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ありがた山石仏群

ひさしぶりの投稿です。4月以降コロナ禍で自由に旅もできなくなったころから、自転車で早朝さまざまな場所へ行き撮影をしていました。ずいぶん撮り溜まっているのでこつこつと投稿していきます。まずはありがた山石仏群へ。

4000もの無縁仏や石仏たち

場所はよみうりランドのほど近く。ふもとにお墓が並ぶ小高い山を少し登ると見えてきます。撮影はすべてLeica Qにて。

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ずらっと大小さまざまな墓、墓、墓…
この場所は心霊スポットとしても知られていますが、きちんと整備されていて全然怖い場所には思えませんでした。誰でも入れるようになっていますが、でも故人には敬意を払うことを忘れないように訪れましょう。

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着いたときは朝6時頃。朝日が昇り始めていて少し幻想的な雰囲気も。

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ありがた山の由来

Wikipedeiaではこう記されています。

1940年から1943年にかけて、道義的および宗教的理由により駒込地区に存在した無縁仏等がここに移動された。この移動作業を行ったのは「日徳海」と称する団体であり、現在もありがた山石仏群の奥にある仏舎利塔の奥に日徳海の施設が存在している。臨済宗建長寺派に属する妙覚寺の先々代および先代の住職の厚意により墓地の一部に長期にわたる無縁仏の墓石および納骨施設を設け墓地としての利用を認められており、日徳海の各施設は自らの所有する隣接地に配置されている。したがって両者は無関係とは言えない相互関係によりお互いが協力してこの山を護っている。その特異なロケーションから特撮ヒーロー番組の撮影場所としても有名。京王よみうりランド駅のすぐそばであり、当時の東映生田スタジオ、東宝ビルド、円谷プロダクションからも比較的近かったため、70年代を中心に怪奇もの、夏の怪談もの、時代劇もの等でよく利用された。

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見てみれば形状や彫られている文字も違い、あらゆる時代の墓石・石仏が集められていることがわかります。

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なかなかここまでみっちりときれいに墓石が集められているのを見ることはないので圧巻です。

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伸びる開発の手

ありがた山裏手を見るとギリギリまで開発の手が伸びており、近い将来墓石郡はなくなってしまうかもしれないと言われているそうです。すでにふもとの個人のお墓は着々と移転させられているようで、空いた墓地がいくつもありました。

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新しく大きな道路が整備されるとのことで、ありがた山ギリギリのとこを通過するため崩落の危険性を考慮してありがた山自体がなくなる可能もあるとされています。

ありがた山に実際に登ればわかりますが、墓石・石仏が大量に並ぶ異様な光景とは裏腹に、きれいに整備され眺めもよく風も通る気持ち良い山。なくすのは簡単かもしれませんが、せっかく無縁仏たちが得た安住の地、なくならずにいてほしいなと思います。


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