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今朝、目が覚めてカーテンを開けたら曇り空が見えて、一瞬怯んだっ。夏が終わる報せを受け取った。

★写真は家のバルコニーから今朝がたの空を見上げたところ。

いい加減、カッパドキアに住んで16年、17年とかすれば、気候風土にも慣れて全てが滞りない日常として暮らしていけるはず。
いけるはずなんだけど、やはり季節の変わり目にはついつい怯んでしまう自分がいる。

カッパドキアは1000mを超える高地なせいか、割りに高原気候なところがあって、真夏の日中灼熱地獄になろうとも、朝夕は涼しくてさらっとしてる。
夜まで空気が熱いな、と言う日が年に3日くらいはあるけど、たった三日の為にクーラーを買う気にはならないので、カッパドキアでクーラーを家に付けている人は皆無だと思う。

夏が乾季でカラッカラに乾いていて連日晴天。
去年とかは、それでもスコール的な雨が何度か降ったもんだったけど
今年は7月8月、それも無かった気がする。
夏の庭の水遣りの事があるから、降雨には敏感なんだけど、
本当にしばらく一滴も雨が降ってなかったと思う。
ずーーーーーーーーーーっとド・ピーカン!!!
これでもかっ、と青い空と時々泳ぐ鷹揚な白い雲!みたいな。

去年の今頃は、日本から母とその孫たち(つまり息子くんの従兄たち)がトルコに遊びに来ていて、一緒に地中海あたりまで出かけて行ったりしてた。
カッパドキア滞在中も、観光や乗馬や4輪バギーやアクティヴに一緒に動き回っていて

はっきりと憶えているんだけど

『なんだか、このまま、この夏が延々に続いていく』ような気がしてた。

なんか、こう、タイムパラドックスの迷路に嵌って、ずっとひと夏を生きてるような不思議な感覚があった。

母や甥っ子達が帰国した後も、
ずっとこのまま暑いままで、ずっと夏に閉じ込められた様な感覚があったなり。

でも、ちゃんと、冬は来たし、
冬が明ける前に、コロナがやって来て、
違う意味で閉じ込められたまま
今年の夏がやって来た。

ココロのどっかで、去年の夏に、自分の小さな欠片を置いてきてしまっている様な気がする。

今年の夏がやって来て
『多分、去年と同じ感慨を味わうに違いない、あの感覚は毎年のルーチンなんだよ、きっと』と思って過ごしてみたけど
今年の夏は、短くて
去年の様に、延々と続いている感覚はない。

そんな風に少し過敏に夏のテイストを精査してたところに
朝、窓の外に「曇り空」を見つけて、怯んでしまった。

ほら!夏が終わる。
全然ずっとなんか続いて行かないじゃない。
やっぱり、去年の夏のあの感覚は去年だけの物だったんだよ。

いえ、だからと言って、困ったことも、不安になることも
そして、去年、別に他に、精神的に動揺するような事件があった訳ではない。

ただ、あの感慨が去年だけのものだったってことだけが奇異に感じられて
そして、それが証明されてしまった今朝の曇り空の瞬間に怯んでしまった、と言うわけ。

まだ、雨が降る予報は出ていないんだけど
徐々に乾季は終わるので、天候の崩れる日も出てくるし
私の記録では秋口最初の雪を10月上旬に見たことがある。
ちゃんと冬が来て、2020年が終わる。
夏の庭も雪が深くなると車で辿り着けなくなるので
夏の庭の夏も終わっていくのであった。

明日は、気球も久しぶりに飛ぶらしいから
夜明けに気球見物&ヨガをしに、ナタリアと聊か早起きをする予定。

全ての友人たちに健康と幸運を!

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