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Coupe du Japon MTB 2021 前橋 XCC/XCE 〇〇記 その1

オリンピックネタに移行しようとして、調べ始めるとテンションが下がる情報の洪水にサラされ、さらに再抽選の報に心が乱れ、筆を進める力はもぎ取られてます。

もともと、こういう活動もオリンピックを節目にいろいろ見直そうと思っていて、それを一年延ばしているモラトリアムチックな時間の中なのです。書き始めるといろいろな方向に思考がとんで発散して、気がついたら睡魔に心身の自由を奪われる日が続いております。

さてさて、日は経ってしまいましたが、前橋XCC/XCE〇〇記いきます。

私の拠点は栃木なので、お隣群馬であれば130km程度。高速使えば片道1時間45分。8時開始でも六時出が可能。ま、日帰りだと0時出、24時帰りになる朽木などに比べたら人間的なスケジュールが組める距離です。

高速使うとさすがにお泊まりした方が割安なのだけど、なんとなく日帰りx2の対応になります。更にオカマを掘られた事故が昨年前橋2日目の帰りということもあり、運転好きとリスク対応の天秤をいつも以上に考えてしまいましたね。ま、運転好きがまだ優勢ですが。

さて、此処前橋はXCE/XCCの2つの表彰大会を1日で消化するだけでなく、それを2日繰り返すといういろんな意味でハードな大会。それは、撮影枚数にも如実に表れていて、一日目25,000枚、2日目24,000枚。計五万枚近くの撮影になってしまいました。2日目はかなりセーブして撮ったつもりで居たのですがね。

ちなみにプロの方々はこんなに撮りません。素人だから撮っちゃうんです。枚数稼ぐのは素人の証拠でございます。スキルあげなきゃってやってもみましたが、全員撮りに失敗すること数回。潔く諦めました(笑)。

1日のスケジュールは2日とも
XCE試走→XCE予選→XCE本戦→XCC試走→XCC本戦→表彰
8:00-16:30と2日間ともフルに時間を使用。

一日目は参加者が激増で駐車場の状況が読めなかったので早めに現地入り。何処か遠くに止める事無く会場内で収まるのを確認出来たので、2日目は試走開始時間に合わせることに。

コースは、スタート直後に180度ターンを入れるというのが大きな変更点。XCEとXCCでは、XCCに奥のド平坦こまねずみ区間が追加、1日目と2日目では、でっかいテーブルトップの手前に林間180ターンが入るか入らないかという違い。

河川敷の堤の上に立てばコース全貌が見渡せるので、観客視点で言えば千葉で設置されたようなオーロラビジョンなしにレース展開が見えるというのがこのコースの一番の特長。駆け引きを楽しみたい観客向けのコースと言えます。

まずはXCE予選。コースを各個に走ってタイム計測します。世界選などだと最大32人のトーナメントの枠に残るための熾烈な争いの場となりますが、この前橋では予選落ちなしが宣言されていたので、それほどピリピリした空気はありません。

本式ルールでは四人の二人勝ち上がりトーナメントでは、それぞれ三人以上のレースがマストなので、5, 9, 10, 11, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 23人および33人以上のケースでは予選落ちが発生します。今回は、一部4人を5人レースにするのと、2回戦を4x4の16→4x3の12人にするという運営のワザを適用していましたね。この点についてはちょっと問題があったので別途考察したいと思います。

また、今現在XCEの予選結果やトーナメントの結果はネット上では公示されていません。正式ルートで公開されているのはポイントに関わる最終順位のみ。公示義務がないと言われればそれまでですが、予選タイムの「クラスを越えた」事後考察や、トーナメントでの予選結果通りにならない番狂わせなどを振り返ることが出来ません。(2日目のは話題性のある予選結果だったので私もアップしていたのと、密になる対策で運営側が2日目の掲示はネットにアップしてくれています) XCEは何が楽しめるのかを開拓している段階でもあるので、その場に居ない人が事後に妄想出来る程度のリザルトは共有していただきたいなと思います。

XCE Day 1のトピック

予選の風景↑ 右上のfをクリックすると飛べるみたいです。

本戦の風景1/3↑ 右上のfをクリックすると飛べるみたいです。 

本戦の風景2/3↑ 右上のfをクリックすると飛べるみたいです。

本戦の風景3/3↑ 右上のfをクリックすると飛べるみたいです。

Men Elite決勝(Big Final)の四人は佐藤誠示、澤木紀雄、鈴木来人、松本佑太(この順番は予選順位で並べるべきなんだけど……うろ覚えなので五十音順)。誰もが全日本ジャージに身を包む澤木紀雄を中心にレースを眺める。

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180度ターンのあとの直線は誠示が制し、ライト、紀雄、佑太の順。2周レースで先が長いとは言え、簡単に抜けるわけではないのでスタートは重要。

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順位の変動は一周目後半のでっかいテーブルトップ。紀雄とライトのラインが交錯したため誠示が後方を少し離す形で一周目の最終コーナーに。この隙間が誠示の足に余裕を作ったとみると勝手にストーリーが出来上がる。

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誠示が引き紀雄が付ける。佑太が遅れ、ライトが食い下がる。誠示目線で言えば、各ポイントを以下に押さえ、最後の紀雄の爆発力に備えるか。紀雄目線で見ると、どこで誠示を刺して仕留めるか虎視眈々、という展開。

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勝負は二周目最終コーナーまでもつれる。誠示が定石通りインを押さえ、紀雄はアウトからクロスラインで最終ストレートで交わす狙い。

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ん?紀雄ミスったか?クロスラインになりきれてない。それとも、この距離感でも交わせる余裕? 誠示がインを押さえたにもかかわらず膨らまずに立ち上がれているとも言える?

