風呂日記 #1

東京 渋谷『改良湯』 

最近、炭酸泉にハマっていることもあって、東京の友達に会いに行ったついでにせっかくなので炭酸泉で有名な場所を探して行こうということになり、会う前日に決めた「改良湯」というとこに行ってきました。

場所は東京都渋谷区、私が住む都市の郊外と比べ街の空気や香り、人の雰囲気がガラッと変わり、少しの緊張と新しい銭湯への期待を胸に渋谷のホームを降りる。目的の銭湯までは渋谷駅から徒歩15分ほどの場所にあるが、お昼過ぎということもあり小腹を満たすために通りがかった中華料理店の扉をたたいた。

中国小皿料理「南国亭」

東京建物東渋谷ビルの正面にひっそりとおかれているお店の看板に従って、地上から地下にくだる階段を降りると、そこには本格派の中華料理店が大きな看板とともに出迎えてくれる。表の小さな看板に記載されたメニューの写真から大きな期待を胸にお店の扉を開ける。少しお昼時から過ぎた時間だったからかすぐに席まで案内され、渡されたお冷を片手にメニューを吟味。しばらく悩んだ末に注文したのは、「豚の角煮炒飯セット」。しばし待つこと10分弱、ついに炒飯が届いた。その見た目は普通の炒飯そのものだったが、食べ進めるごとにご飯の下から八角の利いた角煮がごろごろと出てきて、小腹を満たすためだったはずが、満腹になるまでいただくことになった。

豚の角煮炒飯セット

『改良湯』

ご飯を食べ終えた私は、その足で銭湯へ向かった。料理店から銭湯まではおよそ5分ほどの道のりで、思った以上にすぐについた。銭湯を見た時の第一印象は「あぁ、これが都会か」と思ったほど先進的なデザインをしており、事前にネットで調べた通りリニューアルしたてのきれいな銭湯だった。

「改良湯」正面 『改良湯様ホームページより引用』

改良湯は原則黙浴となっており少し気を遣うかなと感じていたが、入ってしまえばその環境の気楽さに気づく。周りの音が少ないだけでこんなにも時間を忘れられるほどゆったりとした気分になれるのかと驚いた。浴室内部に時計はなく、炭酸泉が一つと冷水風呂が一つ、サウナが一つとお風呂の種類が少ないためずっと同じ場所に滞在することが必然と多くなっており、90分制のお風呂であることを途中まで忘れてしまうほどゆっくりとした時間を体全身で感じた。本題の炭酸泉は、平均的な炭酸量(最近では多いほう??)だが、体温とほぼ同じの36度台の低温のお湯で、のぼせることもなく炭酸の泡が肌にしっかりと吸着する。吸着した泡は長時間お風呂に入っていることで肌から血管へと緩やかに吸収されていく。お湯から体を出した瞬間は少し肌寒く感じるが、それも一瞬のことで炭酸の効果で血流が良くなった肌はすぐに熱を感じることになる。その状態でもう一度同じお風呂に入るとその温度差で肌の表面が布をこすったかのように熱く感じるほどだ。お風呂から上がったときは体の底からぽかぽかしており、扇風機の風が異様に涼しく感じた。



この度の東京への小旅行の中で1,2を争うほど良い温泉だったと思います。普段あまり入ることのない低温のお風呂は私にとって非常に新しい経験になりましたし、お風呂から出た後感じた体のぽかぽか感は、冬の別府温泉に匹敵するほどといっても過言ではないほどでした。


これから、今まで行ってきた温泉やこれから行く温泉についてゆっくりブログにしたためていこうと思いますので、よろしければ次回の分も読んでください。ご拝読ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?