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昨日、中古家具屋のオッちゃんと長々と茶飲み話をしたら未来がもっと明るくなった話。

★写真はインターネットショップで買って、今日届いたヘチマ5点セット。おまけにコンヤシェケル(コンヤ地方の名産品の砂糖菓子)が付いてわ。

昨日、以前買ったイスが壊れたので(高さ調整が出来なくなってた)購入したセカンドハンドショップに修理して貰いに行ってきました。
このセカンドハンドショップはB級品や過剰在庫アウトレット的な新古品みたいなものも扱っているので、家具系はいつもここで探して見つからない時にだけ他で買うことにしてます。
壊れたイスは、私がいつもキッチンの自分のワークコーナーで使っているイスなので、高さが調節できないとかなり辛い、と言うことで、直してもらうことになりました。

この店のオッちゃんが私の大ファンなのはいつも話してて感じてます。
しかも長年この町でこう言うお店を営んできたので、なんつーか「蛇の道は蛇」的な情報網や人脈や裏街道的な人間模様に詳しくて、訪ねる度にいつもついつい長居をしてしまいます。

日本語が分からないながら私のFBやYouTubeなんかもみてるらしく
やたら私の動向に詳しい。(;^ω^)

で、昨日は説教モードだったらしく
「楽しい毎日は永遠に続いていくものではないんだぞ。お金なんてもんはいつかなくなるし、いつか身体も動かなくなって思う通りになんか生きられなくなるんだぞ。」と仰る。
で、オッちゃんのお友達の女性の話。
とても裕福で毎日パーティだ旅行だプレゼントだってやってきてた方が、最後にお金を使い果たして、誰も尋ねて来なくなった家で一人寂しく暮らしているんだ、と
そして、それまでの暮らしをずっと後悔してるんだ、と仰る。

オッちゃんの目には
私が放蕩な生活をしてる、と映っているんだろうな。
実際は、そんな事ないのにな、と思うものの
「自由を謳歌してる女性」と言うものに、この年代の人が嫌でも抱えてしまう漠然とした不安が、そう言う物言いをさせるのだろうな、と思えました。

オッちゃんは単純に、本当に私を心配してくれて、そう言う話をしてくれたんだと言うことは重々分かるので
「ありがとうね。困ったら真っ先にオッちゃんとこくるわ。」と言いました。

ただね、と。

私は、毎日楽しく生きているけど、何かをすり減らして、その代償を求めると、言うような真似はしてないんだよ。
お金は大事だけど、それに載せるエネルギーの方がもっと大事だって分かっているから、エネルギーのやり取りに値しない様なお金のやり取りをしていないから安心してね、と言いました。

実際、今のトルコでは、いくら金利が高くても、実質銀行の口座残高なんてものは一日ごとに目減りしてるのと同じで、それこそが「すり減っている」と言う状態だと思うんです。
オッちゃんは、老後のために後生大事に貯金をし続けるいるかもしれないけど、本当にその貯金が、老後のオッちゃんを救ってくてるのだろうか、と。
(言いはしませんでしたけど)
実感として、寧ろ心配なのは、オッちゃん達世代の人達だよ、とすら思えました。(ま、オッちゃんには、めっちゃ気のいい後継ぎ息子がいるから孤独には絶対ならないだろうけどね。)

こちらで知り合った方で
会社をいくつも経営してたビジネスマンがいらっしゃって
(このnoteでも前に書いたかも)
ある日、心臓麻痺で突然死なさいました。

ワンマン社長だった彼亡きあと、
経営してた会社は立ち行かなくなり、次々に倒産。
残された遺族も途方にくれる事態になりましたが

実は、彼は、会社事業とは別に、自分のポケットマネーで
何人もの若者の大学進学費用を援助していたことが、後になって明らかになりました。
既に立派な身分になっている方たちもいて
困った遺族のお子さん達やお孫さん達の親代わりとなって相談に乗ってくれて、助けてくれた、と言う実話を目にしました。

随分昔の話ですが
これは、今になってジワジワと
私にとっての大きな学びであったな、と思えてきています。

オッちゃんにもこの話をして
「この方の最も大きな遺産は、会社でも預貯金でもなく、人知れず援助してた『人間』だったってことだよね。」と。

これからは、そう言う事の価値に皆が気づいていく時代なんだと思うよ。
お金はエネルギーを乗せる道具とか記号でしかないって皆分かってくると思うよ、と言いました。

オッちゃんは
「なんだか丸め込まれた様な気もするが、そんでもオマエの言ってる事は分かる気がするヨ。」と納得してくれたようでした。
そして
「いいか、オマエ、何か困ったことがあったら、真っ先にオレのところに来いよ。オレは仕事柄、本当に大変な人間ドラマをたくさん見てきたんだ。
オマエが考えているより年の功で、オマエの手伝いが出来る事が沢山あるはずだからな。」と言いました。

ほら、そう言う事なんだよ、オッちゃん。
オッちゃんにそう言って貰える人間が、この世界にいったい何人いると思う?つまり私ほどの裕福な人間はそうそういないって事なんだと思うよ、と言ったら
破顔したオッちゃんが大笑いして
「そっかー、やっぱり丸め込まれたんだなー!」
と嬉しそうに膝を叩きました。

もしかして未来に
何か困ったことがったら、
この小さな町の片隅でセカンドハンドショップを営むこのオッちゃんに
ちゃんと「助けて」と言える人間で居続けような、と思いました。
少なくとも恥ずかしくてオッちゃんに合わせる顔がない、と言う人間にだけはならずにいような、と思いました。

こんなオッちゃんが一人いてくれるだけで
私の未来ってマジで明るいな、と思うのでした。

全ての友人たちに健康と幸運を!


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