見出し画像

11/23-11/25 お試し島留学体験記@隠岐諸島

これは島根県隠岐諸島を2泊3日で満喫してきた男のイチ所感である。


11/23(木・祝)

18:00 海士町菱浦港到着

朝7:00に岐阜県を出発してからおよそ半日。
目的地である隠岐郡海士町菱浦港に到着した。
俺たち島体験生は全員『キンニャモニャセンター』という菱浦港の観光案内所に集合。
今思い返すとみんな移動で疲れていて、また初対面ということもあり、集合したときはお通夜状態であった。

キンニャモニャとは「金も女も何もない」
という意味だとかなんとか

19:00 懇親会@味蔵

事務局の方に車で送ってもらって夜ご飯。
お試し島留学に参加費は必要ない。
ただし各々が負担する食費やお土産代として、10000円程度の現金を持ってくるように事前に言われていた。
この日の夜ご飯代は翌日の朝に回収ということであった。
俺たち島体験生は明朝に所持金のおよそ半分が吹き飛ぶとはつゆ知らず、美味い飯にひたすらがっついていた。

おもてなしいただいた『味蔵』さん
ごちそうさまでした

23:00 就寝

懇親会のあとは宿泊場所となるシェアハウスまで車で送っていただいた。
シェアハウスは古民家を改装したもので、中にいても海風(すきま風)をひしひしと感じられる。
俺は風のとおり道を遮断すべく、全ての部屋の襖を閉めて寝た。
そして風が襖を叩く音によって深夜2時に起こされた。
襖を開けようにも、もう1人の体験生が寝ている手前音を立てるわけにはいかない。
起きた後も布団の中でじっと朝を待った。

泊まった元古民家シェアハウス
動画から切り抜いたため画質が荒い

11/24(金)

8:00 お迎え

島内の所々にメガホン付きの電柱が散見される。
そのメガホンから6:30に爆音のアナウンスが流れたため、寝坊とは無縁であった。
「今日は波が高く、船の一部が止まる」とのことだった。

※写真はイメージです

9:00 朝食

キンニャモニャセンター2階のレストラン『セントラル亭』で朝食。
テーブルにスプーンがなく、「グラスに入った温玉をどうやって食うべきか」という白熱した議論が朝から繰り広げられていた。
(俺はすすって丸呑みした)

※写真はイメージです
実際はウェルカムドリンクみたいなグラスでした

10:00 仕事体験

3島に分かれて仕事体験。(この日は船が欠航したため実際は2島)
俺は海士町崎地区にて『崎みかん』の箱詰め・袋詰めのお手伝いをさせてもらった。
1時間足らずのお手伝いでもまぁまぁ腰が疲れる。
全国の生産者の方々へ、合掌。

お手伝いの後はみかん狩り。
詰める用の袋だけでなく、コートやらズボンやらのポケットにパンパンにみかんを詰めた。
一応補足しておくと、農家さん公認ですからね。

13:00 昼飯

キンニャモニャセンターに戻り、事務局の方に準備いただいたお弁当を食べて休憩。
行きつけの店の島根出身の大将から「隠岐牛を食ってこい」と聞かされていた俺は、休憩中に誰にも内緒で隠岐牛のお店に行って肉を買って宅急便で自宅に送っていた。
本当はお店で食べたかったけれど、今回は行く時間を見つけられなかった。またの機会に必ず訪れたい。

14:00 島留学生との交流@崎地区

10月から島に留学している方々と合流。
留学生の方々が「崎みかんが食べたい」とのことで、車に乗せてもらい崎へ向かった。
お気づきの通り、俺はこの日2回目の『崎みかん』との邂逅となるはずだった。
ところが農家の方が不在で、残念ながらみかんは食べられず。
次に『島食の寺子屋』という島の料理学校に行くも人がおらず。
最後に『木路ヶ埼灯台』という島の最南端にある灯台を訪れたものの、凄まじい風が吹き荒れており足早に撤退。
結局2時間ほぼほぼドライブ&おしゃべりとなった。
でも「残念だったなー」みたいな感情はない。なんでだろう。島だからかな。(適当)

島食の寺子屋
木路ヶ埼灯台

17:00 鍋@女子シェアハウス

島留学生との交流の後は、車でシェアハウスまで送ってもらった。
途中で商店(島のコンビニ)に寄り、夜ご飯の買い出しをした。
2日目の夜ご飯は各自自由で、俺ともう一人の男の体験生は誰かを飯に誘おうと1日目から狙っていたが、誰も誘えていなかった。
密かに焦りを感じていた矢先、女性の島体験生の一人が「一緒に食べる?」と男2人を誘ってくれた。
俺はこのことを一生忘れないレベルで感謝している。
と同時に「一緒に食べない?」と誘う度胸のなかった自分にガッカリしている。

(闇)鍋 feat. 崎みかん

20:00 試食&ボードゲーム@あまマーレ

鍋を平らげた後は『あまマーレ』というコミュニティ施設に伺った。
「12月のクリスマスマルシェに出品する食いもんの試作をする」とのことで試食に来たのである。
いただいたのは2品。『溶かしたチョコにマシュマロ入れたやつ』と『クラッカーになにかしらを乗せたやつ クリームチーズ添』だった気がする。
どちらもオシャレ過ぎて料理名が分からない。
だがおいしかったことだけは確かだ。ごちそうさまでした。

