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Boowyの歌詞にみる仕事論

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中学生から高校生にかけて聴いていたBOOWY。仕事でぶち当たるあらゆる場面で、なぜか彼らの歌が頭に流れる…。 BOOWYの歌は、もしかしたらあのとき若かった私たちが大人になったと…
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記事一覧

腐った何かの正体 「TEENAGE EMOTION」ーBOØWYの歌詞にみる仕事論⑦

以前にも「TEENAGE EMOTION」については書いていたが、最近まさにこの歌の世界観に近いことが起こったので、あらたなテーマで書いてみたいと思う。 ある部活の強豪校で寮生活をしている高校生の息子とのLINEでの対話がきっかけだった。 部内では当然ながら、同じポジション争いがある。ようやくレギュラーに落ち着けたかなと思っていたところ、もしかしたらレギュラー落ちするかもしれないと連絡がきた。 ミスで試合から外されるようになり、その後の彼の態度も問題になったことが要因のよ

自由になれよ 子どものように 「LIKE A CHILD」ーBOØWYの歌詞にみる仕事論⑥

仕事面で超えられない壁にぶつかり、限界を感じたときに、ふとこの歌のフレーズが浮かんだ。 「LIKE A CHILD」は、BOØWYの4枚目のアルバム「JUST A HERO」に収録されているが、この曲は彼らの他の楽曲とはひと味違うスタイルが漂っている。ここで使われているシンセベースのメロディーのせいだろうか。そのシンセベースを担当している松井さんは、今回は作詞も手がけており、それもあってか当時からこの曲には少し特別感を抱いていた。 自由とは何か さて、仕事をしていくうえ

「TEENAGE EMOTION」を抱えて -BOOWYの歌詞にみる仕事論⑤

「TEENAGE EMOTION」はBOOWYの二枚目のアルバム「INSTANT LOVE」に収録された曲。 作詞は、前メンバーでサックスの深沢和明氏。(BOOWYは、結成当初は6人編成だった) 仕事論の観点からは、ファーストアルバムの「MORAL」にただよう怒りに共通項が多く見いだせるのだが、それ以降になると、恋愛の歌詞が多くなるので、このテーマに沿う歌が見つからない問題があった(笑) しかし、「TEENAGE EMOTION」は、歌詞が前のメンバー作ということもあって

アウトサイダーたれ。 「Dreamin'」- BOOWYの歌詞にみる仕事論④

夢をみている者・ドリーマーの立ち位置について考えてみたい。 もし、ドリーマーが権威側の人間だったら、あなたは応援したいと思うだろうか? 夢を語る者、そして夢の途中にいる者たちは、アウトサイダー的な立場にいるべきというイメージがあるのだが、それは私の思い込みなのだろうか。 「夢は口にだしたほうがいい」 とよく言われるが、夢や理想やアイデアを口に出すようになると、周囲に影響を与えるようになってくる。そうすると、権威側の目に留まるようになり、引き合いがでてくる。 そして気づいた

何かを生みだすためには、慣れ合いうわべの仲間はいらない。 「RATS」- BOOWYの歌詞に見る仕事論③

SNSをみていると、気にしていようがいまいが、他の経営者の動向が見えてしまう。最近、それらの投稿になんらかの違和感を持つことがあって、それは何なんだろうと考えた。 それはきっと、SNSを手っ取り早く承認を得る手段にしてしまってるように感じることなのだ。 SNSの友だちに、自分を応援してくれる仲間がいることは幸せなことだ。とくに経営者なんて孤独な生き物だから、そうした仲間の応援や「イイね!」は支えになる。自分の背景を知っている人が共感してくれることは、勇気になる。 だが、

わかった顔で腰をおろすな。「MASS AGE」-BOOWYの歌詞に見る仕事論②

自分が自信を持っておすすめしたい商品があったとしよう。 しかも、それは自己満足ではなく、それなりに人気の高いモノだ。 だから、その商品に興味を示した相手には、流暢な営業トークができるし、その熱意もちゃんと伝わる。 わかる相手には、そこでしっかり良さが伝わり成約となるのだが、ときにそこから「駆け引き」をしようとする人もいる。 いや、それ自体は全然悪くない。その駆け引きが「あなたから買いたい」というところから発したものであれば。 私がいろんな意味で未熟だったことが一番の

自分を守るには早くないか?~Boowyの歌詞にみる仕事論① ON MY BEAT編~

大人になって仕事をしていくなかで、 Boowyの歌に共感する部分があろうとは思いもしなかった。 なぜなら、「仕事=大人≠Boowy」という式が(勝手に)頭に植え付けられていたから。 それが意外や意外、仕事や仕事で関わる人や組織に対しての憤り感は、そのまんまBoowyのあらゆる歌に歌われていたことに気が付いた。 その一つ、「ON MY BEAT」の最後の一節、 例えば会社を継ぐときや起業するとき、何か新しいプロジェクトを起こすときというのは、自分を守ろうとする精神ではやれ

BOOWYの歌詞にみる仕事論 ~序章「 16」 編~

中学生の頃に狂ったように聴いたBoowy。氷室京介さんの声と、それまで耳にしたことがなかった、荒削りで剥き出しな詩に衝撃を受けたあの頃。 ボウイが解散して、氷室さんがソロになってからは、ファーストアルバムを買ったっきりになっていたのだが、最近出たおそらく最後のアルバムを久々に購入。 ボウイ時代の曲もあり、車で懐かしく、だけどあの頃聴いたように、今も衝撃を感じながら聴いている。 なぜ彼らの詩に今も心揺さぶられるのだろう。 それは多分自分のなかにある、ハングリーさだったり