趣味とはなんぞや

私には到底理解できない興味、関心であっても、他者に迷惑をかけない。公序良俗に反さないのなら、そこに対して他人が口をはさむもんじゃない。

所詮は趣味。それでお金を稼ぐようになったら、金額の大小問わず、仕事。それで食っていけるかどうかは別にして。そうなったら、もはや、それは趣味じゃない。

残念ながら「悪趣味」という単語もある。どちらかと言えば、悪趣味とは美的感覚について言うのだろうが、他人から軽蔑されてしまうような趣味もあったりする。これも同じくあってはならないと思うが、見下されてしまうような趣味。趣味に貴賤なんぞない。自分の趣味に対して、高貴な趣味だと思っていたら勘違い甚だしい。その人が何かに強い興味関心を抱き、自由な時間でそこに費やす割合が高いのなら、どんなものでもあれ立派な趣味だ。

突き詰めれば尊敬の対象になる。趣味の中身なんぞ、興味がない人からすればどうでもいいことばかりだ。ただ、それを突き詰めてその分野については秀でているとわかってもらえれば。たとえその趣味に理解がない人でも、パーソナリティの一つとして受け入れてもらえる。そしてそこから話が広がることもある。

趣味は人を豊かにするものだけれども、無くなったところで、収入が減るわけじゃないし、むしろお金の持ち出しも少なくなるかもしれない。もっとほかに有意義な時間の使い方ができるかもしれない。でも、一度趣味を持った人はそこに時間を費やすことで、ストレスから解放されたりもする。ある意味、麻薬かもしれない。でも、知ってしまった者は、その大事さも分かるし、それがあるからその人を豊かにしている。

趣味って、そういうもんじゃないか、と思う。

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