俺としたことが写真を撮り忘れてしまった。
食べた後の写真を載せておくから、君がもつ無限の想像力を駆使してどんな料理だったかイメージしてほしい。

溶かしたチョコにマシュマロ入れたやつ(食後)
クラッカーになにかしらを乗せたやつ
クリームチーズ添(食後)

試作品の完成を待つ間、トランプと『ito』というカードゲームで盛り上がった。(いいご身分である。)
あまりに盛り上がり過ぎて椅子の足を折ってしまった。
こうなったのはババ抜きで残り2人になり、5連続でババを引き合った瞬間である。
爆笑のあまり立ち上がったらポキっと。こう、ポキっとね。(すいませんでした。)

オードリー 春日

02:00 就寝

試食させていただいた後、22:30頃にシェアハウスに帰ってきた。
風呂に入りボーイズトークに花を咲かせていたら寝るのはこんな時間になってしまった。
話の内容は「タイプの人いた?」的なことである。
27歳になってもそんな話で盛り上がれるなんて、俺の心は永遠に中学生なのかもしれない。

11/25(土)

8:20 お迎え

昨日と同じように爆音のアナウンスで起こされるかと思いきや、この日は音楽がちょろっと流れるだけだった。
どうやら「船が欠航する」などのお知らせがない場合はそうなるらしい。
起きたけどね。普通に。

しかし同じシェアハウスで寝ていた相方は起きなかった。
相方の朝の準備には1時間以上かかる。
昨日一緒に過ごして分かっていたことだ。
だが俺は敢えて1時間前に起こさなかった。
この日相方は寝坊した。

10:00 休日体験

3島に分かれて休日体験。
俺は『知夫里島』を訪れカツオをさばかせてもらった。
「初心者がカツオをさばくのはハードルが高い」と説明されたが、特に手こずることもなかった。教え方が上手かったからに違いない。
この日のために誰もいない大シケの海に釣りに行ってくれたらしい。ありがとうございます。

さばいたカツオ
包丁と比べるとデカさが分かる
言うまでもなく旨い

14:00 3日間の振り返り

『キンニャモンニャセンター』に戻って2泊3日の振り返り。
事務局の方が用意してくれた質問に体験生全員で答えていく。

これは事務局の方への提案になる。
体験生だけで振り返りを行う時間があっても面白いんじゃないだろうか。
初日のお通夜状態と比べると、この時点で相当仲が深まっていたように思う。
体験生だけの空間のほうが、より率直な意見を言いやすい。
例えばまずは体験生だけで振り返りをさせて、次に事務局の方が合流するというやり方はどうだろう。
事務局の方も有効なフィードバックを得られるに違いない。

振り返りに限らず、事務局の方と島留学生の力をなるべく借りずに、島体験生だけで何かに取り組む時間があったらすごく面白い。

15:15 離島

俺たち島体験生は本土に着いてからの長旅を控えているため、早めの離島である。
「いつもは紙テープで見送るんですけど、今日は天候の関係でなしです。ごめんなさい。」とフェリーに乗る前に事務局の方から謝罪が入った。
ここでそのときの天気を見てほしい。

紙テープ、いけたんちゃう...?

本当に天候のせいなのか、忙しくて作る時間がなかったのか、真相は闇の中である。
まぁ紙テープが紙吹雪なのか何なのかも分かってないからね。とにかくあかんかったんでしょう。
しかしながら「いつもは紙テープで見送る」なんて言わなきゃ気づかずに済んだ話なのに、正直に言ってくれるあたり人の良さを感じざるを得ない。

そんなこんなで乗船。
「乗ったら外に出てきてね」と言われていた俺たち体験生は、ここで致命的なミスを犯してしまう。
外に出るのが早すぎたのである。
出港までの約10分間、お見送りの方々に永遠と手を振らせてしまった。
見送った後はきっと釣り竿を握る力も残っていなかったに違いない。

18時に本土 七類港に到着。
バスと電車で岡山に向かい、岡山駅で新幹線乗り換えのために爆走し、最終の新幹線に滑り込み、日付をまたいで無事帰宅。
こうして2泊3日の島体験は幕を閉じたとさ。

【総括】島、変な奴しかおらん

「島に来て働きませんか?」と言われたらどう答えるだろう。
「行きます!」と答える人は少ないかもしれな い。
だがこの3日間で俺が出会った人たちは、「行きます!」とためらいなく答えてしまいそうな面白い人ばかりだった。
島を転々として働いてる人・女性で単身ヒッチハイクしてた人・去年までチャリで日本1週してた人・岐阜から島の高校に来て、卒業後そのまま島で働いてる人などなど…
俺は1月から島で働く。
そんな人達がいる場所に戻りたいと感じている俺も、やっぱり変な奴なんだと思う。

最後に。
事務局と島留学生の方々、そして島体験生のみんな。本当にありがとうございました。
みなさんのおかげでかけがえのない時間になりました。
1月からは僕がみなさんにとっての特別な瞬間を作ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?