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あるハンバーガー屋さんのお話

あ、総務の山田さんだ。

昼休みに、パン屋さんの近くで山田さんを見かけて、「おつかれさまです。お昼ですか?」と声をかけた。

「…そうなんですけど、パンが売り切れで買えなくて。」と山田さん。

これからハンバーガーを食べに行こうと思っていた私は、
「一緒にハンバーガーを食べに行きませんか?」と誘ってみた。

「行きたいです。」と言ってもらえたので、一緒に行く事にした。

山田さんとは課も違えば、社屋も違うので、姿を見かけるだけで、今までなかなかしゃべる機会がなかった。

間が持たなかったらどうしよう…と思いつつ、お店に着いた。

店構えを見て山田さんは、
「多分一人だったら、入らなかったと思う。」と言った。

確かに、ちょっと古い、昔ながらの喫茶店の店構えなので、初めての人は、やや入りにくいかも…。

ハンバーガーを頼んで、出来上がるのを待ちながら、山田さんといろいろ話した。

高校の時に聴いていたバンドの名前から、多分、年齢が近いんだろうなーと思っていたら、やっぱり同い年で、さらに同じ愛知県出身とわかって、嬉しかった。

いろいろ話していると、ハンバーガーがテーブルに届いた。

山田さんが一口食べて「おいしい」と言った。
自分が作った訳ではないけど、すごく嬉しかった。

会社から離れたくて、昼休みは会社の外で一人で食べているのだけど、たまにはこんな風に、会社の誰かと話しながらのランチも良いなと思った。

※残念ながら2018年に閉店されました。

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