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ランニング・ウルトラディスタンス :博多駅~小倉駅 62km(2022/04/30)

【基本情報】

実施日: 2022年4月30日
走行エリア
:博多駅⇒小倉駅(久山⇒犬鳴⇒鞍手⇒中間⇒八幡東経由ルート)
距離:約62km
標高差:ガーミンによる測定値 802m

ロングトレイルレースを想定したトレーニング。
現状どこまで走れるかの確認も兼ねている。トレイルであってもロードの基礎走力は必要なので、わかりやすいベンチマークとして博多駅~小倉駅という長距離移動とした。

博多駅から小倉駅までの自走ルートはいくつかあり、走りやすいのは3号線・飯塚・そしてこの鞍手ルートだろう。
(走りやすいと言っても正直全然走りやすくなかったが)
動画だけで写真を撮っておらず、10kmごとにマップをスクショしてたのでそれを基に振り返る。


0~10km 博多駅⇒久山

博多駅からスタート。久山まで10kmということを知らなかったので、意外と近くて驚いた。この時間はまだ全然暑くないし道もわかりやすく、歩道も広い。のちに控える峠越えもなかったので気楽な気持ちのジョグペース。

10~20km 久山⇒宮若

ここからが地獄であった。久山を越えたあたりから峠道が出てくる。当然歩道などはなく、側道。自動車専用道ではないのに…
交通量自体はGWにしてはさほど多くなかったので後ろに注意すれば大丈夫だったが、問題はひたすら登りが続くこと。これがきつい。

そこそこの斜度が続く。歩きをいれつつ狭いのぼり坂を渋々進むと、トンネルが視界に入る。かの有名な犬鳴トンネル(新)である。とにかく長い(約1.4km)。別に犬鳴にまつわる与太話は怖くないのだが、トンネル内の歩行者道は車より高い位置にあるとはいえスレスレで接触するんじゃないかという物理的な怖さはあった。道から落ちかねない狭さだし。トンネルなのでめっちゃ砂埃がひどかった。


20~30km 宮若⇒鞍手

犬鳴越えの疲労が効いてくる。あとでわかったがそれなりに標高差稼いでいたので、久々のロードロング走ならそりゃそうなる。日焼けもこの時点でしてたからそのダメージもあったのだろう。
まだまだアップダウンがあり、脚が笑い始めていた。補給を摂ってるのに回復がおいつかない状態になってきたのはこの辺から。


30~40km 鞍手⇒中間

北九州市まであと少し。だがすでに歩きが大幅に増えていた。
日差しが厳しく、自前の水分だけでは足りなくなってきたのでこの辺から追加購入が増えた。当初2.5Lくらいあったけど全然ダメ。そりゃこの距離じゃそうだけど、これ以上は重くて走りに差し支えるためバランスを考えると限界量。


40~50km 中間⇒黒崎

黒崎の住宅街を進む。この辺で装備だけでは無理と判断しコンビニで補給食を追加。食べ物くらいは自前で完結させたかったけど走れないなら元も子もないので仕方ない。後々思えばここで補給しなかったらゴールの時間が後ろになっていたと思う。

50~60km 黒崎⇒西小倉


走って気づいた。八幡は坂が多い。皿倉山の麓走ってんだからそうなるだろと言えばそうなのだが、住宅街などはアップダウンが激しいところが多々ある。これが疲れた足に実に効く。残りあと少し、ラストスパート!といかなかった要因のひとつである。坂があったら歩く、みたいなグダグダ感。

道中、記憶にあるコースだな…と見覚えのある道を走る。少し考えて思い出したところ北九州マラソンのコースを逆に走っていた。けっこう坂があったんだなと発見があった。スタート地点から一番、そして唯一の勾配があるブロックだ。

西小倉まで入るとさすがにラストスパート!と少しだけ気合いが入る。
残念ながら体はついていかなかったが…

60~62km 西小倉⇒小倉駅


スタートから7時間19分、ついに小倉駅についた。
結果、平均ペースは1km/7:03という体たらく。スロージョグレベルである。最初は5分台だったのに…。
それでも股関節などギリギリ感あってバテバテだったのでなんとかゴールできた、と安堵した。

めっちゃ疲れていたが食欲はそこまでなかったのですぐには食べに行かなかった。推定3000kcalは消費してたので当然落ち着いてからやたら腹が減ったけど。


走行ルート


【総括】

・人生最長が42.195kmだったので不安だったけど意外といけるものだな、と。一度越えた、という実績はちょっと自信になった。

・これまで練習では30km走までしかやってはいけない、みたいなフルマラソンの縛りがあったけどウルトラ目指すなら必須であるし、ひとつ思考の壁を越えた。

・翌日思ったほどの疲れはなくて動き回れた。とはいえ3日くらい倦怠感あったけど。

・トレイルとは全然違う疲労感があった。路面の固さに加え、使う部位が偏るからだろうか。足そのものへのダメージはロードのほうが大きいかもしれない。やはり種目自体は別物と考えたほうがよさそう。でも間違いなくロングトレイルでの走りにはフィードバックされる。

・日焼け止めはちゃんと塗るべきだった…完全に忘れてた。当日の夜、ぬるいお湯でも足にしみて痛かった。3日くらい。

・ウルトラディスタンスでも夜に行う足のマッサージはだいぶ効く。翌日の筋疲労が少なかった要因のひとつなのは間違いない。

・ハイクッションのシューズでも足裏は痛くなる。あと重さがあるので関節への負荷が大きい。これは見落としていた。ウルトラ=ハイクッションというのは誤り、という説は間違っていないかもしれない。トータルで考えなくては。


<収穫>
だいぶしんどかったが非常に学ぶことが多く、今後に活かせるデータも身を以て取ることができた。40km越えるとスロージョグペースでもきつい。ていうか適切な補給を行わないと体が動かなくなる。

<コースに関して>
いずれも主要道である手前、どれ選んでも似たり寄ったりだろう。

<トレーニングとして>
筋持久力と継走能力アップに関して非常に効果が高いので、練習バランスを考えつつも大会がないときでも実施したい。キツさは激増するがこのコースにトレイルを混ぜると更に効果が高そうだ。

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