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「寿司ラ~メン、そしてとんかつパーティー」実食レポート

この記事は、2021年5月21日にリリースされた、sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司さん主催のコンピレーションアルバム「寿司ラ~メン、そしてとんかつパーティー」に対する、個人的な感想を述べたものです。

記事の性格上、各楽曲のネタバレが含まれます。

まだアルバムを聴いていないという方は、楽しみが損なわれることを防ぐため、先に全曲の視聴を済ませることをおすすめします。

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(ジャケットだけで面白いのずるいな……)


1.寿司ラ~メン、そしてとんかつ - sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司

まずは、本家にして元祖すしら~とん、オリジナルであるsumeshiiiさんの「寿司ラ~メン、そしてとんかつ」。

当然ながら非常に聴き馴染みのある、「いつもの味」。

個人的に「決めろ 1・2・3 カモン!」がとても好き。

そして脊髄を震わせるギターソロ。

やっぱこれだな、という食後感。安定した美味しさです。ご馳走様でした。


2.寿司ラ~メン、そしてとんかつ(feat. アシノ & 諸星ツキナ)

最初の味変は、ギタリストのアシノさんと歌が上手くてかわいいアイドル、諸星ツキナさん。

諸星さんの「はい! はい!」がとてもかわいい。歌声も透き通って綺麗で、「〇〇か〇〇か」のところの合いの手も耳に心地よい。

アシノさんのソロパートもとてもよかった(もう少し具体的にどうよかったのか言いたいものの、音楽的に無知なので言葉が出てこない。要勉強)。

とにもかくにも、1食目の味変メニューとして非常に美味しく食べられる、喉ごしがよくてさっぱりとした後味の音楽でした。ご馳走様でした。

(最後の最後に、諸星さんの寒いギャグないし駄洒落がぶっ込まれないか、正直不安でしたが、杞憂に終わりました。本当によかったです)


3.寿司ラ~メン、そしてとんかつ(feat. BOOGEY VOXX)

お次はバーチャルアンデッドユニット、「BOOGEY VOXX」のお二人(この方々は正直、メンバー発表前から参加されるだろうなと思っていました)。

何よりも最初に感じたのは、「Ciさん喉つっよ」ということ。

「とんかつ」は「とん゛ん゛かつ」だし、「決めろ 1・2・3 カモン!」は、さっさと決めなかったら奥歯がたがた言わされるんだろうな、という迫力があって最高でした(褒めてます)。

そして、Fraさんのラップも、最初から最後まで気持ちよくて最高でした(Ciさんの合いの手も大好き。楽しすぎる)。

裏メニューから正メニューに昇格するタイプの、中毒性のある味変でした。ご馳走様です。

(最後の「あと1分ください」のあと、たぶんFraさんはCiさんにお盆でぶん殴られてるんだろうな、とか、そういう勝手な妄想をするのも楽しい)


4.寿司ラ~メン、そしてとんかつ(feat. oritoito)

続いてはボーカリストの高峰伊織さん、ピアニストのイトイさんによる音楽ユニット、「oritoito」バージョンのすしら~とん。

これもかなり強い、というか味変のクセがすごい音楽でした。

なんというか、「お寿司とラーメン、とんかつの歌なのに、なんでこんなにかっこいいんだろう……?」という疑問が常に渦巻いていました。

高峰さんのボーカルがとにかく格好いい。イトイさんのピアノも勿論いい。

私事ですが、『あんまりにもいい歌や曲を聴くと意味不明に笑ってしまう』という奇癖があるので、途中から声を出さないようにしてずっと笑っていました。一口目からパンチの利いた、そして食後もどっしりと腹持ちのする、大満足の一品でした。ご馳走様です。

(これを聴いたあたりで、「どうやらこのコース料理には『箸休め』は含まれておらず、全部メインディッシュらしい」ということに気づきました)


5.寿司ラ~メン、そしてとんかつ(feat. 花奏かのん)

5曲目を担当されているのは、ベーシストの花奏かのんさん(この方の参加は完全に想定外だったので、メンバー発表のときは声を出して驚きました。勿論いい意味で)。

合いの手のアレンジなどはなかったので、「ベースの音気持ちいいなあ」、「花奏さんの『1・2・3 カモン!』もいいなあ」と思いながら、のんびりと音楽に浸っていたのですが、ソロパートでとんでもないことをされていたので(語弊)、「ちょ、何、え? 気のせいか? いや、でも……え?」となり、「やだ何もう……そういうことする? 本当やだもう……すき」となりました。

油断しているところを背中から刺されるとオタクは死ぬのでやめてください(もっとやってください)。

大変気持ち悪い文章になりましたが、美味しい味変でした。ご馳走様です。


6.寿司ラ~メン、そしてとんかつ(feat. カクレゴ & 四谷ゲンロク)

