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SAYONARA by 高橋幸宏

SAYONARA

WHISPER:
[本当に明るい好い天気…
強い日差しが二人の蔭を残す…]

千切れる程 手を振る君
僕は眩しくて目を伏せる
こんなにいい天気に
君にサヨナラ…

明るいサヨナラ
明るいサヨナラ

WHISPER:
[本当に静かな好い天気に
少しうるさいくらいな 蝉の声が…]

千切れる程 手を振る君
僕はきっと大丈夫
悲しい程明るい中で
君にサヨナラ

SAYONARA(C)1982
YUKIHIRO TAKAHASHI
"WHAT? ME? WORRY?"
1982(R)
TRANSCRIBED by KYOKO "CHACHA" YODA
2023(C)
ALL RIGHTS RESERVED.

幸宏さんがまだ鬱に悩んでいたころの暗めの楽曲の中の唯一の明るい曲調で歌われた美しい別離の歌。

曲調を聴いていると、古い小説の狂った愛の歌の様に聴こえる。
物悲しいけれど、明るい太陽に全身を浸して手を振る着物の女性を想像してしまう。

80年代の幸宏メロディは皆物悲しい叶わぬ愛の歌ばかり。彼はそれが流行する30年も前から、カウンセラーを持っていた程、鬱病が激しい、繊細で線の細い、感情的に敏感な人だった。

だからこそ、彼の書く詩は皆感じやすい細い琴線に守られていた。でも叩くドラムスは、とても力強かったんだ。

幸宏、逝く。大好きだったよ、幸宏さん。青春のページの一コマ…

YUKIHIRO TAKAHASHI

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