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はじめての老眼鏡①

老眼かも

はじめてそう思ったのは、3か月くらい前。
スマホの文字が見にくいと感じる事が多くなり、これはついに来たか・・・と覚悟を決めた。

といっても日常的に見にくくなるわけではなく、今から思えば、特に仕事で疲れた週の後半などに多かった気がする。

目が疲れている時は焦点が合いにくくなることはなんとなく想像出来るが、どうやら近くのものを見る時の方が目の筋肉を使うらしい。

近くのものを見る際に使う目の筋肉(ピントを合わせる筋肉)が弱っている為、結果としてうまくピント調整できない=ぼやける/見えない、という状況になる。(とメガネ屋さんに教えてもらった)

上記理由もあり、日常的にPCやスマホ、タブレットを使う事が多い僕は老眼鏡を購入しようと考えた。

遠近両用と老眼鏡って違うの?

老眼鏡を調べ始めたときの素直な感想がこれだった。
その後、調べていくと老眼用のレンズには以下2種類がある事が分かった。

老眼鏡(単焦点レンズ)

  • 近くを見る専用

  • はっきりと見える奥行きが狭い(30cmがしっかり見えるように作ると、それ以外はぼやけて見える)

  • 遠くのものを見るときには使えない

  • 一般的に遠近両用より安価

遠近両用(累進レンズ)

  • 近く~遠くまで奥行きをもって見る事ができる

  • 1枚のレンズに複数の領域があり、一般的には以下の様に分かれている。

    • レンズ上部:遠く用

    • レンズ中部:中間用

    • レンズ下部:近く用

  • レンズ種類によっては遠くを見る領域を極力減らして中間用を広く取るなど個性がある。

  • 視線を変える事で任意の領域を使い分け、自ら距離調整を行う。

  • 一般的に高額

  • レンズの縦幅が一定以上必要(32-33mm以上;メーカー差あり)

上記の特徴を踏まえると、僕が欲しかったのは老眼鏡ではなく遠近両用メガネだった。

初めての遠近両用

実は遠近両用メガネを購入する直前に、車の運転用に遠方用メガネを購入した。

これから車の運転が増えそうだった事と、遠くを見た時の違和感が大きくなっていた為だ。

そして遠方用のメガネが完成した勢いで、そのまま遠近両用も作ってしまう事にした。

遠近両用メガネは初めてだったこともあり、お店の説明も(今から思えば)しっかりと理解していなかったのだろう。

メガネの再調整を必要とするだけでなく、別の遠近両用の購入を検討する必要がある程に僕には合わない事が判明した。

何が悪かったのか

出来上がったメガネをウキウキでつけたところ、どうもしっくりこない。
比較的詳しくメガネ屋さんに聞いたものの、どうやら向こうが指摘するリスクを正しく理解できていなかった様だった。

色々と調べるうちに、どうやら以下の事がわかってきた。

もちろんメガネ屋さんからは指摘済みの内容ではあるので、その程度を把握できていなかったと言った方が正しい。

  • 遠近両用(累進レンズ)を使うにはコツがいる
    前述の通り、遠近両用メガネは視線移動で任意の領域を使う必要があるので、初めて遠近両用を使う僕には難易度が高かった。

  • 収差(歪み)を甘く見ていた
    視線が下図の白抜きの部分を通ると、遠中近いずれのピントにも合わずぼやけた像を結ぶことになる。

    どうやら僕の視線の動かし方だと結構これが難しい事が分かった。
    レンズによってはこの歪みの部分を小さくできるものもあるが、どうしても発生してしまうものなので、どこまで歪みを抑えるかがレンズメーカーの力量となる。

「メガネ屋さんのフリー素材」より
  • レンズの選択を誤った
    当然、歪みを抑えたレンズの方が高額となり、エントリーモデルとハイエンドでは倍以上の価格差となる。

    今回僕のレンズは5段階中下から2番目くらいのレンズ(5万円くらい)を選択した。(1番上は12万円くらい)

    これは、年齢的に2年もすれば遠近両用を買いなおす事になるので、そこまで高額である必要はない、というメガネ屋さんからのアドバイスと、僕が歪みの影響を甘く見ており、歪みのサンプル図を見たときに「この程度なら大丈夫だろう」と安易に判断してしまった事による。

  • (おそらく)フレームの選択を誤った
    今回僕が選んだフレームは以下のMasaki Matsushimaだが、これは通常のメガネよりも内側に歪曲している。

    当然、レンズも顔に対して沿うように配置されることから、通常よりも歪みの影響が大きくなったのかもしれない。

    即ち、テストレンズ(度数などを確認する際に付ける黒縁のメガネ)と、実際の完成品で見え方が大きく異なったことが理由となる。

  • 東海光学に決め打ちをしすぎた
    今回のメガネ新調は日常使用と室内でのWEBミーティングを目的にしていた。

    そのためNRC(極低反射レンズ;ノンリフレクションコート)を必要とするあまり、遠近両用という観点でメーカーを選んでいなかったし、正しい相場観もわかっていなかった。

次回

今回購入したメガネはオンライン専用とし、外出を含む日常使いは別のメガネを試してみる予定。

次回は上記を踏まえてより歪みが少ないレンズを中心に選定を進める。

サポートありがとうございます。すなねずみ達の為に使わせて頂きます。