ワーケーションと@worldについて
わたしはワーケーションが好きだ。
旅先で仕事をしていると、その街で暮らしをやっているような気になれる。
観光も好きだけどそれよりももっと、遠い町で短い生活ごっこをするのがわたしは好きなのだと思う。
これを書いている今も韓国でワーケーションをしている。
毎日からいものを食べ過ぎてお腹はピーピー、きのう美容クリニックに行ったので顔はボコボコ。
窓のカンナムの景色を眺めながらパソコンに向かっている。
はじめてワーケーションに出かけたのは石垣島だった。
コロナ禍2年目の春、遠くに行くのが好きなわたしは、ずっとずっとずっと一生神戸にいる毎日に限界がきていた。（神戸のことは大好きだが）
休暇は取れなかったので山もりの仕事を持っていくことになるけど、何度も訪れている石垣島なら、もう観光しなくてもホテルと海にさえいられれば幸せに満足できると思った。
オールインクルーシブのステキなホテルもコロナ禍でお安くなっていた。
そんなわけでわたしは初めてパソコンを持って旅に出た。
愛する石垣島に一週間。
朝起きて、窓から見える港を眺めながら仕事をし、インクルーシブの朝食を食べてwebミーティングをし、午後から海でダイビングをして、昼寝してまた仕事をし、ルーフトップで夕陽を見て、仕事して、夜はインクルーシブの夕食を食べインクルーシブのお酒を飲んで早く寝た。
ほんとにホテルと海以外どこにも行かなかった。（もしかしたらA&Wにぐらいは行ったかもしれない。カーリーフライがおいしいので）
なのに大大大満足だった。
好きな町で、ステキなホテルで、食べて仕事をして遊んで眠って、まるで住んでいるみたいに一週間を過ごして、毎日しあわせだった。
一週間いたので、ホテルスタッフのみなさんと少し仲良くなれたのもよかった。
一番遠いワーケーション先はロンドンだった。
わたしはロンドンが大好き。
これはもう恋なので、どんなにご飯がまずくても、どんなに水道管が老朽化していてシャワーの出が悪く排水の流れも悪くても、どんなにご飯がまずくても、嫌いになれない。
わたしはロンドンが大好きなのだ。
一昨年の秋、4回目のロンドンには仕事を持っていった。
ロンドンのカフェで、ロンドンの紅茶を飲み（たぶんインド産だけど）、ロンドンの街並みを眺めながら仕事をすると、いつものつまらないプログラミングも9割増しで楽しくなった。
映画の中にいるみたいな気持ちがしていた。
大変だったのは8時間の時差だ。
わたしの仕事にはちょくちょくwebミーティングがあって、それはもちろん日本時間で行われるので、ロンドンにいる間は21時に寝て深夜2時に起きてミーティング、また寝て朝6時からまたミーティングしたりする変な生活を送っていた。
ビデオオフだったのでなんとかなったけど、オンだったらむりだったかもしれない。
ビデオなんてなければいいのに。
ロンドンでも観光はほとんどしなかった。
毎日カフェを梯子しながら仕事をし、マーケットで昼食を食べ、散歩をして、仕事した。
とんでもなく楽しかった。
ところで2024年の今年、わたしはめちゃくちゃ忙しかった。
いつものわたしが言う忙しいは大体が大げさだが、今回の忙しいは本当に本当のやつだ。
いつもの忙しいが3忙しいだとしたら今年の忙しいは12忙しいぐらい。
なのでワーケーションに行こうと計画する暇もなかった。
そこで大活躍してくれたのが@worldだった。
@worldには去年2023年の終わり頃に出会った。
大阪のGRANDSLAMという、いま関西で最もアツいコワーキングスペースに行った時、そこで出会った大江さんという気のいいお兄さんが「なつやすみさん旅が好きなんすかーー知り合いが旅好きフリーランスのコミュニティやってるんでよかったら紹介するっすよーー」と紹介してくれた。（本当にこんな喋り方だよ）
余談だがこの大江さんはとても良い人で、金魚すくいの大会で全国１位になったこともあるらしい。
わたしは金魚すくいに全国大会があることも大江さんに聞くまで知らなかった。
そんな流れで2023年の終わり頃、旅好きフリーランスのわたしは@worldに参加した。
するとすごい！
自分で計画しなくても、じどうてきに計画されたワーケーションのお知らせが向こうからやってくるのだ！
まず2024年になってすぐの1月、別府温泉でワーケーションウィークというイベントがあって＠worldメンバーも何人か行くよとお知らせがあった。
