三十万円放浪日記 その10

◯ 8/31 (土)

気分が落ち込んでいるので夜はめちゃくちゃになることにする。家主は恋人と旅行にいっており、ひとりになった。焼酎と炭酸水を置いて、さきほどローソンで買ってきたシュークリーム、フランクフルト、生ハムを食べながら地面師を観る。全部観終わったあとに「MONDAYS」という映画も観る。

一年に数回気分がガクっと落ちて何もできなくなるときがある。おおよそ、睡眠不足と何かしらのミス(それも、考えても仕方ないような)が重なっているときなのでしこたま寝ることにする。8時にアラームをかけて、23時に寝始める。

◯ 9/1 (日)

リフレッシュのために珈琲屋に行って四時間くらい好きなことをする。友達とつくるZINEのための文章だったり、短歌のことをたくさんできて嬉しい日だった。

岡山市のうのまち珈琲は、珈琲屋のなかでもトップクラスに広く、また偶然本屋が隣接していてぶらっと本を見に行くこともできる奇跡のようなカフェだ。東京だったらたしか渋谷にもあるけれど、岡山のほうが格段にクオリティが高い。もし友だちが岡山に遊びに来ることがあれば連れていきたい場所。

カフェを出て、友だちがバイトから帰ってくるまでのあいだ、一時間くらい夜の公園でのんびりする。ひさびさにのんびりした夕方だった。明日は二本くらい映画を観たい。

◯ 9/2 (月)

昼に『BULLET TRAIN』、夜に『GET OUT』を観る。

◯ 9/3 (火)

珈琲チケット五枚つづりを買ってしまう。ぜったいに五回いかなければならない。

◯ 9/4 (水)

突然右胸が痛くなる。立って歩き回ってしばらくすると治った。年一回くらいこれがあるのだがどういう仕組みなのだろう。姿勢が悪いせいかもしれない。

さいきんはサンボマスターとクリープハイプしか聴いていない。昔に比べて音楽を聴く時間が減ってしまっていることを感じる。書類仕事が嫌でストレスがかかっていて、鼓膜がやぶれるくらいの音量で「Future is Yours」を聴きながら駅の向こうにあるイオンまで買い出しに行く。

夜は居候先の家主と餃子をやる。70個包んで食べきってしまった。パサパサめのひき肉を使っていて、ちょっと味が薄めだったかもしれない。合い挽きのほうがジューシーで餃子には合う。

◯ 9/5 (木)

昼から大学図書館にいって勉強。今の居候の家から行くと、なんやかんや30分くらい移動に時間がかかってしまう。レンタサイクルの一ヶ月パスを使っているのだが、図書館が閉まるのはレンタサイクルが借り尽くされている時間帯で、バスで帰るのはちょっともったいない。家に引きこもったほうが時間的にもストレス的にも良いかもしれない

友だちが新聞に短歌連作をはじめて載せていた。

歓声はからだを破る声だからスポーツ観戦に気をつけて

「内外」篠原治哉 
あるきだす言葉たち、より

◯ 9/6 (金)

サンボマスターのトリビュートアルバムのなかにあるSUPER BEAVERの曲がよくて、鶏胸肉を買いに行く途中にループで聴く。

夜十一時くらいに家主が帰ってくる。


以下に、使ったお金と残金を記録しています。ひりひりの残金額とひやひやの生活を見たい方、あるいは会社をやめてしまった生活を参考にしたい方、あるいはどんな方でもご覧ください。いただいたお金は生活費にめちゃくちゃ加算されます。

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