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多角的にスポットライトをあてる: ぴったりな言葉を選ぶコツ②
ぴったりな言葉をと考えると
ついつい一つの完璧な言葉を探してしまうかもしれません。
でも
見せたい人や物に複数の方向から光をあてる
舞台やお部屋のスポットライトと同じ。
伝えたいことは、いくつかの言葉で浮かびあがらせると効果的
ということも覚えておいてください。
多面的に伝えると立体的になる
初めて入ったカフェやお家の照明を思い浮かべてみてください。
いくつものペンダントライトやスタンドライトがある部屋は
陰影や光のアクセントがうまれて
空間に奥行きや立体感が感じられるのではないでしょうか?
もしこれが一つの灯で部屋全体を均等に照らす明かりだと
その空間はのっぺりとみえてしまうはずです。
言葉も照明と同じ。
一つの言葉で説明しようとすると
その方向からの光しかあたらない。
受けとる人が、その言葉に持っているイメージに
限定されてしまいます。
でも、いくつかの方向から
複数の言葉で光をあてると
それぞれの言葉が思い起こさせるイメージが
重なり合って、より立体的に鮮明に伝わります。
![](https://assets.st-note.com/img/1693021197413-4D4LaASwm9.png?width=800)
シンプルなフォルム、つややかな白、
3本の指を入れられる持ち手の安定感
丸みのあるなめらかなふち・・・
どんな言葉を重ねたら
魅力が伝えられると思いますか?
こんなシンプルな白いカップの魅力を伝えたい時にも
写真という、まさに光でキャプチャする角度を変えることで
・口あたり良さそうなフチの丸みに眼がゆく人にも
・コーヒーを引き立てるつややかな白をいいと思う人にも
・取っ手の持ちやすさに惹かれる人にも
アプローチしているわけです。
光をあてる色々な角度は
お客さまの興味やニーズでもあります。
「利き感覚」にアプローチする
人にはそれぞれ「利き感覚」とよばれる
情報を受けとりやすい身体感覚があります。
手ざわり、肌ざわりでモノを選ぶという
触覚がとぎ澄まされた人や
色や形などの見た目を重視する人
人によって五感の中で優位なものが違います。
NLPや教育法を学ばれた方は
「AKV」と称される3タイプの分類
(視覚優位型(V)・聴覚優位型(A)・身体感覚優位型(K))
がわかりやすいかもしれません。
たとえば、これから旬の梨の美味しさを伝えるとしましょう。
・「透き通るような白さ」(視覚)
・「シャクシャクとした歯ざわり」(聴覚&触覚または身体感覚)
・「皮をむいたとたんに広がる甘い香り」(嗅覚)
どれにいちばん食欲をそそられましたか?
きっと人によって違うはずです。
それはお客さまも同じ。
コーチングなどを通しての
目に見えない変化にも使えます。
「クリアになる」(視覚)
「ハッとする」(身体感覚)
「すとんと落ちる」(聴覚)
などなど。
あなたはどの表現がしっくりきましたか?
それぞれのタイプの人が
受け取りやすい言葉を組み合わせると
伝わる人の幅も広がります
人によって違う「利き感覚」が
それぞれに受け取りやすい言葉を重ねることで
響く人の数がぐっと広がります。
五感を総動員して、
伝える言葉にしてみてください!
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