成長期と反抗期
最近のうちの息子(小学2年生)は、まぁ反抗期とも言えるし、大きな目で見れば成長期であるともいえる。
何か言えば、言った言葉をおどけた様子でオウム返し。こちらの言いたいことをはぐらかすことに関しては、非常に頭の回転が早いと認めざるを得ない。
そんな息子の態度に本気で腹を立てる時もあれば、スルー出来るときもあり、そうやって毎日を過ごしているわけたが、一生懸命反発しているその態度に、ふと大きな成長を感じることもある。
ある日、外で注意されたことを、もう一度帰ってから、「本当に反省しているのか?」「そもそも何で怒られてるのか分かっているのか」を確認するために話し合っていたときのこと。
いくら母親には反発していても、そこはまだ素直な息子。注意されたことがそれなりに堪えていたのか、詳細について言及すればするほど、「でも!」「だって!」と本人なりの言い訳のオンパレードである。
私としては、「注意されたことの意味が分かっているのかどうか」。そして、「それについてどう考えているのか」を確認するために聞いているのだが、本人は分かっているのだけど、分かっていると素直に認めたくないという、ささやかな抵抗を試みる。
「オレばっかり言われて、あいつだって」
まぁね。わかるよ、それは。大人の私でもそう思ったり感じたりすることは今でも多々あるのだから。
でも母としては、君が怒られたことは君が成長するチャンスであると思っていて、それを君にもどこかで分かっていて欲しいということなんだよな。
息子は自分の感情と葛藤しながら、自分のつたない思いを伝えようと必死に話す。
そして話している最中、感情が爆発しそうになりながらも、何とか涙をこらえている。
これが一年前なら、すでに「わぁーん!」と大泣きしていたはずだ。
それが今は涙をこらえて、一生懸命冷静さを取り戻そうと、自分の感情と格闘しているのが伺える。
あぁ、すごい!成長している。
木々が芽吹き出すような、 蕾から花が開くような、それと同じことがきっと息子の中で起こっていて、まさに今、その瞬間に私は立ち会っているのだ。
それなりに手がかからなくなり、それなりに心配することが減ってきている今、どこを見てやればいいのか、時々持て余しているようなときがあるのも事実。
しかし、息子は今この時も、大きく大きく成長途中であることに気づかされるのだった。
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