Snowdrop的トラック・メイキング講座(ヒップホップ編)
こんにちは。Snowdropです。
今回は、より実践的な解説として、私の曲作りの方法を公開してみたいと思います。
どちらも同じ曲なのでお好きな方を聞いてくださいね!
■はじめに
ヒップホップの制作方法として、サンプリング主体のものと打ち込み主体のもの二種類があると思います。手持ちのライブラリからサンプリングで作っていくのも楽しいですが、今回は後者の、打ち込みメインで曲を作っていきたいと思います。
■リズムセクション
https://soundcloud.com/snowdrop_jpn_demo/blog01-drums
ハード音源であるE-MU Proteus 2000の音を収録したサウンドフォントがdigital sound factoryという海外のサイトで販売されているのですが、これをwavに変換したものをGroove Agent SEにアサインして使っています。
フレーズはこんな感じ
最上段がOpen Hi-hat、上から2番めがClosed Hi-hat、その下がSnare、最下段がKickですね。ハットは、表拍を弱く、裏拍を強くしています。キックもベロシティをいろいろ変えています。
そういえば、以前Twitterでこのようなことを呟きました
本格的なビートにするならこれを参考にするといいと思います。
また今回のように、チルアウトやイージーリスニング的なあまり主張しない感じのドラムにするなら、音をレイヤーさせたりする必要はないかもしれませんね!
0:58に入っているリバース音とインパクト音は、それぞれ
Freaky Loops「SELECTED UP AND DOWN FX」
Freaky Loops「ULTIMATE FILLS & DROPS VOL 3」
の素材をDAWに貼り付けて使っています。
https://soundcloud.com/snowdrop_jpn_demo/blog-drums2
最後に、Cubase付属のクラッシュシンバルのワンショットを貼りつけて、リズムセクションの基本は完成です。
ちなみにミックスでは、うっすらとコンプを掛けて、テープシミュ(Magneto 2)で意図的にハイを落としています。
■上モノ
ピアノは、私が所有しているProteus 1000実機の「Grande」という音色をチョイス。8小節のフレーズを作り、これをループさせています。
https://soundcloud.com/snowdrop_jpn_demo/blog-piano
強めにコンプで潰し、トランジェント系のプラグインでアタックを強調しています。
イントロなどで聞けるシンセリードは同じくProteus 1000の「L.V.'s Worm」という音色ですね。
続いてベース。これは、「Picked」というメインのリードに、ゴーストノートとしてスラップ系の音色の2トラックを使用しています。
それぞれ単独で聞くと
https://soundcloud.com/snowdrop_jpn_demo/blog-bass1
https://soundcloud.com/snowdrop_jpn_demo/blog-bass2
ですが、あわせて聞くと
https://soundcloud.com/snowdrop_jpn_demo/blog-bass3
となります。
そして、hookで印象的なストリングスはHALionの「Filmscore Strings」ですね。
フレーズは、オクターブ重ねて、下の音を弱めにしています。
そして、高音が足りない気がしたので、ベル系の音をレイヤーしています。
レイヤー前
https://soundcloud.com/snowdrop_jpn_demo/blog-strings2
レイヤー後
https://soundcloud.com/snowdrop_jpn_demo/blog-strings3
少し印象が変わると思いませんか?
hook最後のオルガンは、Proteusから「JimmyJazzy B」という音色ですね。
最後に、hook全体に、クワイヤ系のパッド(Omnisphere「Pop Combo Male + Female Ahs」)を重ねて完成です!
駆け足でお送りしてきましたがいかがだったでしょうか!
Proteusを買ってすぐ作った曲なので、所有している音源の紹介があまりできなかったのが少し残念??
次回もお楽しみに!!
文責:Snowdrop
最終更新:2016年3月27日 21:49
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?