押物 打物

干菓子は木型を作り、そこに和三盆、水飴などを混ぜ合わせたものを、打ち込み、押し込み、固め、形作るもので、押物や打物とも呼ばれるようだが、例えば小ぶりな良く見る落雁や和三盆を、わざわざ、押物、打物などとよばないので、この言い方は、落雁の中でも特別なものに対して使われるようだ。

例えば虎屋の慶事用の特別注文品は、押物と称されている。

https://www.toraya-group.co.jp/toraya/products/keiji/oshimono/okinamen/

でも、辞典では、下記のように書かれているようで、木型ではなく木枠に押し込んだ物(越の雪など、四角いもの)を押物と呼ぶようだ。また、木型につめて押し固めるものを打物と呼び、落雁の上級品を意味したりするようだ。

「…ただし,〈越の雪〉や〈山川〉は彫刻した木型を用いず,箱状の木枠に詰めて押し固めるので,現在は押物(おしもの)と呼んで落雁と区別している。また,木型に詰めて押し固めるものを打物(うちもの)と呼び,さらにその中の上級品を打物,他を落雁とする呼び方もある。打物の一種に和三盆(わさんぼん)と通称されるものがある。…」

すると、

・押物 → 虎屋の慶事特別注文品のようなもの。でも、「木型」ではなく「木枠」に押し込む四角いお菓子を押物と呼ぶのなら、虎屋は「木型」を使っているので、押物にはならない?

・打物 →落雁の上級品の呼び方?

・押物、打物は制作方法や木型か木枠を使うかの違いでも使い分けられる。

私のネットで調べた限りでは、定義がいまいち分からない。現場で語り継がれているものだから、これは実際に職人さんに聞かないと分からないようなことなのだろう。

明確な定義があるかも分かりませんが、押物、打物の違いを詳しくどなたか教えて欲しいです。


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