折り返して後半1発目の味変は、カクレゴのお二人(座敷乃てまりさんと、天野ドウジさん)、そしてベーシストの四谷ゲンロクさん。

ようするに、「てまりド~ジ、そしてゲンロク」ってことですね(ごめんなさい、何でもないです。なかったことにしてください)。

これはもうどうしようもなく、てまりさんの歌がいい。そして当然、音/曲もいい。

原曲にはない合いの手も耳に心地よく、すごい上手い餅つきの返し手を見ているようでした(喩えがわかりにくい)。

力強い「かんぴょう巻を食べるのです!」も大好き。

そして終盤、怒涛の甘酒推し。頭から終わりまで聴いていて楽しい、元気を貰えて笑顔になれる味変でした。ご馳走様でした。

(ドウジさんの「甘酒?」も好きです)


7.寿司ラ~メン、そしてとんかつ(feat. ヘットフィールド師匠)

7食目の味変は、バ美肉三味線付喪神のヘットフィールド師匠。

出だし0秒目からばちばちに存在感を発揮してくる和楽器。

それが原曲を壊すことなく、全く新しいものとして生まれ変わらせていて、素直にすごいなあと聴き入っていました。

(そもそもそういう主旨のコンピアルバムなので当然と言えば当然ですが、実際にそれが出来るのはやっぱりすごいなあ、というシロウト感想)

そして、これは完全に余談ですが、三味線の音というのは不思議と映像的に聴こえるなあ、ということも感じました(???)。

ちょっと自分でも何を言っているのか分からなくなってきたので、この話については深掘りしないことにします。

とまれかくまれ、オリジナルとは正しく一味違う、素晴らしい味変でした。ご馳走様です。


8.寿司ラ~メン、そしてとんかつ(feat. 夢羽九)

8番目のシェフは、美少女天才ラッパーの夢羽九さん。

この味変の感想は、「ゆめばくうかわいい」。

正直、他に何も言わなくてもいいような気もしますが、さすがにそれは失礼に当たると思うので、野暮ではありますが、いくつか好きなポイントを述べさせていただきます。

まず、要所要所の合いの手が最高に「良」。

ラップも全編好き。特に「すすれば恍惚 魚介にとんこつ」が気持ちいい。

食前、食後の挨拶をしっかりしてるところも素敵(どんな褒め言葉?)。

そして、最後の最後にしっかりトドメを刺してくれるのも非常に有難い。

これらを総合して、結局のところ何が言いたいかというと、

「ゆめばくうかわいい」。

(ここでは概念、つまり『大宇宙』等と同列の意味合いで『ゆめばくう』という呼称を採用していますが、人格としてお呼びするときには勿論、当然の礼儀として『ゆめばくさん』と、さん付けで呼称しています)


9.寿司ラ~メン、そしてとんかつ(feat. [ahi:])

9曲目は、バーチャルトラックメイクユニット、[ahi:]さんによる「寿司ラ~メン、そしてとんかつ」。

堺ことりさん:エンジニア兼ピアニスト

園崎ナクラさん:ドラム・ビートプロデュース・ミックス・お絵かき・飲酒

これは自分のような音楽的に無知な人間には非常に言葉にし難いのですが、本当にすごかったです。

只管に感動してしまって、正直本当に全く感想が言葉にならないのですが、それでも無理やり一つだけ感想を言うなら、

『フリースペース(オリジナルではギターソロのパート)であれだけ独自の展開を見せた上で、最終的にちゃんと原曲の流れに戻って、楽曲として完成させているのがすごい』

ということが言いたいです。勿論そこだけがすごいわけではなく、曲として全編が素晴らしいものなのは間違いないです。


10.寿司ラ~メン、そしてとんかつ(feat. ねっぴ & 田中じゅんじろー)

シメを担当するのは、音楽作家のねっぴさんと田中じゅんじろーさん。

とりあえず最初に言いたいこととしては、「やられた」ということ。

楽曲の再生時間が原曲と同じ2分3秒だったので、まさかこういう感じで来るとは思っていませんでした。

「悔しい……でも最高。超楽しい」というのが、ざっくりとした感想です。

最高にアドベンチャーしていて、称賛を送らざるを得ない味変でした。

劇場版「寿司ラ~メン、そしてとんかつ」が上映される際には、是非これを主題歌にしていただきたいな、と思います(?????)。

冗談はさておき、これにて10食(10曲)完食。ご馳走様でした。


おわりに

全曲通して、本当によかったです。

誤解を招く表現かもしれませんが、参加者全員『本気になって遊んでいる』コンピレーションアルバムといった印象で、心の底から楽しみながら聴くことができました。

素晴らしいフルコースでした。改めて、ご馳走様でした。

今回の感想記事は以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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