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遠出、息子くんと冒険。ハプニングも体験。お腹いっぱいになったら大笑いした話。

★今日の朝兼昼は、トルコ肉料理、おじゃぴぃ的には王様認定のイスケンデルケバブ!こってりお肉と肉汁とそれがしみ込んだパンとヨーグルトのハーモニーにジュ!とバターを掛けて、これでもか、の重厚さ。それがトマト風味で爽やかにまとめられてるので、結構食べれてしまう、ヤヴァイ料理です。

車で1時間ほどの隣の大都市のスーパーでキッコーマン醤油の大きなボトルが売っているし、時々、ああ、ここにあったか!と言う様な食材が入荷してる事もあるので、時々出かけて行きます。

前日に誘ったら息子くんも来る、と言うので
じゃあ、折角だから、その町の有名なイスケンデルケバブ(☝写真)のレストランで食事をしてから買い物して帰って来よう、と言う話になりました。
一人で行くときは、結構勘で行って何とかなっちゃうんですか
息子くんも一緒なので、迷わずに効率よく動こう、と思い
助手席の息子くんにスマホ/グーグルでのナビを頼みました。

グーグルマップのナビでの運転は、慣れていれば、指示がどれくらいの距離で行われるか何となく体感出来ているので、曲がるはずの道を行き過ぎたり、一本前の道で曲がってしまったり、と言うミスは徐々に減るのですが
グーグルでなくても、車を運転しない人がナビをするのは意外に難しいものです。
ま、でも、それも経験、と言うことで、まんま、息子くんの言う通りにハンドルを切って行くことにしました。

先にレストランで食事をしてから買い物をしよう、と言っていました。
と、言うことで、朝食も取らずに11時ころ家を出ました。

レストランが近づくと、道が複雑に入り組んでいる挙句、路駐の車が列をなしていて、ナビの地図と実際の道が合っているのか間違っているのか
息子くんも訳が分からなくなってきました。
と、どうやら、一本間違えて路地に入ってしまったようです。

しかも

一方通行を逆走してしまっている模様。( ゚Д゚)
戻ろうにも、狭い道に路駐の車が列をなしていて、Uターン出来そうなポイントがありません。レストラン近くなのは分かっていたので、いっそ、このままレストラン直近の公共駐車場まで突っ込んでしまおうか、と思っていました。

私服警官に停められてしまいました。

ガーン!( ゚Д゚)

悪いのは私の方なので
素直に謝って、路肩に寄せて停車させて
免許証と車の車検証を預けました。

その警官がすぐに切符を切るんだと思っていたら
交通警察を呼んだので、来るまで、そのまま待つように言われました。

待つ間、逆走体勢な車の目立つこと目立つこと!
横をすり抜けていく他の車が、皆、手真似で
『どうしたの?ここ、一方通行だよ?』と言う様な仕草をしていきます。

もう、既に捕まっていて、今、違反切符待ちなんです、とそれぞれの方に車から降りて行って説明したくなりますが、そんな訳にはいきません。
仕方ないので
『おほほ!私は事情があって特別なのYO!』みたいな顔でやり過ごしました。
とーほーほ。(>_<)

私服警官のお兄さんに
「交通警察待つ間、車をUターンさせておきたいから、誘導してくれませんか?」と言ってみたのですが
「交通警察が来るまで、その態勢で待つように」と
つまり証拠保存、と言う訳なんでしょう。

息子くんは、最初ビビっていましたが、だんだん恥ずかしさの方が勝ってきてか、車のなかで小さくなっていました。
ナビの責任も感じている様ですが、まあ、ナビって結構難しいもんです。
慣れないと、あと、ドライバーと息が合ってないと上手くいかないですよね。二人して良い経験になりました。

そこから、交通警察が来るまで、時計はよく見ませんでしたが、多分40分以上は待った、と思います。
二人ともお腹ペコペコです。
朝ごはんも食べずに、名物のこってり肉料理を食べよう、とやって来たとこなんですから。

息子くんに、逆走違反って罰金、幾らくらいなんだろうね?と言うと
息子くんがスマホで調べ始めました。
「700リラ(1万円弱)くらいって書いてある!」
マジ?げ?
「あ、違った、改訂されて800だって!」
うげーーー!!
「ちょっと待って!逆走って別建てで1002リラ(1万4千円)だ!!」
なに!その!2リラ!!!????

