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誰かが泣いてる。

無事、今日も断食を遂行出来て
イフタル(断食明けの夕食)を食べてから
ハーブティーなぞ飲んで
お腹が落ち着いてからお風呂に入りました。

湯船に浸かって
あ〝ー極楽極楽、と声に出してみたら

突然、誰かの思念が入り混んできた。

めちゃめちゃな不安感。

「私はとっても良い娘だったし
この歳になっても、そこは変わってない。
お父さんはいつも褒めてくれた。
プリンセスって言って可愛がってくれた。
お父さんにもお母さんにも、出来るだけの事してきた
みんな褒めてくれてたし、
お父さんはいつも『アッラーに愛される子』って言ってくれてた。
言い付けも(ほとんど)よく守ってきた。
結婚しても、今の旦那さんに好かれようと頑張ったし
頑張った分だけ旦那さんも親切にしてくれたし
近所の噂になる様な『悪い』行いなんて絶対にしてこなかったし
TVのホジャ(宗教指導者)が言ってる事だってちゃんと信じて、その通りに出来なくても、少なくとも罰が当たる様な『外れた真似』なんて一度もしてこなかった。
誰に聞いたって『悪い妻だ、悪い嫁だ、悪い母親だ』って言われる様な真似は金輪際してこなかった。私は何にもしてこなかったんだから、このまま天国へ行けるはずなのに。なんでこんなに胸騒ぎがするんだろう?なんでこんなに不安なんだろう?
旦那さんに何言っても、ただ煩いって言われてもっと不安になる。
良い子にしてれば天国に行けるんじゃなかったの?
旦那さんもお父さんも娘も娘婿も不機嫌だ。イライラしてる。
今にも怖い顔して『お前のせいで』って言いだしそうな気がして恐ろしくて恐ろしくて仕方ない。どうしたら私のせいじゃないって証明出来るんだろう。どうしたら、どうしたら。私はちっとも『悪くない』って分かって貰えるんだろう?何にもしてない。何にもしてこなかったし何にもしないに決まっているのに。私のせいだって言われたらどうしようどうしよう。」
と言って泣けてきた。

どっかで誰かが泣いている。

不安感は風に乗って伝播する。
どうか、落ち着いて、そして、なんで怖いのか
何が怖いのか、自分でしっかり考えて。
一番怖い事が何なのか見つかると
不安なんてただの影でしかなかった、と気づけて
ちゃんと「何か出来るようになる」。

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