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「真心でつながる世界」に生きると決めた等身大のヒーラー:福嶋 仁さん(1) 

やけっぱちの時に出会った近未来産業「ヒーリング」  

「まず自分と向き合わなければと思った」
「とにかく自分が癒されたかった」
コーチやセラピストを仕事とする方が、初めてその道に入った時のことをうかがうと、こんな言葉を聴きます。きっかけは自身の痛かったり苦しかったりした経験。でも、癒しと学びのプロセスを経て、本来の力や穏やかな気持ちを取り戻した時、深いところから、自分だけでなく誰かの人生もサポートしたいという思いが湧いてくるのだといいます。

日本ではちょっと珍しいタイプのヒーラー 福嶋仁(ふくしま・ひとし)さんも、ヒーリングを学び始めたのは、人生にやけっぱちにもなっていた頃。そこからヒーラーとしての学びを深め、経験を積んだ今、あらためて人としての等身大の姿で、一人ひとりに誠実に向き合い続けています。
そんな仁さんの物語を3回に分けてお届けします。前編となる今回は、仁さんとヒーリングとの出会いから!

※こちらの記事は2021年7月11日に公開したインタビュー記事を転載したものです。
(記載の内容はインタビューを行った2021年5月時点の情報です


東京のサラリーマンに訪れた人生のリセット   

——はじめに、短めの自己紹介をお願いします。

福嶋仁さん(以下 仁):福嶋仁です。大阪出身なのですが、東京がもう20年になります。でも名前は福島、どこやねんって(笑)。24年間、外資系の企業でサラリーマンをしていたのですが、6年ほど前に大きな出来事が3つ重なって人生について考える機会があったんです。その時、それまでは全く信じていなかった「ヒーリング」というものに足を踏み入れたところ、ヒーラーとしての旅が始まって、今もその探求を続けています。

「アンバランスなものを見ると、整えたくなっちゃうんです」と話す仁さん

—— 仁さんのされているヒーリングは、具体的にどんなものなのでしょうか?

わたしが学んだのは「氣アラインメント」というヒーリングです。「氣」というのは、いわゆるエネルギーのことで、中国語では「氣(qi, チー)」、他の国では「prana (プラーナ)」などと呼ばれています。病気って気が病むって書くじゃないですか。そして元気は元の気に戻ると書く。気をアライン(align)、つまり調整してバランスをとって、元の状態に戻すことなんです。

わたしたちの身体の痛みや心のもやもやなどは、実は過去に経験した感情が原因で起きています。過去のある時に抱いた感情があって、その時のエネルギーを処理しきれなくて、肝臓や胃、肺などにネガティブなエネルギーが定着してしまっている。その感情を持ったままで生きていると、似たような場面や人に出会った時に、嫌悪感が出たり、苦手意識をもったり、身体に痛みが出たりする。氣アラインメントでは、60種類の感情のチャートに基づいて、そういった過去の感情を特定して、解放、つまりリリースするということをします。

—— 大きな出来事が3つ同時に起こって、ヒーリングに興味を持たれたとおっしゃっていましたが、その転換点についてお話していただけませんか

離婚とリストラ、親の認知症を同時期に経験しました。結婚生活は20年ほどだったのですが、夫婦関係がうまく行っていなくて、自分に向き合うことも相手に向き合うこともできず、このまま続けていっても、お互いに失うばかりの人生になってしまうのではないかと思っていたんです。もう意地をはるのも世間体を気にするのもやめて、リセットすることにしました。
そうしたら、離婚の話を聞いた母が「自分のせいかもしれない」とショックを受けたのか、だんだん言動がおかしくなっていってしまったんです。確かに嫁姑の仲は険悪で行き来もなく、離婚の原因に多少は関係あったかもしれません。でもそれだけのせいではないですし、そう伝えたのですが、親にしてみたら「息子が離婚なんて……」と悲しかったんでしょうね。

大阪にいる母が認知症になってしまったので、普段は東京にいてサラリーマンをしながら、月に1、2回、大阪に母の様子を見に行く生活が始まりました。金曜の夕方6時に会社を出たとしても、実家まで行くのに5時間くらい。母の家に着くのは夜の11時。なので、金曜日は少し早めに仕事を上がらせてもらったり、時々、月曜に親を病院に連れて行くのに休みをもらったりで、会社の人も理解はしていてくれたものの、冗談で「お前は月に2回くらい、週休3日やなあ」とか言われましたね。

—— 東京で外資でサラリーマンって、そんなにワークライフバランスはよくなかったのでは?

