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マーブル観察日記5 大量出血後の通院と酸素濃縮器(酸素発生器)

このnoteについて

このnoteでは、通院1日目から4日目までの診察が記載してある。
また、最後には酸素濃縮器について触れている。

また、一番最後に出血時のマーブルの写真を追加した。かなりセンシティブな画像なので、自己責任でご覧ください。

これまで

マーブルが大量出血した日、運悪く病院が休みだったので、その時点でできる事を行った。

診察1日目

事前にFAXを送っていたことが功を奏し、診療開始1時間前に獣医さんから連絡をもらうことができた。

電話で状況を伝え、とにかくすぐに診察をしてほしい旨を伝える。
話した内容は以下の通り。

  • 改めてマーブルの状況を伝える

  • 当日はいつも見てくれている先生の予約がいっぱい

  • その先生を希望する場合、早くても16時以降の診療になる

  • ただ、代わりの先生なら13時から診察が可能

数時間でも命取りになると判断したため、代診をお願いし13時から診察開始。

ヒアリングと状況確認は代わりの先生が行ってくれたが、結局、そのあとはいつもの先生が診察してくれた。

きっと無理やり時間を作ってくれたのだろう。
時間外にも関わらず向こうから連絡をしてくれるスタッフの方もそうだが、毎回本当に感謝しかない。

1日目の診察と処置

  • 出血していた耳をきれいにし、傷の位置を確認
    3か所から出血。耳の裏上側の血管が集中している箇所からも出血しているため、特に出血がひどい。

  • 止血処置

  • 貧血を起こしている

  • 息が浅く早いのは貧血が原因

  • 強制給餌

  • 造血剤投与

  • 痛み止め、抗生物質、水分を皮下注射

  • うんちの形は非常に悪く、ドロッとしている

1日目の診察料金

食べてくれたもの

  • チンゲンサイ 他に比べると食いつきは良い

  • ヨーグルト  ごく少量

  • 生とうふ ごく少量

  • りんご ごく少量

  • バナナ ごく少量

食べられなかったもの

  • ジュブナイル

  • みかん

  • チキンペースト

  • ペレット

  • 雑食小動物用パウダー

診察2日目

2日目の診察と処置

  • 心音問題なし

  • 肺の音問題なし

  • 造血剤投与

  • 耳は乾いているので塗り薬は無し

  • 注射での投薬を提案頂いたが、マーブルの状態から判断して注射は断った

  • 今まで飲んでいた薬(抗菌剤)を飲む事が難しいので、強制給餌時に一緒に与えてもらう様に依頼した

  • 強制給餌で1mL程度のご飯を食べる事ができた

  • 自宅にて、強制給餌で水にジュブナイルを溶かしたものを300uL程度食べてくれた

  • うんちの形はまだ悪く、少しドロッとしているものの若干形がある

2日目の診察料金

食べてくれたもの

あるタイミングでは食べてくれたが、それ以降食べられなかったものも含まれる。

いずれも少量しか食べられない。

  • コマツナ

  • りんご

  • 生とうふ

  • 固形とうふ

  • ビタシロップ

食べられなかったもの

  • バナナ

  • ジュブナイル

  • チキンペースト

  • ぶどう

その他

  • 酸素供給開始
    内容に関しては項目を分け後述するが、かなり良かったと感じている。

診察3日目

3日目の診察と処置

  • 顔の血色は良くなっている

  • 心臓・肺は問題なし

  • 造血剤、抗生物質投与

  • 強制給餌

  • 耳の傷は乾いておりカサブタになっている

  • ご飯を食べる量はまだ少ない

  • うんちの形は改善しており、徐々に形が出来てきた

3日目の診察料金
左下の絵は、特に傷が大きかった箇所

この頃には紙の箱を齧る事ができるまで回復した。
ここからはとにかく食べて体力を回復させることに注力したかったのと、固形物を食べる事を忘れさせない為にも、マーブル史上初のヒマワリの種も与えた。

