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熾烈な戦国時代

この原稿は2023年2月13日のものです。

  昨年は年間、全ての場所で異なる力士の優勝となった。これは史上3回目の珍事である。この点から、現在の大相撲が群雄割拠の時代と言い切れるだろう。
 
 史上初の年六場所異なる力士の優勝を記録した昭和47年の優勝成績を見てみると、初場所は栃東の11勝と物足りないものの、春場所は最強の関脇と言われた長谷川、5月は輪湖時代を築くことになる輪島の初優勝、7月は外国出身力士初優勝の高見山、9月は全勝で横綱の面目を保った北の富士、納めの九州は年明けに綱取りを決める琴櫻と話題が尽きなかった。
 
  昨年はと言うと、同じく横綱の照ノ富士が一回優勝しているが12勝と物足りず、その他は御嶽海と若隆景以外は平幕優勝で、両者も前者は年明けを待たずに大関陥落、後者はなかなか飛び抜けないのが現状だ。様々な側面から見て、史上最大の戦国時代と言えそうだ。

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