当時はブラックでしたね。特にエンジニアの人は、ひどい時には1週間に1回着替えと風呂にだけ帰るという生活でした。離婚率も高かったですね、家に帰らないから。みんなぼろぼろになって、心を病んでいる人も多かったです。90年代は、入社して「会社のためにバリバリやるのが当たり前だ」という中で育つので、それが普通だと思ってたんです。

—— 東京と大阪との二重生活はどのくらい続いたのでしょうか?

: 親の介護のために頻繁に行き来したのは、1年くらいですね。2016年の春に離婚が成立して、その年の8月にリストラの話が来たんです。その時の会社には、もともと勤めていたアメリカの企業が2011年に買収された時に社員ごと吸収されたんです。でもその会社も競合に押されて、シェアが獲得できなくなって、人員整理を迫られました。

「氣アラインメント」との出会いは六本木ヒルズでの勉強会

: 実はその間に、氣アラインメントのヒーラーに出会っているんです。当時、早稲田大学の社会人向けのMBAプログラムを学びに行っていたのですが、そこで知り合った方が六本木ヒルズの49階にあるアカデミーヒルズというところで勉強会を開催していて、わたしの職場も同じビルにあったので、参加したんです。テーマは「近未来産業」について。ロボットとか人工知能(AI)とか情報系の技術がどんどん進化するなかで、今後なくなっていく職業・生き残る職業・新しく出てくる職業は何かといった検討をする会でした。

いろいろな人が来ていたなかに1人「わたしはヒーラーをやってます」という方がいました。それを聞いて「確かに、ヒーラーってAIやロボットがとって代わることができないものかもしれない。近未来産業かも」って、興味を持ったんです。「チャット診断します」とかって、ロボットに言われても「あんた俺の心に寄り添えないでしょう?」って言いたくなりますよね。

勤めていた企業のオフィスがあった六本木ヒルズ。
「あの頃は、ヒーリングなんて嘘くさいって思ってました」

すぐに声をかけてみたら、別の日に体験させてもらえることになりました。でも特に身体に痛いところもなかったので、「どういう風になりたいですか?」という質問に、「英語がしゃべれるようになりたい」と答えました。「出来んのかよ」と思いながら。その人はわたしが英語を話せないと思っている感情、いわゆるブロックをリリースしてくれたらしいのですが、何がなんだかわからなくて。でも、説明を聞いていて、親のことを思い出したんです。

—— 大阪にいる認知症が進んでしまったというお母様のことですね。

:その時ちょうど、母がベッドから転落して腰の骨を圧迫骨折して入院していました。骨折は治ったけれど、椅子に座らせると痛がって、30秒も座っていられない状態でした。その親のことがふと頭に浮かんで、「大阪にいる母の腰の痛みのヒーリングをお願いできますか?交通費も出しますので」ってお願いしたんです。そうしたら、遠隔で1ヶ月5万円でできるということでした。内心では「遠隔なんてありえへんわー、詐欺ちゃう」と思いながらも、「親の痛みがもし取れるのだったら、お金なんぼかけてもええやん」って言いきかせて、1ヶ月のヒーリングを依頼しました。

翌月、母の入院している大阪の病院に行ったら、驚きました。廊下の長椅子に座って、わたしと40分以上しゃべれるようになっていたんです。1ヶ月経ったから治ったのか、ヒーリングの効果で改善したのか、どっちだろうって悩んだのですが「これ何かある、100%ではないにしても、何か効果あるかもしれないから確認したい」と思ったんです。7月に氣アラインメントの本家の先生がマレーシアから来日して体験会を開催するというので、行ってみました。