ヨーグルトは室温にしてあげた方が食いつきが良い事が判明。

新たにトライして食べてくれたもの

  • ひまわりの種

新たにトライして食べられなかったもの

  • ミルワーム

診察4日目

4日目の診察と処置

  • 手足のピンク色も戻ってきた

  • 昨日より更によくなっている

  • 胃に食べ物がしっかり入っている=ちゃんと食べている

  • 耳もいじっていない

  • 強制給餌にてご飯と造血剤、抗生物質を投与

  • 形のあるうんちをしてくれた

4日目の診察料金

かなり軌道に乗ってきた感はあったが、念のための強制給餌をお願いした。
また、ジュブナイルを食べてくれなかったので、栄養価の高いハイポテンシーのサンプルを購入。

新たにトライして食べてくれたもの

  • 小動物用パウダーを水に溶かし、丸めたものにローリーをまぶしてビタシロップをかけてあげたもの。栄養価が高いものをある程度の量食べてくれたのでとても安心した。

  • この日を境に食欲は大きく回復し、2個ずつなど少量ではあるが、固形のペレットや腸活アシストを食べられるようになった。

感想

2日目くらいが大きな山場だったと思う。
現在はまだご飯を食べるたびに奥さんと大喜びしている状況ではあるが、食べる事自体はもう通常運転で、かなりの安心感はある。

個人的に効果が高かったと思われるものは以下の通り。

  • 初動

  • 継続した通院

  • 初期段階における強制給餌

  • 初期段階における造血剤

  • 酸素濃縮器を使った酸素供給

  • 酸素供給下における適切な温度管理

  • マーブルが自身の判断で好ましい温度帯の場所に移動できる環境

体重は119gから108gまで大きく減少したが、またご飯を食べてくれるようになったので少しずつ増えている。



酸素濃縮器について

ここからは酸素濃縮器について記載する。

基本的に酸素濃縮器(酸素発生器)はレンタルする。
使用頻度とメンテナンスを考えると、購入(約20万円)はコストパフォーマンスが悪い。

レンタル価格

  • 基本契約料(往復料金込):7,500円

  • レンタル料:10,000円

したがって、1か月目:17,500円、2か月目以降:10,000円となる。

また、標準でチューブが2mしかついていないので、必要に応じて延長のチューブも追加しておくと良い。

酸素濃縮器オキシランド Z-3000
公式サイトより

上記に「ペット・オキシ・ホテル」というビニールハウスの様なものを組み合わせる事が多いが、スナネズミの場合は不要だと考えている。

設置例

ルーミー
実際には上からタオルをかけている

我が家では上記のルーミーというケージの上の柵の隙間からチューブを入れ、その上にタオルをかける事で35-40%程度の酸素濃度を維持できている。

ちなみに、完全にタオルでふさいでしまうと加湿された空気が入り込まず湿度が下がりすぎるという問題が起きるので、以下の方法をとっている。

  • 5cm程度あけてタオルをかける

  • どうしても湿度が上がらない場合は、上の柵の部分に濡らしたハンドタオルをぶら下げて加湿する

    詳細は以下のnoteにまとめてある。

注意点1:温度

チューブから酸素が噴き出すが、出てくる風は結構冷たい。
そのため、油断するとケージ内の温度が想像以上に下がり、ペットに大きな負担をかける可能性がある。

ペットが弱っている時の保温は基本中の基本だが、酸素供給に気を取られるあまりこちらが疎かになると全くの逆効果になるので注意が必要。

注意点2:湿度

ケージ内の温度を保とうとすると、必然的にペットシートとエアコンで調整する事になるが、温度を上げると空気が乾燥して相対的に湿度は下がる。

そのため、過度に湿度が下がらない様に注意が必要。
湿度は40~50%の間に保ちたい。

注意点3:酸素濃縮器の選択

我が家ではオキシランド Z-3000をレンタルしているが、これよりも小型だったりレンタル料が安い機種がある。

それが即ダメというわけではないが、必ず確認してほしい点が「連続稼働時間」である。

Z-3000の下位機種にはオキシビーナス・ミニ1000というものがあるが、これは24時間の連続運転ができない。

もちろんスポットでの使用であれば問題ないが、常に酸素を供給しておきたいという用途には向かないので注意が必要。

注意点4:ケージの選択

まだルーミーを購入する前、ミニデュナと簡易酸素ボックスを使って酸素室を構築していた。
詳細は以下のnoteを参考にしてほしいが、かなり運用に癖があった。

しかし、ルーミーを使うことでかなり改善を図ることができた。
なお、現時点では新規購入費用以外のデメリットは思いつかない。

  • ミニデュナ+組み立てタイプに比べると、空間が小さいので酸素濃度があがる速度が速い

  • 同様に温度の調整が容易

  • 手前の扉を開ければすぐに触る事ができる

  • 余計な遮蔽物がないので中の様子が見やすい

注意点5:消費電力

オキシランド Z-3000の消費電力は約230w、約2.1Aで、24時間稼働させると5kWh程度となる。(Switchbotプラグミニで計測)

まあまあの消費電力を食うことになるので、電気料金が高額になったり、ドライヤーなど併用時にブレーカーが落ちない様に注意が必要。

注意点6:(ほぼ)Switchbot温度湿度計が必須

必ずしもSwitchbot温度湿度計ではなくこれに準ずるものでもよいが、前述の通り酸素を供給していると温度と湿度が下がるので、その点をフォローできるものが必要となる。

都度確認してエアコンなどの操作をしても良いが、それもなかなか難しいのでSwitchbotを使ったトリガーでエアコンを制御するのが現実的だと思う。

我が家の場合は25.5℃~26.5℃の間をターゲットとしているが、下記の通り数日間でも満足いく範囲内での運用ができている。

ただし、この手の自動化は予期せぬ事が起こりうるため、普段から正常に動くかをテストしておいた方が良い。

機械は設定を愚直に実行するだけなので、信用しすぎない方が良い。

現在のマーブル

出血を確認後、1回目の獣医に行ってから1週間が経った。

マーブルは驚くべき回復力を見せており、体重こそ一時期に比べると落ちているものの、今も回し車で爆走している。

はっきりいって出血前の元気な状態に戻っていると言っても過言ではない。

ただ、マーブルは過去に何度も耳から血を出しているため、同様の事が起きない様に引き続き注意深く観察をしていきたい。






ここから先はマーブルが出血した際の写真が掲載されている。

かなり衝撃的な画像なので、繰り返しになるが自己責任でお願いします。




マーブルの写真

これくらいの出血を丸1日程度継続すると、生命に重大な支障を来たすという事を伝えるのが掲載の意図。

血は乾いておらず、常に表面が湿潤している。
拭いても嫌がって更に掻きむしってしまう悪循環。

なお、本画像はまぶシステムによる録画から抜き出したものなので画質が悪い。

血は顎の下まで流れている

サポートありがとうございます。すなねずみ達の為に使わせて頂きます。