徹底比較!格安系税理士事務所と通常の税理士事務所の5個の違い
検索サイトで「美容師 税理士」などと検索すると「月9,800円でやります!」といった格安を強みにした税理士事務所を多数見かけます。
いわゆる格安系の税理士事務所に依頼をするメリットとデメリットを比較してみました。
なお、一般的な事例を元に記載をしており事務所により提供サービスは異なる事がある点だけご注意ください。
比較その1:格安系は値段がとにかく安い
事務所によっては年額15万円程度の顧問料でサービスを行っているところもあり、通常の事務所が年額40万円かかる事を考えても非常に値段が安いことが分かります。実際には税理士費用は経費で落とす事ができるので、税金まで考えたトータルでの負担額の差は月額で1万円程度ですが、同じサービスであれば安い方がお得に感じます。
ではなんでそんなに安くできるのか?実際のサービスの中身についても見てみましょう
比較その2:格安系は決算の作成が年に数回程度
このような格安系税理士事務所では定期的な月次決算は行わず、年に2回程度、場合によっては年明けに1年分まとめて1回で行うようなこともあります。
税理士側の立場で考えると定期的なデータの入力や報告を行うよりも1年分のデータを預かって一気にやってしまったほうが手間も当然少ないので、このような方法でコストを削減してお客様に還元している形になります。
一方で、美容室側の立場になると年度の途中は自分で売上や費用を管理する必要があり、年が変わってフタを開けてみると自分の予想と大きく違っていた。。。なんてこともあるようです。
そのため、記帳頻度が低い(年に1,2回程度)の税理士さんに依頼をする時は「年度の途中は自分でお金の管理を行う」といった強い気持ちが必要かもしれません。
比較その3:相談頻度が大きく違う
比較その2ではデータの入力を一度にまとめて行う事で費用を下げていると解説しましたが、税理士にとって一番コストが掛かるのは面談時間です。
面談自体が1時間程度でも実際はその準備として節税策を整理したり、今後の税金の金額予想を計算したりと事前準備が当然あり、お客さんの所まで出向く場合は当然移動時間もかかります。
そのため、定期的な面談をしている税理士事務所の方が基本的には料金が高くなる傾向がありますが、その分節税・経営相談をしっかり対応してくれるという事にも繋がるので月1万円程度の金額の差が
比較その4:定期面談以外の相談の対応
格安系の税理士事務所さんに頼んでいる方の愚痴の多くが、「〇〇について相談しても対応してくれない」という点です。税理士側の立場からすると「その値段でやっているのだから難しいよなぁ」というのは分かるのですが、こういったサービスの違いは表に出る事が少ないため、結果的に不満に繋がっているのだと思います。
このあたりのちょっとした相談・依頼に対する対応の状況・スピード感の違いも格安系税理士事務所と、それなりの料金を頂いている事務所との違いになります。
比較その5:同程度のサービスを求めるとオプション料金が必要になる事も
格安系の税理士事務所さんでも、当然お客様が必要とすれば毎月の決算や定期的な面談を行っている場合があります。但しこのようなオプションは追加料金が必要であり、毎月の決算や年4~6回程度の面談を行うと、結局通常の税理士事務所と同じくらいの費用が掛かる事が多いようです。
理・美容室でも、1,000円カットと呼ばれるようなお店でカットする場合と、カウンセリングに時間を掛け、カットだけでなくカラーやトリートメントまで行う場合では総合的な仕上がりは大きく違うことは理・美容室のオーナー様なら当然ご存じのことだと思います。
もちろんどちらが良い・悪いという訳ではありませんが、定期的に相談して安定・成長を目指す経営をするのであれば、値段だけで決めるのでなく、ご自身で対応できない所をしっかりとフォローしてくれる税理士さんにお願いするのも一つの大事なポイントだと思います。
サミット会計事務所では美容室専門の税理士による無料相談サービスも行っています。顧問税理士を付けるか迷っている方が居ましたら是非一度ご相談下さい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?