準備されていたかのようなシフト ヒーラーの道へ

: 体験会では、身体に痛みのある人が優先的に体験させてもらえたんですけれど、本当にみんなその場で、肩が回るようになったりとか、腰の痛みがなくなったりとかで、全員サクラかと思いました。その時は腕を水平にして痛みの原因について質問をしながら上から軽く押し下げることで腕が下がるかどうかでYesかNoをみる方法でした。わたしも身体の痛みはなかったけれど、やってもらいました。そうしたら、本当にこれ、YesかNoかが腕でわかるんです。

4日間の講座を受ければ誰でも基本はできるようになるということで、疑いながらも「もしできるようになったら、毎月5万円払って誰かにしてもらうのではなく、いくらでも自分の手で親にヒーリングしてあげられる。これを習得したら、何かあった時に、東京から病院に連れて行く必要があるか考えたり、電話していちいち聞いたりするだけでなく、遠隔ですぐに何かしてあげられて、心強いし安心だ」と思ったんですね。実は体験会の翌日からその4日間の講座があったようなのですが、サラリーマンなので急にそんなに休みは取れないので、次回10月の時に、事前に有給休暇の申請をして参加しますので、よろしくお願いしますということになりました。

その1ヶ月後、8月にさっきのリストラの話がきて、対象者には書類のパッケージが渡されました。もともと買収された先の会社で覚悟はしていたので、「あ、来たか」という感覚でした。辞めようとその瞬間に思っていたのですが、一晩考えたいと書類を持ち帰って、全てにサインして、翌日提出したら、みんなびっくりしてましたね。

外資系の企業を退職した頃。
人と人がぶつかり合う社内で「自分の言いたいこともバーンと出して、ぶわーっとまとめていくのが大好きだったんです」

正直に言えば、やけっぱちになっていたというのもあります。離婚、親の介護とあって、人生やることやったし、サラリーマンも20年以上頑張ったし、もういいかなと。養う家族もいなくなったし、週末だけでなく自由に大阪に行けるし、今まで何年も疎遠にしてた分、これからは親孝行のために1ヶ月の4分の1は母親に捧げて、それで親がいなくなったら本当に好きなことだけやって、何年後かわからないけれど、お金がなくなった時にこの世からバイバイすればいいかなと思ったんです。

会社の事情で退社日は10月に決まりました。後任も決まっていなかったので、引き継ぎのためにできることはして、いろいろな手続きをして、会社の携帯も返却して、10月12日に退社しました。そうしたら、なんと申し込んでいた氣アラインメントの講座は10月16日からでした。

—— 入れかわりみたいに、ちょうど始まったんですね!

人生の転機とともに、ヒーリングの世界に足を踏み入れた仁さん。いよいよヒーラーとしての旅が始まります!その学びと実践のなかで見えてきた人生の新たな目的は……
インタビュー中編「全ての基本は100%の誠実さ」どうぞお楽しみに!

(インタビューはオンラインにて2021年5月15日に行いました)
*写真はすべて仁さん提供

福嶋 仁(ふくしま ひとし)
日本ではちょっと珍しいタイプのヒーラー。マレーシアから伝わった「氣アラインメント」の認定マスタープラクティショナーとして、その人の感情や身体、環境のアンバランスなところを特定してそれを解消。健康で豊かで幸せな人生を過ごせるように、心身のバランスを整えるのがお仕事。面白く温かい人柄と真心が伝わるヒーリングに信望が厚い。2020年からは、過去世の因縁や魂の傷の状態を読み、その傷を癒やす浄霊の儀式の習得にも注力。
2022年からは、運命の扉を開く 案内人地球アセンションヒーラーとして活動。魂が過去世で受けた傷を修復し、本来のピカピカの状態に還すことで、周りの人を照らす光と愛の力を高めるたまぴかセラピー(アリュールセラピー)を提供している。
▶︎たまぴかセラピーhttps://onl.sc/43bu3UC

たまぴかセラピー(アリュールセラピー)についてはこちら▼


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