彼①
と訊かれたことがある。確かに、肉体的に結ばれれば離れ難いが、心理的でだったら、離れ様がある、と考える者は多いかも知れない。が、実際のところは、逆である。
と応えたことがある。彼は私にとって、そんな人だ。心と心のハートレベルの何処かで繋がっているけれど、その刹那の瞬間で終わる関わりではないのだろう。
ペットの猫がご主人様に差し出す愛情並みに無条件の真実の愛なのかな(笑)。
セックスで瞬間的に繋がるのは、順序的に謂わせてもらうと一番最後に出てくる事だ。
何故か。
同じ事ばかり繰り返すと、最初からやり続けていると、飽きてくるからだ。
愛し合う時に其処にいわゆる愛なり、好意なり、何らかのポジティブな基線が当事者の間に存在して、二人の心が結ばれているならば、愛し合う行為は、LOVEMAKING と呼べるだろう。
身体だけの関わりと言うのは、簡単ではあるがすぐに基線が時間に溶けてしまう。身体だけの繋がりに心は関与しない。謂わば、本能だけの関りだろう。心の繋がりは、なかなか時間に溶けない。
刹那で結びつく行為は、今はくっ付いているだろうが、明日はどうなるか、わからないモノだ。身体で繋がろうと、暫くしたらその記憶は容易になくなるものだ。
身体で結びつくと、セックスが持つ強い影響力が因縁になり、相手を好きでもないのにくっ付いている人も多いだろう。
何でだろうね。「セフレ」、とか言うよねぇ(笑)。でも、基本的に軽く始まるものだ。肉体的に繋がるより先に精神的に繋がる事で、絆が出来る。絆って大切なモノだ。
愛しい彼と私の身体の相性はどうなのか、知らない。
占いに拠れば、悪くはないらしい。一度、彼が極端に凄く近くにいて、電話線が絡まって、彼に抱かれたワケでもないのに、休憩時間に早々退出して超疲労困憊して困った事がある。手を合わせたワケでも、身体を合わせたワケでもなく、まるで一緒にベッドで過ごしたような感覚があった程、距離感が近かった。だから、疲れたのかな。距離感って、だから大切なんだ。
思うに、心が何らかの形でそこで固定されちゃうと、引き離すのに時間が懸かるものなのだろうか。あの頃、何故か私はその積りでもなく、肉体的にくっ付いているワケでもない彼に、心底アタッチしてしまった。
IQテストが大好きな私は頭脳テストのゲームが大好きだ。中でもコネクションゲームが得意だ。
私が携帯で遊ぶゲームはただのゲームではなく、頭脳やIQに何らかのプラスの影響が付くものを選んで遊ぶ。これ等の中に、この「コネクションゲーム」なるものがあって、或る言葉に対して暗号の様な画像があり言葉=画像で記憶にとどめる様に指示がでる。次の数分間、次々に与えられる画像、もしくは言葉のコネクトトリガーが出たらすぐにコネクションボタンを押す。同時に動く多角形の中で、指示内容が増えていく。今度は意味をクリックするのか、画像をクリックするのか、で問題がさらに難しく、脳が忙しくなる。この手のクイズやゲームは、勘の良さと脳内の動物的な瞬発力が問われる。何でかわかんないけど、私が得意なゲームだ。
コネクションボタンを押すと、フワンとした鳴音がして正解を知らせる。
この音が聴きたいので、つい手が早くなる。
ゲーム結果:
と思ったことがある。
何故、私がこういう話をしているかと言うと、彼も必ずと言っていい程、トライするから。私がこういうテストで点がいいと、絶対彼もやってみる。彼は私よりいい点を目指そうとする。負けず嫌いの大将さんだ。
一度、彼から言われたことがある。
きっと私がオールアメリカン的な合理主義の(アメリカで長く暮らしたので礼儀知らずで単純、情熱的且つ罰当たりな人間です)モノの考え方を彼に披露してしまったのかも知れない。
こう彼から言われたのは覚えているが、自分が彼に何をどう言ったか、ハッキリ言って憶えていない(苦笑)。矢鱈と彼が感銘を受けていたのは、憶えている(な、何を言ったの?私💦)。
当時の彼は私の事を矢鱈と誤解していた。彼には決めつける悪い癖がある。
よく言ったものだ。
SNS や写真やブログで自分を赤裸々に語る部分が、極端に秘密主義な彼にはどうしても合わないようだった。(私なら合わないところは放って置いて、他のどんな事で彼と気が合うか考えるが、其処が否定思考の傾向があり、真摯で真面目でまっすぐな彼の好い所、なんだろうが)それを欠点と見て、彼には私を許せない部分が、いくつもあった様だ。
とよく言われた。そういう指摘をするときの彼はかなり厳しい指摘をしてくる。でも正しいだろう。ありゃ、(^^;) すみませんね🙇、と謝ったものだ。そういえば、絵文字も嫌いだったなぁ(笑)。
彼にはきっと大人っぽくてしっとりした女性が当時欲しかったのかも知れない。が、私は、さっきのチータじゃないけど、多分に猫質的性格があり、興味津々で探求心が凄くあるので、彼からしたら、ADHD 的な子供っぽい(と言うか動物っぽい)印象だろう。
私は匂い、感覚、見るモノや感じるモノへの興味が私自身を動かして実際に触って見ないと気が済まない部分もあるから、変な女だ(笑)。多分にアスペの気がある。彼が許してくれていたら、彼の近くへ行って、彼の首筋の匂いなども嗅いでいたかもしれない(爆)。
私は、凡そ、しっとりした女性ではない。そりゃあ、着物を着たら、さすがに色っぽい姐さんの仇っぽさは見せるかもしれないけれど、それはあくまで外見での話だ。実際の知性や感覚的な部分では、私は多分に子供で、モノの見方や考え方はとても若いし、動物的だろう。(^^ゞ
私は、我が猫並みに甘ったれである。
好きな人には、好きな分だけべったり甘ったれる。
その点で言うと彼は、私に
疲れる奴だなぁ
と思ったかも知れない(笑)。ま、彼は尽くすタイプなんで、私にとても尽くしてくれた。
何しろ色々と(彼自身が望んで)パシリの如く何事も彼を通していたものだから、彼は気疲れしていたのではないかと思う。甘ったれな癖に、喧嘩をすれば(比喩的に表現すれば)我がにゃんこ歯と伸びた爪(ネイル)で傷つけられたから、たまったモノではなかったろう。
普通の人間に馴れた彼からは、私のようなヒトってもしかしたら凄く興味深かったのかも知れないね。
I still love you honey. How's it going with you now…?
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