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万国投資のポートフォリオ

はじめに

私はセゾン投信の中野晴啓さんの人生に寄り添うような投資方法の提案をリスペクトしています。
その根幹的ファンドであるセゾン・グローバルバランスファンドやGPIFのポートフォリオを参考にして、もう少しだけ分散とリターンを求めたものが万国投資のポートフォリオになります。

万国投資のポートフォリオ

万国投資のポートフォリオ

構成アセット

リスクの低い安定運用のため、リスクの高い株式を50%に抑えています。
バッファとしての債券もある程度入れています。この辺はセゾン・グローバルバランスファンドやGPIFのリスペクトです。そこに追加でアセットにリートやゴールドを組み込んでいます。

  • 株式   :50%

  • 債券   :35%

  • リート  :10%

  • ゴールド :  5%

構成国

日本の割合が下がりすぎないように設定し、為替リスクを抑えています。
新興国は債券もリスクが高く債券に求めるバッファの役割を果たさないと考え、株式のみにしています。

  • 日本   :35%

  • 先進国  :45%

  • 新興国  :15%

  • その他  :  5%

具体的なファンド

eMAXIS Slim様様です。信託報酬が低いですし、信託報酬が低いその他のファンドが出てきても追従するので安心感があります。
日本債券はYCCの撤廃次第でeMAXIS Slimの国内債券への投資を検討しようと考えています。

  • 日本株   :eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

  • 先進国株  :eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

  • 新興国株  :eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

  • 日本債券  :預金(個人向け国債10年8割程度)

  • 先進国債券 :eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

  • 日本リート :eMAXIS Slim 国内リートインデックス

  • 先進国リート:eMAXIS Slim 先進国リートインデックス

  • ゴールド  :SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)


メリット・デメリット

メリット :株式100%運用に比べてリスクが低い
デメリット:株式100%運用に比べてリターンが劣後する。

リスク・リターン比較(使用するデータ: 過去30年実績)

一例として全世界株式と万国投資のリスク・リターンを比較します。
リターンは下がりますが、リスク・リターンの効率性を表すシャープレシオは大きくなっています。

全世界株式

  • 平均リターン   9.6%

  • リスク    18.4%

  • シャープレシオ  0.52

万国投資

  • 平均リターン   6.5%

  • リスク       11.6%

  • シャープレシオ  0.56


リバランスが必要!

もう一つの大きなデメリット(手間)がリバランスです。
決めたリスクを取り続けるためにリバランスは必ず行わなければなりません。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をひたすら積立する全世界株式への投資と異なり、定期的なリバランスが必要になります。
例えば、株式の上昇で50%→60%に変わったら、その分リスクが上昇します。
これを防ぐため、10%を他のアセットに振り分けて調整するのです。
リバランスの頻度は、1年に1回程度で問題ないと考えています。

さいごに

株式100%の投資を勧める声は多いです。
私も積立NISAでは、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)で株式のみで運用しています。
しかし、株式100%運用は上下動が激しいので、老後資金などの10年から20年スパンで使わないようなお金しか投資に回せないと考えています。
そこで、万国投資のような分散型でリスクの低いポートフォリオ運用を追加することで全資産中の投資にあてるお金の割合を大きくできれば、効率の良い資産運用が可能ではないでしょうか。


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