量的普通と尺度的普通を目にした家系ラーメン店でのルポルタージュ
家系ラーメンを食べていたら若い2人組の新卒2、 3年目くらいであろう青年達が入店してきた。
その内の声が大きめな1人が
「”普通”とか”一般的に”って言葉使う奴いるじゃん? 俺そういう表現する奴無理なんよな。だって普通ってその人にとっての普通でしょ?俺の普通とその人の普通って違うのにさ、 あれなんなんだよまじで」
とラーメンのスープよりも熱く語っている青年達を見ながら僕は麺を啜っていた。
「自分にもこんなとがっていた時期があったなあ」
と心の中で思いながら、恐らく僕の両隣に座っていたおじさん達も麺を啜りながらそう思っていただろう。
すると店主が青年2人にこう聞いた。
「麺の硬さ、味の濃さ、油の量どうしますか?」
家系ラーメン店お決まりのこの質問に声が大きい
先程の青年が明るく元気に
「ふつうで!」
と答えた。
左隣のおじさんは水を吹き出し
右隣のおじさんはツボって震えており
真ん中のおじさんつまり僕は麺を鼻から吹き出した。
こんな出来事があった。
ここでいう
「普通盛りで」っていう”量的普通”と
「普通は〜だよね」とかで使う”尺度的普通”があってそれぞれ”普通”の定義は“普通”と発言している人視点の物差しである。
でも、これを追求していくと生き辛くなるのである程度の妥協が必要であり無理に追求を続けたりこういう話ばかりしていると友達がいなくなる。
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