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2021

あけましておめでとうございます。

2020年のお正月にはだれも予想してなかった一年が過ぎ、2021年、

B-TRASH新章です。

コミック

昨年LINEマンガで復活し、昨年更新分で旧連載部分が全掲載となりまして、今年の最新話更新からが新作部分になります。なお旧作部分も当時諸事情で掲載を見送られた内容を原点に戻した部分もあるので既に読んだことある読者の皆さんにも確認していただければと思います。

五巻までが旧連載部分です。初単行本化!


捨てる神あれば拾う神あり

ユーザー数の多いアプリは作品数も多くなかなか見つかりにくい点もあり、雑誌に所属してない分露出も少ないので、漫画の嗜好が近かったりお友達と語り合いたい人はぜひお友達と一緒に読んでいただけば幸いです。

ピッコマでも各話配信中です。


これまでの編集部の判断での作品終了は商業的な意味では避けて通れないもので、これだけWEBで無料載せた漫画がバズったらオファーが来るというような方法が浸透した中で、原稿料を保証されて描く環境というのも年々厳しくなっています。

そんな中でこういう形でマンガアプリで継続できる、電子上では商業作品と同じ土俵で作品継続ができる、いわば「拾う神」形式はこれまでも多少の前例はあれどメジャーな形ではありませんでした。これが広まれば作者も読者も納得した形で最後まで安心して読める世の中になるんじゃないかなと思います。


アスリートのような移籍市場を

昨年はとにかく「鬼滅の刃」の大ヒットの話題で今年に入っても継続中ですが、漫画は本来初期投資の低さのわりにリターンがこれほどの社会現象にもなりうるギャンブル的な市場です。会社は原稿料を投資した作品については争奪戦をせずとも権利を持つことができます。すべてが商業的に成功するとは限らないし、他の業界と同じく上の判断でカットされる場合も多々あります。

その受け皿という形で、立ち上げコストがかからない、最初から複数話を持った状態で配信できるという初期投資の低い形で作品を継続する場所が広まれば、そのぶん損益分岐が下がり少ない金額でも黒字化できる、大きく初期投資できる大手出版社でなくても利益を上げられる構造が、紙の流通や在庫管理のない電子では可能になりました。

スポーツの世界でも、起用法やチーム事情などで戦力から溢れても、他のチームで環境を変えたり需要が合えば結果が出せる選手や、低い年俸から再スタートする選手などもいます。

漫画家は専属契約がなければどこで描くのも自由ではありましたが、マンガ作品では同じ会社内の近いレーベルでの移動はあってもそれ以外はよほどのヒット作や大河ものでもない限りあまりなかったので、そういう大物以外での柔軟な移籍市場がもう少し整ってもいいんじゃないかなと個人的には思います。

(もちろんスポーツの移籍はそのものがビジネスであり、作品の権利を持つ作家の自由度とは違うことは重々承知しております)

なお契約には十分注意し、専門家としての弁護士や漫画家協会の力を借りることをお勧めします。アスリートにも代理人や選手会がありますしね。

紙の本の市場と魅力

またこれだけ書店が減少しコンビニにも置かれなくなった中で、名のある雑誌に掲載されるよりも実は大手漫画アプリに掲載されるほうがユーザーの目につく可能性が高いという逆転現象も起きています。

紙のマンガで育ち、自著が書店に並んだ日のことを思えば残念ですが、個人的に昨年は書き手としては紙の書籍との決別の一年になったかと思います。

過去の作品を電子で再編集し短編集のほうも発売しました。

ただ読者としては鬼滅の刃を家族で共有するために久しぶりに書店で購入し、やっぱり紙はいいなあという再認識もしています。よく考えたら最初に鬼滅買ったのおととしの年末で、去年の正月は書店巡りの鬼滅難民になってたんだった。

まだまだ先は見通せないけど

ただでさえ市場のパワーバランスが短期間で移り変わっている最中の漫画業界です。コロナの影響もあり、この先の状況は業界だけでなく世間全般としてまだまだ見通せない部分もありますが、少しでも世の中が明るくなるように全力で進んでいきたいと思います。

マンガに関するお話はサークルのほうでちょいちょい継続していますのでよろしければ覗きに来てください。


最後まで読んでくださりありがとうございました。

皆様も健康にお気をつけてよりよい一年でありますように。

夏目義徳


いつもご愛読ありがとうございます。 育児系は基本的に無料公開にしています。 同じ気持ちを共感する方々の心が少しでも軽くなればと思います。 今後の活動を賛同・応援していただける方からの サポートに感謝いたします。