【映画の感想】『シン・仮面ライダー』(2023)

7月21日から「シン・仮面ライダー」がAmazonプライムビデオで配信されました。

「シン・ゴジラ」「シン・エヴァンゲリヲン」「シン・ウルトラマン」と一応「シン」シリーズ(?)は観ているのでこの「シン」(言い方)もチェックしておこうと思った。劇場まで見に行ったのはゴジラとエヴァだけですが…

自分は特撮はそこまで知らないので何となくノリというか惰性で観ているのですが、そんなにわかでも楽しめます。正直、シン・ウルトラマンはよく分からなかったけど…

特撮に詳しくもない自分がこれらの作品を楽しめた理由として、「強大な力に立ち向かっていく」「力を合わせて」「人類の叡智を結集して」という要素が単純に好きと言うのもあるのですが、マシンとかギミックがガチャガチャっとなるシーンが特に大好物なのかもしれません。

ユニコーンガンダムのデストロイモード
アイアンマン2のサーキットでの変身シーン(ジュラルミンのバッグに入っているスーツを自動装着)
トランスフォーマーでシボレーのカマロがバンブルビーになるシーン(カマロに戻るところも)
第三新東京市の建物がウニョウニョっと生えてくるところ
などなど…詳しい設定などはすぐに忘れてしまうのですが、マシンとか人工物が精密に、時にはダイナミックに変形する様を見るのが好きみたいです。
リアル世界でいうと、昨日テレビでメルセデスのオープンカーが自動でオープンになったりルーフ付きになったりする映像が流れて興奮してしまいました。ニョーンと機械仕掛けでモノが収納されたり変形したりするのに目がないみたいです。

それを踏まえるて、シン・仮面ライダーの(私的)見所は何か。
もちろん、「サイクロン号」が変形するところ!!!

力を手に入れてしまって人を殺めることに葛藤する主人公の心理描写でもなく、ヒロインと信頼関係を結んでいく人間ドラマでもなく、本当の幸せとは、正義とは何かという哲学的問いでもなく、自分が興奮し心動かされたもの、それは「サイクロン号の変形シーン」!!!
次点は仮面ライダー同士の工業地帯での対決シーン!!あのピョーンピョーンと飛びながらダイナミックに戦うスタイルはバッタさながらでありました。

ストーリー全体としては、人間臭さとかそういうのではなくて、色々と折り合いをつけながら割り切って生きていかなきゃいけないよね人生って、くらいのライトな印象を受けました。全編通して比較的ドライかな。ショッカーに所属している者で、死んだ者は泡になって融解し何も残らないというのも影響したのかもしれない。
なんか、キャラが死んでも「…そっか。」みたいな。「くっそぉおおお!なんで!!(慟哭)」みたいな心動かされるようなことがありませんでした。私がサイコパスなだけかもしれないけど。


1号から2号に引き継がれる流れもわりとスムーズ、というか自分が2号の柄本佑気に入りすぎてかなり贔屓目に見てしまいました。正直あまり1号自体がそこまで好きになれなくて。不器用でコミュ障な男、というキャラ設定としては完璧なんだけどやっぱり自分の「心スッキリ!」を大事にする飄々とした男前2号に心奪われてしまう。
柄本佑ってあんなにカッコ良かったですかね?昔はあまり好きなタイプではなかったのですが、一文字隼人というキャラクターが彼をイケメンになさしめたのでしょうか?それとも私が本郷猛苦手すぎてその反動で余計にカッコよく見えてしまったのでしょうか?(一体誰に問いかけているんだ)

あと、不器用でコミュ障なはずの本郷がかなり頑張って「一文字!」って呼び捨てにするシーンはシリアスなはずなのにちょっと笑ってしまいました。あれは狙っているようにさえ思えました。

自分は昭和仮面ライダーを全く観ていなくて、観ていないにもかかわらず仮面ライダーBLACK SUN観ちゃって、めっちゃ楽しめた人間なので、あんまりシリーズものの順番とか気にせず片意地張らず、でいいのかもしれない。
BLACK SUN楽しめた要因の一つとして、白石和彌監督だったというのも大きいかもしれない。「凶悪」とか「孤狼の血」とか、とにかくバイオレンスが映える。スプラッターなのにどこかコミカルというか、スプラッターも度が過ぎると恐怖飛び越えて非現実的で笑いたくなってしまうような感覚に陥る。一種の逃避行動なのかもわらないが、あえて過剰な描写をすることでそこを狙っているようにさえ思える時がある。「凶悪」は凶悪さがリアルすぎて笑えなかったけど…

話がだいぶ逸れたけど、要は
「シン・仮面ライダー」面白かった、
ギミックガチャガチャシーンが好き、
柄本佑は良い!!
この三つが言いたかったのです。
完全なる映画の感想独り言。感想はフレッシュなうちに、が一番!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?