何者読んだメモ的なもの

何者、全部読み終えた。
うーん苦しい。こんな刺してくる話とは思わなかった。
主人公が感情移入しやすい作りゆえに、客観視しにくい作りになってて、それが上手いなと思ってたけどなるほど…それはこの本の仕掛けだったのかと。

映画が上映された当時、たくさんの人がTwitterで感想を書いていて、就活時代にTwitterがなくて良かったとか言ってて、なるほど、Twitterをやってる自分の身につまされる話なのか。じゃあ見るのやめとこう。と思ったのを覚えている。当時の自分、ナイス危機回避能力。

どうやったって主人公への感情移入不可避だし、Twitter大好きだから常に観察者気取りだし、どうしたって主人公と同じタイミングで吊し上げられてしまう。

しかしまぁ、だからと言って友達は自分を見下してはいないだろうし、タクトは、たかよしとりかとは相性が悪いだけだと思うし、主人公のツイートには悪意があるわけじゃないし、観察者であることは今はカッコ悪いけど人にない特技だよね。って、私は感情移入してたので分かるよ、と思う。

りかだって、あそこまで細かくタクトのことを見透かすように言えてしまうのは、自分に似てる面があるからわかってしまうという面があるんだろうし、だから相性悪いなと感じる。
りかとたかよしの間は、なんとなく空気が変わり、うまく転がりそうではあるように感じたが、2人の上昇志向の強さから続くのかは謎だ。

終わり方は、かっこ悪い自分に気付いても就活はすぐには上手くいかないだろうし、人生で何度も同じことに気付かされるのかもしれんけど、それでも、もう大丈夫ってことが最後の締めなのかな。

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