もう二人して車内でパニックです。

そんな高額!
しかも、その端数の2リラ(28円)がめっちゃ気になる!

もう、調べれば調べるほど高額になってくから
お願い、もう調べないで!

と、千リラも有ったら、何が買えたかバナシを二人で暗くなりながら
ボソボソと話していました。
トルコ公定最低賃金(月額)の3分1の以上にもなる金額です。

もう、真っ青です。

と、そこへ
交通警察の車がやって来るのが見えました。

近づいた車の窓から、丸顔の警官のお兄さんが
派手な身振りで
「ちょっと!!ここは一通だよ!君!!逆走だよ!」と声を上げています。

だから!それで!あなたをー!待っていたんですよー!( ノД`)シクシク…

私服警官の方が停車した交通警官の傍に行って、事情を説明してくれていました。私の免許証や、車検証も渡しているのが、見えました。
交通警官の方が寄ってきて
「じゃ、まず、誘導するから、車の向きを変えようね、なんで、こんな態勢で待ってたの?」と言うので
もう、説明も面倒なので、やっと誘導して貰って、まともな車の向きに直りました。
とりあえず、ほ。(''ω'')
もう、通り抜ける車に手振りで尋ねられなくて済みます。

それから、丸顔警官さんが車の窓までやってきて
「今から、ささやかな逆走の違反切符切らなきゃならないんだ。」と
やや微笑、と言う感じで言います。
切符を用意しに警察車に戻った丸顔警官さんの後ろ姿に、息子くんが
「今、ささやかなって言った?千リラのどこがささやかなんだろうね。
 嫌味のつもりなのかな?本当に警察官ってものは、人の痛みが分からないんだね。」と言いました。
息子くんの学校のお友達のご両親でも交通警官の方がたがいます。
何人か仲良くさせて貰っていたので、皆、良い人なのになぁ、と思っていました。やっぱり、業務と私生活は全然別なのかな?とため息をつきました。

サインをする書面を持って、丸顔警官さんが戻って来ました。

「はい、じゃ、逆走の罰金115リラの切符ね、こことここにサインしてね。」と可哀そうにね、と言うような同情的な声で言いました。
115リラでした。1600円です。

思わず、息子くんと目を合わせてしまいました。

1002リラ(1万4千円)ではなく、115リラ(1600円)でした。

めちゃめちゃ興奮して
捕まった時より焦りました。
はやく、さっさとサインして、罰金を確定しよう!と
遅くなったからって罰金が釣りあげられるとは思いませんが
慌ててサインしました。

違反切符を貰って、
「すみませんでした。お手数お掛けしました!」と言ってその場から
飛び上がるようにして離れて、他の安全な駐車場所に車を停めて
何はともあれ、お腹を満たしにレストランに向かいました。

お腹いっぱいにお目当てのイスケンデルケバブを食べて、
それから、大型スーパーで、買い物も済ませて

じゃあ、帰ろうか、と車に乗ってから
二人でついでに買ったアイスクリームを食べました。

息子くんが
「罰金、千リラじゃなくて、よかったね!」と言いました。
「ホントだよね!115リラって言われた時は、なんか、もう千リラ儲かったみたいな気分になってたよね!」
「本当は、一銭も得してないどころか、115リラ大損してんのにね!」
と、言ったところで
なんだか分からないんですが、めちゃめちゃ可笑しくなってしまって
二人してアイスクリームを噴き出すほど大笑いしてしまいました。
「なんかさー、この得した感の幸福感、あの時、息子くんが間違った金額調べたから出てきたもんで、あそこで100リラだ、とか間違ってたら、15リラ二重に損した気になってたかもしれないけど、よくぞ千リラとか、べらぼうな金額に間違えてくれたもんだよね!」と言うと
更に、息子くんが大笑いして
二人とも止まらなくなってしまいました。

罰金分、大損したはずなのに
帰りの車は、まるで千リラ儲けてめっちゃ幸せな親子、な気分
歌を歌いながら帰ってきました。

お腹ペコペコで、大失敗気分と
お腹いっぱいで、大儲けな気分の
なんて、コントラストの強い一日であったことか。

来週も楽しいことが沢山ありますように。

全ての友人たちに健康と幸運を!

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