三十万円放浪日記 その5
◯ 7/27 (土)
友だちがパスタを作ってくれるというのでツナ缶を買いにコンビニへお使いにいく。朝も暑いけれど、蝉の声が夏を思わせて嬉しい。
大学の頃からの友達と東京ラストのサウナへ。休憩スペースでのんびり作業していると終電が想像の30分前に終わってしまっていた。お酒も飲んでいないのに。コンビニで下着を買って、友達の家に泊まらせてもらう。下着はこれから常に持ち歩くようにする。
◯ 7/28 (日)
朝、昨日着ていた服を洗濯させてもらう。明日は教授と面談があるので、朝からこつこつプレゼン資料と聞きたいことをまとめていく。友だちが珈琲を淹れてくれた。
昼から恋人に会う。カラオケに行って久しぶりに憂、燦々に挑戦した。
夕方からルノアールで歌会。そのあとガストに行ってたらふく食べて飲んだ。ゴールデン街にもはじめて連れて行ってもらって飲んだ。めもさんにたくさん奢ってもらった。ありがとうございます。短歌に本気な人と話すとじんわり熱くてうれしい。東京にいた一年間、毎週のように短歌の人と短歌の話をしていたような気がする。恵まれた一年だった。
◯ 7/29 (月)
昼からオーストラリアの大学の教授と話す。うちの研究室に来てもいいよと言われる。学費免除、生活費支給の奨学金を取らないといけないので今から準備。取れなかったら真っ当に行けないので、出すしかない。提出締切は8月末。
◯ 7/30 (火)
チャーハンをしこたまつくる。入学許可(奨学金とセット)をもらうための履歴書を、オーストラリアの教授に提出する。
明日東京を出るということで、友達とお酒を飲む。ハンナ・アーレントの新書をあげて、お酒を奢ってもらった。かなり酔ってきた頃に眼鏡を外して、トイレとお風呂を掃除。何も見えなかったのでよかった。
◯ 7/31 (水)
二日酔いで起床。
ドタバタと友達の家を出て、品川駅で青春18切符を買う。今日は大阪まで在来線で移動する。二日酔いのステータスで10時間移動しなければならない。
横浜まで進んだところでお腹が痛くなり、途中下車の結果として最適なルートで移動する選択肢が消える。13:04の熱海行きの電車にふたたび乗りたい。が、しかし運転見合わせで電車が来ない。40分くらい遅れて熱海に着いて、食料を購入。成城石井。『斎藤史自選歌集』を読み進めつつ、ビーフンを特別快速の中で食べる。23:30にJR難波駅へ到着。からあげクンを食べて、カプセルホテルへ潜り込む。
浜松行きの電車の中で、はじめて盲導犬を間近で見た。けっこう老いている様子だ。床にゆったり寝転んでいた。飼い主が電車を降りる素振りを見せると、シャキッと立ち上がる。
◯ 8/1 (木)
カプセルホテルで安眠。Airbnbで前日に予約したところだったが、いままでのカプセルホテルでも一、二番を争う綺麗さ。水回りがよく手入れされていてで、綺麗だからか利用者も汚して使っていない。
お昼過ぎに姫路へ向かう。青春18はなんどでも改札をくぐれるので友だちに会いながら移動するのに適した移動手段だ。石村さんとお茶。文フリぶりに会った。ともだちはみんな150歳まで生きてほしい。
姫路から岡山へ移動するとき、山を電車が走るのが気持ちいい。川や山が夏を受けて光る。乗り物は中に載っている人が少なければ少ないほど良くなっていく。
岡山の友だちの家につく。数日前に酔っ払いに絡まれて訳もなくぶん殴られたらしく、その話から始まった。財布の中にはいっていた180円を使って謎肉が入っているメンチカツを買って夕食にする。明日が最後のテストらしく、友だちはテスト勉強をしている。
◯ 8/2 (金)
大学の頃の教授に挨拶に行った。技術員的なポジションでバイトをもらう。それによって大学に自由に出入りできるようになった。
昼から、業務委託で仕事をふってくれている友達と会う。一緒に作業して、夜はお好み焼き屋さんに行く。人と人の生活をすり合わせていくのは難しいという話を聞いた。みんなと楽しく遊び続けるには、何をどうすれば良いんだろう。
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