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自分のポンコツ具合に驚くも、牛乳がバターになっちゃわないか心配しつつ歩く。

★写真はヨーウルト(ヨーグルトの語源はトルコ語の「ヨーウルト」なり)を仕込んでいるところ、ここから3時間毛布に包むのがおじゃぴぃ流。

今日は一日トルコ全国18時半まで外出禁止令が出ていますので
たっぷり朝寝を決め込みまして(と、言っても途中覚醒や早朝覚醒なお年頃なので、細切れ睡眠ではあるのですが)ゆっくり午前中いっぱいベッドの上でゴロゴロして過ごしました。

昼過ぎに、コーヒーを淹れて、軽くホットサンドを作って食べてから
TV前に陣取りまして、Netflixでいくつか映画なんかを観て回りました。
バーブラ・ストライザンドのドキュメンタリーには度肝を抜かれました。
2017年の映像でしたが、アラフィフどころかアラエイで堂々のステージ。
人生百年時代とか、こうもベテランアーティスト達の高齢での活躍を見ると現実に全然ありだなぁ、と改めて思いますわ。私もいつも150まで生きるとか嘯いてますが、マジであり得なくないですよねぇ。

そんな思いで感嘆してるうちに外出禁止令明けの18時半になりました。

昨日のnoteにも書いたんですが、そろそろ身体を動かし始めるターム。
このまま体中さび付かせていては、とてもじゃないけどバーブラばりの矍鑠とした姿で百歳を迎えられ訳がありません。(''ω'')

と、言う事でウォーキングに出ることにしました。
この時期は夜9時近くまで暗くなりませんから今から出ても余裕でしょう。
第一、一日目から余り張り切って沢山歩くと、挫折も早くなるに決まっています。短くのんびり歩いてきましょう。

ただ漫然と歩くのも甲斐がないので
そろそろ卵が残り少なくなって来たので、いつも買っているアイシェさんの家に寄って卵を分けて貰って帰って来ましょう。
アイシェさん宅まで普通に歩けば15分くらいですが、そこは、我が町ユルギュップの切り立った丘を逆方向から廻って歩いて、1時間弱程度のコース設定にすることにしました。
その程度の散歩なら、以前からしゅっちゅうやっていました。

半年近くに渡る運動不足を経て、それでも、さっそうと歩きだしたはずが
家から出て、数分の緩やかな坂を上がり始めたところで、めちゃめちゃ息が切れてきました。まーさーかー、このてーどでーー。( ゚Д゚)
と、思うも、足取りも重くなり、マジでシンドイ。
なんじゃこりゃ。

若い時は、多少の怠惰な生活の後でも、基礎的な筋力がそんなに急激に落ちないから、最初シンドくても、すぐに復活出来るのでしょうが
やっぱアラフィフで、半年近く、いや、冬ごもりも含むと半年以上、まともに身体を動かしてこなかったツケは、予想以上に大きいようです。
ヤヴァイわぁ、この状態で乗馬再開してたら怪我してたかも。
自分で思ってた以上に私はポンコツと化しておりました。
ちょっと、ゆっくり身体作りしないと簡単に怪我しそう。正直、軽い散歩で膝の関節に不安な違和感。膝の靭帯警戒警報。体重もきっと増えてたんでしょうから無理は禁物ですわね。じっくりやっていきましょう。

まあ、そんな、自分のポンコツ具合を突き付けられつつ、それでも、夕間暮れのカッパドキアの景色を眺めながらの散歩は殊の外気持ちよく
何となく続けていけそうな気になりました。

アイシェさん宅に着いて、卵を15個受け取って
(いつもは30個単位で買うのだけれど、時々鶏さんたちの気分次第で15個ずつで買うこともあるんです)御礼を言って辞去しようと思ったら
アイシェさんが「牛乳はいる?」と聞いてきました。
丁度、牛乳が切れていて、明日にでも牛飼いのムスタファさんに配達をお願いしようと思ってたところでした。
アイシェさんの家の牛が仔牛を産んだばっかりで、特別に美味しい牛乳があるのよ、と仰る。
出産したばかりの母牛から絞った牛乳は現地でもアーウズストゥもしくはコロストロムストゥ、と言ってめちゃめちゃビタミンや特別な栄養素が沢山入っていて貴重なものです。普通は出産後4-5日にこの牛乳が出ますが、アイシェさんの牛は1週間経っているのでコロストロムストゥ独特の黄色い色はしていませんが、それでも普通の牛乳よりは甘くて美味しいのです。牛飼いの人は、通常、この牛乳は売りません。まずは仔牛優先になるので、余分なお乳が出た時だけ他人様に分けることが出来るので、約束して売る訳にいかないからです。
今日はたまたま、沢山絞れた余剰分の牛乳が有ったところへ私が卵を買いに来た、と言うタイミングだったようです。ラッキー!

もちろん、喜んで分けてもらうことにしました。
5キロで300円。今、絞ったところなので牛の体温のまま温かいです。

卵15個と、牛乳5キロを抱えて、自宅まで15分歩くのはシンドそうだったので、アイシェさん宅のお向かいの停留所から乗り合いバスに乗ることにしました。

が、待てど暮らせどバスがやって来ません。

本日の日中の外出禁止令を受けて
もしかしたら、禁止令明けにも終日バスの運行がないのかもしれません。

と、言うことで
仕方ないから歩くことにしました。
背負っていた小さいリュックに無理やり5リットルの牛乳樽を入れて
手に卵パックと、アイシェさんに分けて貰ったヨーグルト種の入ったガラスの蓋つきお椀を持って、なるべくそおっと歩き始めました。

なるべく、そおっと歩いているつもりでも
一歩一歩リュックは揺れて、リュック越しに背中に生暖かく感じる牛乳が
プラスチックの樽の中でちゃぷんちゃぷんと揺れているのが感じられます。

15分も、こんな風にちゃぷんちゃぷん揺らしながら歩いたら
乳脂たっぷりの新鮮な牛乳が中でバターになっちゃうんじゃないかしら?

と、心配で、急ぎ足で、でも忍び足で、なんだか怪しく歩を進めるおじゃぴぃでありました。

なんとか、バターにせずにお家までたどり着きました。
すぐに開けて、まだ、煮沸消毒する前の生乳を牛乳大好きな息子くんに飲ませてやりました。
めちゃめちゃ甘くて美味しい、と大好評でした。

牛乳を沸かしながら、アイシェさんから分けて貰ったヨーグルト種を二つに分けて、一個小さい容器に沸騰する前のぬるい状態のままヨーグルトを仕込んでみました。もう一個は普通に沸騰してから、ヨーグルト適温に冷めてから仕込みました。味に違いは出るでしょうか。
明日の朝食で食べてみましょう。

明日が楽しみだなぁ。

全ての友人たちに健康と幸運を!


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