蒼月(横山由依)引退相撲 Final 重大発表
力を出しきった両者…共に土俵上に倒れているが蒼炎が先に立ち上がる
蒼炎「ほらっ…早く立ちな、その姿をファンのみんなに見せるんだ…」
手を差し出す蒼炎、その手を掴んで立ち上がる蒼月…大歓声の中で蒼月は一周しながら礼をする
蒼月が土俵を降りようとすると肩を叩かれる、なにかと振り返ると蒼炎が片手にマイクを持ちながら立っていた
蒼月「親方…なにを…?」
会場も静かになる、これは何かが起きそうな予感がしていた…
そのマイクを口元に近づけて遂に蒼炎が口を開いた…
蒼炎「由依(蒼月)…よく頑張った、夢の大関昇進は叶わなかったが私と同じ番付まで登り詰めてここまで頑張ってくれた事…感謝するよ、本当にありがとう…」
そう言い放ち礼をする蒼炎…そして再び口を開く…
蒼炎「私もここまでだ…秋葉原親方として頑張ってきましたが、由依も明日から親方として残ってくれる事になりました…ここで私は…
親方を引退します…!」
会場からどよめきが起こる…土俵下で見守っているメンバー達も唖然としている
蒼月も言葉の意味が理解出来ないのか、口を開いたまま呆然としている
蒼炎「由依なら出来る…私から部屋頭を引き継いでその責任と重圧に苦しんで悩みながらも前を向いて走り続けられたのは由依の「人から好かれる力」があるからだ…
みんなが由依を支えたくなる存在だったから…そしてみんなのその期待に答えようと頑張る姿を見せてきたからここまで大きな存在になれた…もう由依は私を超えたんだ
だから由依に「秋葉原」の年寄を授ける…受け取ってくれないか…?」
静かになった会場からは拍手が響き渡る…蒼月は震えながら泣いてこう言い放つ
蒼月「わっ…わかりました…これからも部屋のみんなを…私が代表として預かります…今まで…ありがとうございました!」
土俵下の蒼響(向井地美音)も号泣している、蒼月から受け継いだ部屋頭として、これからも頑張らなくてはならない
そして2人は土俵から降りる…そして蒼炎は蒼響の前に立ってこう言った…
蒼炎「美音…これからも由依とみんなを頼むよ…今までありがとうな…」
そう言い放つと背中を向けて会場を去る…蒼響はみんなに囲まれながら励まされている蒼月の元へと走り出す…
蒼響「私も…2人みたいに尊敬されて愛される存在に…!」
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