三十万円放浪日記 その3

◯ 7/13 (土)

笹井宏之賞(短歌新人賞)の作品をつくる。

シュークリームを食べようと思ったが、同居人のおなかの調子が悪く、一緒に食べる予定だったので、明日にすることに。

◯ 7/14 (日)

くちどけクッキーシューを朝ごはんに。三日間断食した後に食べる牛丼くらいの美味しさがあり、血糖値が跳ね上がる。

お昼くらいに海外の教授にメールをはじめて送る。「Ph.Dのポストを探しているんですが、すごくあなたの研究に興味があります。もし可能ならそこで研究させていただけませんか? ぜひオンラインでお話しさせていただきたいです。」というもの。ひえー。

◯ 7/15 (月)

恋人と45日間だけ一緒に住んでいた生活が終わり、平和島の友だちの家に転がり込ませてもらう。そのまま、前の会社の友だちとの飲み会へ。酔っ払って、そのまま本を2冊買ってもらった。

最後は、烏森神社で飲んだ。すわっていたベンチの前に鉄棒があって、いまにも逆上がりをしそうな赤い服の人がその近くに立っていた。長い事その鉄棒の近くに赤い服の人がいたことと、友だちが夏にアメリカに旅行に行くらしい話しか覚えていない。

◯ 7/16 (火)

転がり込ませてもらっている友だちの家でカレーを作る。試しに鶏ガラの粉と七味唐辛子を入れてみると予想していた味にならなかった。いままでで一番美味しくできたのは、レンチンで作るキーマカレー。自分で火をいれるタイプのカレーで、絶品!というレベルに達したことはない。達することができない。

◯ 7/17 (水)

コメダで正直えびサラダというラジオの編集をする。マウスをメルカリで売って得たお金でミニシロノワールを注文する。シロノワール系はこれで人生で二回目。生クリームと思っていたらアイスが上に乗っていた。

英語の勉強をしようとするもなかなか身が入らない。

◯ 7/18 (木)

家の近くにある図書館に行く。子どもコーナーがあって、そこでたくさんの子どもが勉強していた。放課後を図書館で過ごす、あるいは放課後でない時間を過ごす子ども時代があるのだ。

居候させていただいている家の友達から、冷蔵庫のなかにある小松菜二株を使えという命を受け、豚肉とあわせて卵炒めをつくる。卵が少なすぎた。小松菜を使って料理したのは初めてだったが、意外とかさ増しになって、味もプレーン。値段次第では料理メンバーに加えても良いかもしれない。

◯ 7/19 (金)

NISAで積み立てていたぶんをすべて売却する。

今日は辞めた会社の同期との飲み会(宅)なので買い出しに行く。惣菜や冷凍餃子やレンチンでいけるタイプのピザを買う。

スナック菓子の大袋に顔を突っ込む勢いで食べながら、白Tシャツのお兄さんが闊歩している。黒い外国風の包装のポテトチップス。耳にはイヤホン。きっとチャットモンチーが流れている。皆それぞれの方法で金曜日を楽しんでいる。スーパーからの帰り道はおよそ九分。

会社の近くのお寺のお祭りに立ち寄っていた、と同期は30分くらい遅れてやって来た。上がった給料の話や忙しさの話をし、たほいやと「Wikipediaの画像からWikipediaの見出しの文字を当てるゲーム」をして解散。


以下に、使ったお金と残金を記録しています。ひりひりの残金額とひやひやの生活を見たい方、あるいは仕事をやめてフリーになる生活を参考にしたい方、あるいはどんな方でもご覧ください。いただいたお金は生活費にめちゃくちゃ加算されます。

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