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純喫茶トルンカ 八木沢里志 読書感想

純喫茶トルンカを舞台にした短編集
3本話があって、それぞれの主人公は違う でも関わっている人達が出て来る

日曜日のバレリーナ
トルンカでバイトをしている修一 客として現れた千夏が前世は恋人同士だと言ってきてやばいなと思ったら、真っ当なお話だった
恋愛話にしては重い設定 しかし深刻に読ませず温かい話になっている

再会の街
三十年ぶりに街にやって来たヒロ 知っていた店はトルンカに変わっていた
かつて捨てた恋人の消息を探したら、という内容
結局ヒロは最後は街を離れるが、また戻って来てほしいと願う

恋の雫
トルンカの看板娘・雫 かつて姉の恋人だった人と再会し、会話をしている間に好きだと気付く 姉の服を着たりして彼の気を引けないかと努力をするが。
好きになったのは否定しないが、間違っているなと思っていたらきちんとそこは指摘された
好きな子に好きな人がいると知って、でも「いつものお前で勝負しろ」と言える浩太、いいやつだよ

よく読まなくても3編すべて重い設定だったりする

それを感じさせずトルンカでゆったり珈琲を飲んでいるような温かな話にしているのが良き
もっと他の話も読んでみたい


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