三十万円放浪日記 その4
◯ 7/20 (土)
ZINEを作るために友達とコメダに集合し、90分で追い出される。図書館に行こうという話になったが、暑すぎたので断念し、ケンタッキーの二階に座る。
このZINEには合計五人でエッセイを書くのだが、全員が3年以内に新卒で入った会社をやめている。ふつうはもう少し長めに働いているものらしい。友だちが全員3年以内に仕事を辞めることもある。
友だちにつけ麺を奢ってもらった。麺は結構細め。
◯ 7/21 (日)
朝から居候先の友だちが本を本棚から全部抜き出していた。本棚の板が歪んでいて、それが夜の間に外れてワンピース100巻分ぐらいが崩れ落ちていた。その本棚は捨てて、あたらしいものを買うらしい。
昼から、画面に向かってひたすら英語の受け答え。英語で喋るのは2倍くらいのスピードで脳が疲れる。チンジャオロースを1キロくらいつくって家を出る。
晩御飯に友達と送別会に行く。人材系の会社で毎日9:00-22:00みたいな感じで働いている友達ふたり。東京には野生化したインコがたくさん飛んでいることを伝える。揚げ餃子や水餃子を奢ってもらう。
◯ 7/22 (月)
国民健康保険の切り替え手続きへ。払わないといけない額は、なんと月に2万円くらいになるらしい。あと一歩で勇気の脱退も視野に入ってくるほどの金額だが、大人はみなこれに耐えているという。
夜は上野で、恋人とご飯を食べに行く。間違えて大盛りのパスタ(400g)を注文してしまい、頭痛と眠気に悩まされる。
台湾旅行の旅費を友だちに振り込んで、ほんかくてきに猛暑の夏が来る。
◯ 7/23 (火)
昼からひたすら英語の勉強をする。
夜は水道橋で書店員をやっている友だちと一緒に飲みに行く。おまえ、飲みに行ってる場合なのか?と聞いてくる友人の顔が様々に浮かぶのだが、いかんせん東京にしばらく行けないので持っている力の限り友人とは会わなければならない。来月は金銭的問題を緩和するために、実家で息を殺して生活してみるという予定が立つ。
むかしの古本屋を居抜きで使っている居酒屋に連れて行ってもらったが、本棚に並んでいる本のほとんどがブックオフの100-300円の本だった。ブックオフのラベル付き。ブックオフのラベル自体は全然いいんだけど、少しはそういったお金の話を隠そうとしてもいいはずだ。ご飯とお酒はかなり美味しかった。
ほとんどを奢ってもらう。一軒目の居酒屋で自分の詠んだ短歌にたくさん感想をもらって、二軒目は晩杯屋という立ち飲み屋さんに行く。
◯ 7/24 (水)
家には食材がないが、暑すぎて外に出たくなかったので、納豆ご飯と冷凍たこ焼きでお昼を済ませる。明日が英語の試験。
◯ 7/25 (木)
最後の試験が抽象的なトピックについてのディスカッションで「なぜ人には電子決済ではなく、現金でものを買いたい時や場所があるのか」みたいな質問が来て、無事、完敗。英語で上手く言えず、かなり詰まってしまった。そこまでは結構手応えがあったのに。
一回の受験料が、25,000円というのがお財布に痛すぎる。もう一回受けないといけないのが濃厚。でも終わったことは仕方ないという格言もある。来週中に結果はでるので、全て忘れて過ごすことにする。
◯ 7/26 (金)
まねきねこで、長瀬さんと正直えびサラダの収録をする。お題は「友達と、60歳まで友達でいる方法」。手塚美楽さんが昔やっていた展示から。気になっていて、自分も考えてみることにした。前の収録が二日酔いだったこともあり、だいたい3時間くらいで比較的スムーズに収録を終える。
昨日じたばたしていたIELTSの結果が出る。三日はかかると聞いていたが、一日で来た。早い。オーバーオール7.0を取れて、気がかりだったスピーキングも6.0でぎりぎりクリアしていた。これでほとんどの機関の英語の足切りスコアは突破しているはず。厳しいところは抜けられないかもしれないが・・・。
英語は大学一年生の頃からのんびり勉強していて、休み休みで七年くらいは継続できているということになる。国際交流カフェみたいな施設に初めて行ったときは、会話の内容が本当に何もわからずに多量の冷や汗をかきながら頷き続けていた。喋ろうと思い立って8ヶ月目の夜に、とつぜん、相手の言っていることがなんとなく理解できはじめた。
夜に、宮城から友だちが来た。二郎を食べてから上野公園で飲もうという話に。上野公園に着いて5分で雨が降りはじめる。近況報告をして、宿泊もできるスパ施設に友達を案内し、帰路へ。
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