三十万円放浪日記 その1

◯ 6/29

ぼんやりしていたら、いつのまにかフリーランスになってしまった。1年後に次の場所に行く。それまでの日々を記録することにする。日記タイトルは貯金額から。

退職後一日目の朝は汗だくだった。送別会の帰路にポカリを買って、ソファーで目覚める。退職のお祝いに同期にもらったチョコレートを冷蔵庫に入れて、シャワーを浴びて、二度寝をする(四時間)。12時頃になか卯ではいからうどんを食べた。麺があまりにも細い。その後立ち寄った眼鏡店の店員の接客が気に障る。「オシャレ感度高め」「クリエイターっぽい」みたいな言葉を安易に使う人だった。

違国日記を観ようと思ったが時間が合わず断念し、月曜日に観に行く予定にする。平日に映画館に行けてしまう。

◯ 6/30

会社をやめたのは、来年の9月から海外の大学院(博士)に行く予定なので、行きたくなったので、そのための英語のテスト勉強をする。IELTSというテストを受けねばならず、一回30000円弱! 総財産の1/10。

昼ご飯になんと立ち食い寿司。京成立石駅の目の前にある行列のできる店で食べる。鯛の身がぷりぷりしている。板前のお兄さんが間違えてわさびを入れてしまっていたのがネック。さび抜きって最初に言ったのに。わさび以外の味に集中する。

◯ 7/1

『違国日記』を映画館に観に行こうとするも、このままいくと二十分遅刻してしまう時間になる。ショートカットのために愚かにもタクシーに乗って(500円で済んだ)、映画館前まで送ってもらう。しかし降ろしてもらった場所も意外と映画館から離れていたため、もうれつなダッシュの末にスクリーン10に飛び込む。上映時間に10分の遅刻してしまったものの、まだ予告編が流れている。広告文化に助けられた。

急にダッシュをしたおかげで前半30分は小ゲロの予感に苦しんだものの、その後は落ち着いて映画を観ることができた。

◯ 7/2

40%引きで買っていたタンメンを食べ終える。肉なし、もやしのみ。もののなさけに卵を落とす。

◯ 7/3

そしてExcelのライセンスがない。しかしExcelを絶対に使わないといけない用事があって、コミックバスターに向かう。書類仕事で2時間がとけてしまった。書類仕事のあとにドトールに入った。ありがとうドトール。ジャーマンドッグ280円。

◯ 7/4

大学の教授に海外の大学院のことを相談する。そのひとはカナダの大学院を出た人だった。他の先生にも言伝して、相談の機会をつくってくれた。ありがたい。わたしも困っている人を助けられるそういう人間になりたいのだが、現状では満員電車で悪態をついているのでまだまだ道は遠い。本当に遠い。

夕食はカレーにする。茄子と玉葱と鶏もも。隠し味にバナナを入れる。

◯ 7/5

サイゼリヤで友だちと待ち合わせするので外に出てみたが、高校の間を真っ黒肌の坊主頭で過ごした自分でも頭痛がするほどの暑さである。

サイゼリヤのあと、東京でもっとも素晴らしい場所である花園神社で二次会をする。冬や夏に奥多摩に行く話をして解散。


以下に、使ったお金と残金を記録しています。ひりひりの残金額とひやひやの生活を見たい方、あるいは仕事をやめてフリーになる生活を参考にしたい方、あるいはどんな方でもご覧ください。いただいたお金は生活費にめちゃくちゃ加算されます。

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