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大人のADHDについて 特徴は何ですか?⑥

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大人のADHDについて 特徴は何ですか?⑤

実際に来られた患者さんの話は、例えば以下のような感じだ。

「色々としないといけないことがたまっていくんですが、どうにもめんどくさくて、後回しにしてるうちに、忘れてしまって、気がつくと期限が過ぎているんですよ。やろうと思って意を決して出かけたら、必要なものを忘れてしまって。取りに帰ったらやる気を失ってしまって、また今度、にしてしまうなんてこともしょっちゅうです。私って本当に、めんどくさがりで。」

「出かけるまで時間の余裕を持って支度しようと思うんですよね、で、これくらい時間があれば大丈夫って思うんですけど、ちょっとアレしてから、コレしてから、とか気になったことをしたり、直前になって色々と気になってバタバタしてしまって、結局時間ギリギリになるか、遅刻するか…約束の時間に余裕を持っていくなんてことはできたことがないんです。」

「これ以上相手に関わるとストーカーになることはわかってるんです。でも、気になったら連絡せずにいられない。返事がないと何度もひつこく連絡してしまって、一度本当に警察から注意されたこともあります。相手から返事が来るのを待ったほうがいいのはわかってるんですが、どうしても待てないんです。」

「ハッキリ言って部屋は汚部屋です。ベッドの上にかろうじて寝る場所があるくらい。どこに何があるかもわからず、ただゴミとか物が増えていってる感じです。でもネットを見てて、欲しい物があれば買ってしまう。そして買った物がまた部屋の中を占領していくんです。同じものを買ってたのを忘れて買ってしまうこともよくあります。」

「誰かと1体1ならまだ大丈夫なんですが、人数の多いグループで話をするのが苦手です。話したいことはたくさんあるんですが、どのタイミングで話し出したらいいのかわからない。変に流れを遮るんじゃないかと不安になる。いわゆる空気が読めないんだと思うんです。気がついたら私ばっかり喋ってて、みんながちょっと変な反応をするようになってることも多くて。どうやったらグループでうまく話ができるのか、それがさっぱりわからない。」

このようなお話の、どこがどの症状に当てはまるのか、整理して理解することで、患者さんの自己理解が深まるように感じている。

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