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夫婦でポケモンユナイト、マスターになる話 シーズン1

  協力プレイも最後は喧嘩。作詞家 菅剛史氏はよく言ったものである。

  ポケモンユナイト。世界で一番のプレイユーザーが多いとされているMOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)と呼ばれるゲームのジャンルで、有名どころではリーグオブレジェンドなどがそれに当たる。5人でチームを組み、お互いの陣地を取り合う俯瞰視点のオンライン対戦ゲームである。

ユナイトとの出会い

 私達夫婦は大きな問題を抱えていた。それはポケモンカードゲームで対戦すると、負けたほうが拗ねて機嫌が悪くなるという問題だ。そんなところにサービスを開始したのが、ポケモンユナイトであった。サービス開始当初はスナガガだけがリーグオブレジェンドをかつてプレイした仲間たちと、ポケモンユナイトを遊んでいた。そんなスナガガの後ろ姿と、進化前のポケモンたちが前線に赴く時のよちよち歩きに惚れ込んで妻も参戦したのである。二人で仲良く協力プレイをできる最高のポケモンゲームとなっていた。

最強カメックス爆誕

 始めた妻はゲンガーやアローラキュウコン、ピカチュウなど遠距離系の使いやすいポケモンを選んでいたのだが、思うように勝率は伸びていなかった。そんな中カメックスが実装される。実装された当時のカメックスは環境トップの強さを誇っていたが、それ以上にチームの盾となるタンクという役割が手に馴染んだようだった。
  勝てるようになると、妻は知らないうちに私よりのめり込んでいってしまった。持ち物を徹底的に鍛え上げ、立ち回りの研究をし、私の帰りが遅いとひたすらにランクマッチへ潜り込み、ランクと力を伸ばしていったのである。二人でランクマッチを遊ぶときも、もはや私は教わる側になっていた。

ユナイト史上最悪の悪夢ヨクバリス実装…

  私も妻も何だかんだでエキスパートへたどり着くも、シーズン後半にユナイト史上最強と名高いヨクバリスが実装される。二人で集中砲火しても倒れないヨクバリスに悲鳴の声を上げるスナガガと、タンクとしての居場所を奪われてしまうカメックスと妻。ここから連敗街道に突入していくのだが、まだこの頃は「協力プレイも最後は喧嘩」とはなっていなかった。なぜならすべてのヘイトはヨクバリスに向かっていたからである。

ついにマスターランクへ

  半ばマスターランクを諦めて、プレイ時間が減るスナガガに反し、反骨精神で妥当ヨクバリスを掲げる妻。ヨクバリスは相手にするなをモットーに妻は次第に戦果をあげていく。そしてプレイが億劫になっていたスナガガを置き去りにし、ついにマスターランクへと上がったのである!喜びを分かち合う夫婦出会ったが、このとき妻にはすでにMOBAのダークサイドに落ちる兆しが見えていた。

「最近いい味方とマッチしないんだよね。」

  ちなみに夫婦二人でマスターランクになれるのはもっと先の話である。





  

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