茶碗
必ずパセリを食うことにしている。きっとパセリは天使のような姿で現れて恩返ししてくれるだろう。パセリは美少女。俺はそう信じている。株で儲けた小男はゲゲゲの鬼太郎のように木の上に住んでいる。賃貸マンションのサイトにひっそりとゲゲゲの鬼太郎のような家が紹介されていた。一反木綿とかマジ怖いんですけど。ニコ生でチンポ見せた。フクロウにスリーパー・ホールドを掛け、スウォッチを叩き割り、韓国に旅立った。職場に1人の新人がやってきた。片足が包帯に覆われていた。ヤクザにガスバーナーで焼かれたのだという。ただれた焼け跡を見せてくれた。足の裏の臭いを嗅ぎ未来を占う仕事をしている友人に会わせることにした。クンクンと友人は新人氏のボロボロになった足を嗅ぎ、「焼いても臭いものは臭いね」という結論を導き出した。帰り道、コングラッチレーーショーーン、と叫びながら台風がやってきて新人氏は巻き込まれ吹き飛ばされてしまった。石を積む仕事を覚えたばかりだというのに何ということだ。きっと新人氏はタンポポに生まれ変わって刺身の上に乗るだろう。蒸しパンをできる限り平べったくしてFAXで送り付ける。まだまだFAXというものは存在感があるのだ。「FAXッ」と叫んで他人の背中をパーンと叩いてやった。他人も「FAXッ」と叫んで俺の頬を強く叩いた。「FAXッ」「チンポッ」「FAXッ」。他人は他人でなくなった。お互い向かい合い両手を合わせズブズブと融合し一体化した。1体で2倍の存在となり天丼屋で2人前を頼んだ。衣に包まれた徳川家康をムシャムシャと食い、これで明日から黒船に備えて米俵を担いで生活できるのだ。一体化した他人同士は前途洋々であり、ひゃははと笑い声を上げた。
(作成:2011/06/16)
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