衝動と行動の理想と現実
理想
夜中に目が覚める。2時過ぎ。なかなか寝付けなくて突然やってくる「なんか走り出してぇ」という欲。ベッドから飛び起きパジャマのまま寝癖をたずさえ、履き潰したスニーカーまたはボロボロのサンダルでさほど重たくない玄関の扉を押し退け、さもなにかに追われているように、まるで逃げ出すかのように走り出す。走って走って、気がついたら自分がどこにいるのかもわからない。それでも走って、ただひたすらに走って、息苦しささえも忘れて、ああもうダメかもしれないと思ったところにやってくる日の出。そこで