＠worldに参加していなければ別府温泉でそんなことがあるなんて絶対知らなかったと思う。
＠worldからのお知らせには別府温泉地区で仕事するのにオススメのコワーキングスペースの紹介なんかもあって、ただの温泉旅行じゃない、ワーケーションのための、かゆいところに手が届く流石なかんじのお知らせだった。
正直この頃わたしは仕事を抱えまくっていて余裕がなくいっぱいいっぱいな日々を過ごしていたので、自らワーケーションを計画する気持ちにはならなかったのだが、いいかんじに計画されたワーケーションが向こうからやってきたのである。
行くしかない。
別府ワーケーションウィークはめちゃくちゃ楽しかった。
イベント期間中は現地の方が別府温泉を案内してくれるイベントがあったり、参加者が有志で集まって観光したりもあったのだが、みんなワークをしに来ているので仕事の隙間で参加できそうなものにだけちょこちょこ参加し、基本的に気ままでよかった。
わたしもオススメしてもらったコワーキングスペースで仕事をしたり、ちょこっとイベントに参加したり、文豪のように温泉旅館に引きこもって仕事をしまくったり、隙間で名物のとり天を食べたり、砂湯に埋まったり、半日ぐらい時間を作って@worldメンバーと地獄めぐりをしたりした。
温泉地でのワーケーションは、お昼間が仕事づくしでも夜に温泉に浸かれば満足できるのでワーケーション向きだよなーと思う。
その後も、@worldが公式に企画したワーケーション、メンバーが個人的に企画したワーケーション、いろんなお知らせがあった。
次にわたしが参加したのは5月、＠world主催の魚津ワーケーション！
富山県魚津市に滞在して、海の見えるコワーキングスペースで仕事したり、おいしい魚を食べたり、現地の方と交流するイベントに参加したりした。
キッチン付きの宿に宿泊していたメンバーの部屋に集まって、スーパーで買った魚を捌いて食べたりもした。
わたしは捌いたことのないイカを捌くことになり、YouTubeで解説動画を見ながら生まれてはじめてイカの胴体に手をつっこんで足を引きずり出したりした。
良い経験になった。
@world公式のワーケーションとしては魚津で完結していたのだが、わたしはメンバーのもちさん、yuukaさんと、魚津のあと立山にも寄って雪の壁と黒部ダムを見ようと事前に計画していた。
その話を魚津ワーケーション中にしていたら、なんと雪山に行く装備を何も持ってきていないとおるさんとKAIさんも立山に来てくれることになった。
雪山の装備は魚津でなんとかしていた。
フッ軽である。
もちさんは次の日には名古屋のイベントに参加するため立山には一泊しかできないのに、雪の壁と黒部ダムを見るために気合いで立山まで来て、そして雪の壁と黒部ダムを見たらソッコーで下山して名古屋に向かって行った。
とんでもないフッ軽であった。
わたしはその後もしばらく立山のゲストハウスに滞在し、目の前に美しい山の緑が見えるカフェのテラス席をオフィスにして、立山ワーケーションを楽しんだ。
そして10月、＠worldメンバーyuukaさん企画の奈良ワーケーション。
わたしは猿沢池の横のとこにあるスタバが大好きで、毎日ここで池を見ながら仕事した。
@worldからもたくさん参加していて、みんなでならまちを歩いたり、早朝の春日大社を散歩したり、鹿を見たり、クラフトビールを飲んだりした。
イベントも充実していて、中でも二月堂まで歩いて夕陽を見る会と、原始林を解説つきで歩けるツアーがとてもよかった。
わたしはこの頃、仕事が大変なことになりものすごく落ち込んでいたのだけど、奈良に行って気分を変えて仕事でき、毎日を@worldの人たちと過ごすことができてとても元気になった。
2024年のわたしのワーケーションは、ほぼすべて@worldでできていた。
本当は11月の＠world公式チェンマイワーケーションも行きたかったのだが、仕事が爆発し、ちょっと行っている場合ではなくなってしまったので泣く泣く諦めた。
チェンマイワーケーション中は、メンバーがコムローイの写真やかわいい虎とのツーショ写真を載せたりしていて本当にうらやましかった。
来年の@worldでも海外ワーケーションが開催されるならそれは絶対に行きたい。
最後になったけど、大江さん、＠worldを教えてくれてありがとう！
来年の金魚すくい大会もがんばってください。
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