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日本で生きる外国人。そりゃ大変だよなぁ。

昨日の立ち合いが批判された豊昇龍くん、
本日は激闘を繰り広げてくれた。
【勝つこと】と【品格】を求められる、この大関はまだ24歳だ。しかも日本人ではない。
郷に入れば郷に従えと、相撲を志す外国人の方々はよくがんばっていると思う。
まわりが【分かっているだろう】と思うことの大半は理解できなかったり、知らなかったりするだろう。文化や習慣のちがいを受け入れても受け入れても、分からない【感覚】があるにちがいない。

ふてぶてしくも見えるその表情と、朝青龍の甥っ子だというイメージなのか、やや厳しめに見られている気がする。でも、ものすごく真面目でシャイな青年じゃないかと私は思うのだ。

今の若者は「嫌われない術」に長けている。
感じの良い振る舞いや、感じの良いフレーズをよく知っている。相手のためではなく、自分のために。
ちょっとしたことでSNSで袋叩きにされる世の中に育っているからか。あらゆる門戸が広く開かれているからか。「手触り」のない情報が多すぎるためなのか。
自分を出しすぎず、周りをよく見ながら、安全圏を心得ている。
繊細さんなの。生きづらいの。と言いつつセルフプロデュースが上手だし、慎重だ。
【いいね】をもらえる生き方をしようと。

そんな日本の若者として、相撲界の、しかも、大関である豊昇龍くん。
本当によくがんばっている。

いつだったか、引退した白鵬がモンゴルに里帰りしている番組をみた。モンゴルで白鵬は英雄だ。一族がおなじマンションに住んでいる。家族をものすごく大切にする民族らしい。
白鵬にとって、遊牧民としての家(ゲル)は別荘。その雄大な自然と、おいしそうにケモノ(なんだったか忘れた)を食す様子に、
そりゃ強いわけだと思った。
そりゃ日本の相撲界からハミ出すわ、と。
スケールが違いすぎる。
空気を読んで、察して、謙虚に努力しなければならない狭い日本と、広すぎるモンゴルの空の下では、呼吸の仕方すら違うかも知れない。

大陸とか民族紛争とか国境とか宗教とか、
日本人には想像できない祖国の背景とDNAを持っている外国のひとたち。
望んで日本に来たのだから、日本に合わせて生きていくのは当然だ。
だけれども、ちゃんと教えてあげなきゃ分からないと思う。些細なことであればあるほど。

それはさておき、やっぱり日本人力士に頑張ってもらいたいというのが本当のところ。
最近、若い子たちが大活躍なので楽しみだ。
そして、それを押し退け、常におびやかす存在でいてくれる外国人力士の方々。
心から尊敬、応援したいなぁ。


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