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VR時代の生きかた

始めまして。Sunaと申します。
本業はソフトウエアエンジニアで、新しい技術でわくわくする未来をつくることに関心があります。
最近は、オンラインのソーシャルVRゲームであるVRChatにハマっていて、ID:sunasajiで活動しています。
ここでは、VRChatを通して気づいた、バーチャルな生きかたの未来について、書きたいと思います。
VRやVtuberに関心がある人が読むことを想定しています。

●VRChatの世界
まず、VRChatを体験していない人向けに、VRChatでVR機器を使うと、どのような体験ができるのか説明します。

・アバターと呼ばれる3Dモデルを着ることができて、元の体と全く違う姿形になることができます。ゲーム内の鏡で自分の姿や動きを見ることができて、普段と全く違う姿の自分を見るのは面白い体験でした。

・VR機器を付けてVRChatの中の世界を見ると、自分の部屋が完全に別世界で上書きされます。自室にいながら、綺麗な景色のワールドを旅することができます。見える世界には奥行きと現実感があります。

・VRの世界で人と会えます。現実の自分の部屋には私しか居ないのに、目の前に相手が来てお話ができます。相手も自分も実際の体とは違うアバターを着ているのですが、実際に会って話しているように感じます。

・別の世界や別の部屋に移動したり、誰かと会うことも数分でできます。たとえば、ウユニ塩湖の絶景を楽しんだ数分後に、友人達が集まる部屋に帰って談笑することができます。

●VRとは何か
ここで改めて、VRというものの意味を振り返ってみましょう。
VRとは、Virtual Reality(バーチャルリアリティ)を略した表記です。
バーチャルは、日本では「仮想」と訳されることが多いです。日本語の「仮想」という用語は、実際には存在しない、想像上のものという意味を含みます。
しかし、バーチャルの本来の意味は「事実上の」「実質上の」といった意味です。そう考えると、バーチャルリアリティも「仮想現実」ではなく、「事実上の現実」「実質的な現実」と捉えると、その実態が捉えやすくなります。

●人と現実とVR
ここで改めて歴史を振り返ると、ヒトは目に見えない概念を伝えるために言葉を生み、思考を記録して伝えるために文字を生んできました。言葉や文字は、それ自体は物理的に何かの役に立つわけではないですが、こうして読んで下さっているあなたに、何らかの概念を伝えるために「実質的」に役に立っているわけです。
更に言えば、脳には感覚器官がありません。つまり、私たちが現実だと思っている世界も、人体の各所に配置された感覚器官をもとに脳内に構成された「実質的」な現実であるわけです。
そう考えると、ヒトはすでに、何万年も前からバーチャルなリアリティの使い手だったと言えるわけです。
では、ヒトが親しんできたこれまでのバーチャルと、近年広がりつつあるVRの違いはどこにあるのでしょうか。

これまで人があつかってきた言葉や文字や映像などの情報は、「仮に思ったもの」の領域にとどまっていて、「人が現実と感じる世界」との間には壁がありました。映像や音声を見たり聞いたりすることと、自分がそれを体験することとの間には大きな違いがあったのです。しかし、VR技術の発展により、あたかも自分が別の世界で生きているかのような体験が可能になりました。つまり、想像の世界と、現実の世界の境界が限りなく薄くなっていくのが、VRなのです。

●VRの魔法
VRによって、いままで非現実的な魔法にしか思えなかったことが、実際に可能になりつつあります。

たとえば、自室にいながら好きなワールドに行ったり、遠方の友人がログインしている部屋を訪問したりすることは、まさに瞬間移動です。
自分の好きなアバターを着て好きな世界観のワールドで過ごすのは異世界転生です。

こういったことが、機材があればだれでも体験できるようになっているのです。こうして、現実の身体と現実の空間に縛られていた存在を、任意の身体と任意の空間に拡張できるようにするのが、VRの魔法なのです。

行けたらいいな、なれたらいいな、が実現できる世界がVRだとも言えます。

●VRは普及するか
では、VRは本当に普及するのでしょうか。
私は、今のままでは普及しない、けれど遠くない将来には普及する、と思っています。
今は、VRを快適に体験するためには、それなりに高性能なPCと、安くはないVR機材が必要です。安く抑えようとしても、PCは約15万円、VR機材は2.5万円はかかるでしょう。個人の趣味への投資としては敷居が高いのが正直なところだと思います。また、まだまだ重く大きく、気軽に使えるわけではないのも確かです。

しかし、たとえ普及の初期には高くても、人々の「日常」に「便利さ」をもたらす技術は普及します。PC、インターネット、スマホ、いずれも普及の初期には高価なものでしたが、それらでしか実現できない便利さがあったために、研究開発も進み、今では多くの人が便利に活用するものになりました。

VRも、それによってしか実現しない便利さがあります。このため、価格や使い勝手の悪さは時間が解決するものと思います。おそらく5年以内に、安く快適なVR機器が発売されて、市場に広まっていくと思っています。

●未来から今を見よう
VRが今後普及していくとしたら、それを見越して私たちがどう行動すれば良いのか考えることには意味があります。

たとえば、瞬間移動が普及した時代に、私たちの生活はどう変わるでしょうか。
異世界転生が気軽にできるようになったら、私たちの社会はどう変わっていくでしょうか。

少し未来の視点にたって、いまの時代を見つめる視線が、私たちの進むべき道を照らすのだと思っています。

●未来のみつけかた
では、未来を見つけるためには、どうしたら良いのでしょうか。
ヒントは、SF作家ウィリアム・ギブソンの「未来はすでにここにある。ただ均等に行きわたっていないだけだ」という言葉にあります。

時代はじわじわと移り変わるもので、ある日突然変わることはありません。
しかし、どの時代にも、同じ世代にも、未来を見ている人達がいるものです。そういった人達を見つけて観察し、機会があれば自分もその一員になればよいのです。
具体的には、Twitterなどで、より新しい、面白いものを見つけたりRTしている人を見つけて、情報元を辿ってフォローすることを繰り返すのが良いと思います。そして、自分も何か見つけたら、発信していくとよいと思います。

そうして、バーチャルな人格や人間関係を継続的に育てていくことが、バーチャル時代の生き方として重要となっていくと思います。行きたい世界やなりたい自分のイメージをつくっていくと、遠くない将来に、役立つ時が来ます。

#VR #VRChat #未来 #バーチャルリアリティ #SF

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コメント (2)
落合先生は「計算機の十分な速度」を要件に挙げられていますが、
我々人間には「錯覚」という「能力」があります。8bitでも全然okかもなのです

「VRデバイス」が「人間の感覚・思考の新器官」へと昇華する時 ♪
@polly2yan さんコメントありがとうございます。人間は錯覚で知覚を補完していますよね。VRは人間の感覚・思考を拡張するインタフェースになると思っています!
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