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やっぱ届かず。誠示優勝。紀雄の最後の踏みに迫られはしたものの譲らずゴール。紀雄は前半で2位につけ、ラストまでに前に出て勝つという流れには乗っていたけど、誠示に足が残っていたとみるべきか、紀雄が最終コーナーの処理をミスったと見るべきか。そんな妄想をしてみるのが楽しいですね。

次回は現地で自分の目で見て感じてみましょう。

クラス別順位ではなく、トーナメントの戦いでいうと、

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Junior/Youthのトーナメントは左から山田愛太、永野昇海、成田光志、野嵜然新。イナーメ昇海がジュニアの貫禄で勝利。

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Mastersは岡本紘幸が余裕の勝利。写真後方のバチバチは赤色ミンズウの古郡キヨシが黄頭拗ねる浅井秀樹に競り勝ち2位3位。

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Advance/ChallengeはAdvance二人 vs Challenge二人の決勝。Advanceだけにならないところが面白い。ロード、CXでも上位に名前を連ねる野中秀樹が実績でAdvanceから参加し、事前に4連勝宣言してからの1勝目。2位にはChallengeでAXの國井豊。二人とも早く上のクラスに行きましょう。

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あと、Women参加の青木寿美恵。四人だと決勝1戦のみ。六人集まってやっと準決からの2戦。と考えると、コンバインされて1回戦敗退になってしまうのも止む無し。だけど、予選落ちがなければ、試走10周以上(他の人の走りを参考にできる)、予選タイムアタック。本戦出走で緊張感の中で競う。で十分というのであれば、参加する意義ありだと思います。

特に最近ワールドカップでも組み込まれているBMX風のコースをレースで競いながら走る練習は、ここ前橋XCC/XCEしかないのでは?

XCC

Challenge / Women
Youth / Junior
Masters / Advance
Elite
という4レース。以前は、クラスによってレース総時間を変えていたのだけど、今回は全て20分想定で2周回目以降に全周回数が発表される形。

Challenge / Women

チャレンジはお初の方が多く結果からググって、ああ、なるほどこの人速いじゃん、ってなってしまいます。

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今回はこの人。佐川祐太。……ゆうたって多いなぁ。しかもみんな字が違うから誤記しないか心配。祐太、佑太、優太、悠佑太、友太……最初から前に出て集団を引き続け、そのままゴール。完勝。

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女子は早瀨久美。聴覚障害者として日本で初めて薬剤師免許を取得した人物(wiki)。いろいろすごい人です。華奢に見える体格で果敢にコースに挑む走りは必見です。

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Junior / Youth 

全11名。この年代だけでレースが成立するなんてうれしい限りです。

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XCEも勝利した永野昇海が、XCCでも力をみせる。序盤からトップを引き続け、お尻を振っちゃう余裕も見せつつそのままゴール。

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Youth優勝。全体2位は澤井千洋。2位じゃ駄目、ではないけど、がむしゃらに前に誰も居ないポジションを取りに行く姿を求められているぞ。

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Masters / Advance

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この一枚で語れてしまう展開。序盤二周目から岡本紘幸、秋山悟郎、野中秀樹が飛び出る。この3人パックがその後もどんどんこの後続を引き離す。四周目野中が先頭で引き始めると秋山が少し遅れる。2人パックになって最終周、岡本が仕掛けると野中は対応出来ず、で上記。全体、Masters優勝、岡本。全体2位、Advance優勝(今大会2勝目)野中。NESTOバイクのダブル優勝シーンでもあります。そして、全体3位、Advance2位で秋山でした。

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Elite

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佐藤誠示一推しで見て居たけど、四周目でこの展開。詫間啓耀が最初飛び出し、ついていった鈴木来人と2人パック。誠示は松田賢太郎と松本佑太とパックで前を追うものの切れがない。その後マツケンが抜け出て前の2人に追いついたの図。展開的にはライトマツケンの1位2位が決定。あとはタクマがどこまでタレるかに見えたのだけど……。

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マツケンはライトに付けずタクマとともに後退。レース巧者の誠示が佑太を引き連れてポジションアップ、となりました。

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優勝はライト。XCE3位なのでダブル表彰台。強かった。

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3秒差の2位は誠示。最終周にライトとの差を詰めていったものの、ライトにコントロールされた差でもありました。誠示は、XCE優勝、XCC2位となりました。

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3位はずるずるとは下がらずに踏ん張ったマツケン。ランキング通りと言ってしまえばそれまでだけど、展開的には2位いけた……かな? 次回、Day2の衝撃の一枚をご紹介。

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つづく。


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