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我が回想の一番

相撲の醍醐味 綱取りへ好材料

  7日目の結びは凄まじい相撲であった。相撲の美という観点から見れば疑問符が付くかもしれない。ただ、心を動かす美しさはあった。「これこそ相撲の醍醐味」と言える一番となった。
   場所前から貴景勝の綱取りが話題になっており、私も少なからず感情移入して相撲を見ていることも考慮すべきだろう。ただ、先場所に変化をしたことによる反省から、大関相手に張り手を見舞う翠富士の姿勢も、それに応じる大関の厳しい取り口も素晴らしかった。「離れて取る相撲で負けるわけにはいかない」という大関のプライドも垣間見えた。最後の執念の小手投げには一種の芸術を感じた。
   今日のような相撲を取れば、星の数に関係なく内容や姿勢という側面において綱に向けて評価できる要素になることは間違いない。

                                                         2023.1.15

  この時のことは今も鮮明に覚えている。
  16時からウィスキーを飲みはじめ既に出来上がっていた私の感情は最高潮に達した。綱取りとはならなかったが、大関のプライドが随所に垣間見えた。

  度重なる怪我に悩まされているが、長きに渡り、大関を務めていることは改めて賞賛に値する。

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