第2回G-1グランプリ 対策と全点けた問題振り返り

はじめまして。ひまたんと申します。
開催から2ヶ月近く経とうとしていますが、この度の記録集の完全版発刊に先立ちまして、第2回G-1グランプリの対策と当日を振り返る記事の筆を執りたいと思います。

対策は、当日まで僕が何を考え、何をしたか。当日については、点けた全問題を振り返ります(後半は当然問題ネタバレが発生しますので、当日の参加者・もう聞いた方以外は、ネタバレ気にしないよという方のみお読みください)。

対策

第2回G-1グランプリの開催が発表されたのは2021年9月。
https://twitter.com/summer_gaku/status/1434457075606704130
https://twitter.com/summer_gaku/status/1434457236676366339

この時から、やらねばならないというプレッシャーはひしひし感じていました。
開催告知後に主催したオンラインの芸能企画で優勝したのが主催の一人・よしのりAさんだったり、翌年(2022年)1月の「AllComers」の芸能コースでこれまでの芸能大会の成績上位が集まったみたいな死の組を(たまたま参加してた個人企画既出みたいなのを攫って)勝ち抜けできたりとか、とにかく本気でやらねばならないと改めて思わされる事象がいくつもありました。
ちょうど去年くらいからクイズの熱があり、短文
クイズの魅力(そして問題群を作るということの)について考える機会が多くあったのも、クイズ観に大きな影響がありました。

対策を本格的に始めたのは記録が正しければ3月の終わり頃です。2月の「ひまたんひとり会」を終えて記録集「ザ・ストックブック」を上梓したタイミングというのもありますが、「さくなひとり会」でabcラストイヤーに挑む後輩と話し、「abcが終わったらどの傾向でも勝てるようになりたい」という話を聞いたり、Ankiの薫陶を受けたりしたのが、火が付くきっかけとしては大きいと思います。

対策においてはオールジャンルのクイズ大会などでも役立つような対策にしたいと思っていたので、芸能大会でしか出ないだろうというような問題より、短文でも出題される問題(=日常生活で役立ったり、知っておくべきという知識)に重きを置きました。
まず、過去問主義というわけではないですが、前回の「G-1グランプリ」と、その没問題を集めた「裏G-1」、それから「早稲田緑問会Vol.1」。特に後2つはスタッフも同じということもあり、芸能問題への価値観や美学を垣間見ることができ、対策に非常に役立ちました。ここで覚えた問題がペーパーで書くことができたのもあったりとか、最初に触れるものとしてはかなり有用だったのではないでしょうか。
それから既発の芸能問題集。絶対にG-1に出ない難易度帯や出題感覚のものも多いですが、自分で想定した出題哲学の範囲内の問題を落とさないよう覚えていきました。特に前世代の感覚に乏しいこと(音楽や映画は後世にも名作として残りますが、物心つく前のテレビやタレントは何もわかりません)を実感していたので、正直ほとんどわからないというレベルだったHILLZさんの「深緑杯」を最初にあたりました。HILLZさんの問題集をAnkiに入れた史上初の人間になったのではないでしょうか。知識としては大変ためになりましたがとにかく長い! そのための問題集ではないので当たり前ですが、Ankiに不向きではありましたね。
「短文基本」の枠で出題されている問題集のうちの芸能ジャンルだけを抜き取ったもの、を浚っていくこと。「オールジャンルのクイズ大会などでも役立つ」という目的を達成するためには欠かせないピースだったかと思います。芸能好きとされている人(具体的にはegさんとか)、一定の出題が想定される大会(勝抜杯シリーズ)、それから一定の古いが出題価値のあるものを出そうという風潮がみられる最近の短文・abc対策、から飛ばし読みして芸能だけをひたすら転記していきました。

あとは図書館で借りた「日本懐かしテレビ大全す」。これをAnkiに入れてみたわけですが、クイズになっていない有名どころを浚うにはいい策だったと思います。あわよくば作問ソースとして被らないかなとも思いましたが、ペーパーでクイズから拾うだけの対策では絶対に当てれない1問を取ることに成功したのでよかったです。

大変なことをしてる感じがするかもしれませんが、原義のクイズ強い人が座学、作問、フリバしてる時間を全部芸能クイズの座学に充ててるくらいの話なので、大したことはないです。あるいは、多趣味な人が他の趣味にかけた時間とか。向いたウエイトが他の人と違うかっただけで……。

Ankiにおいては、元来ペーパーで苦手意識があるので、最悪抜ければ元々だと思い、早押し対策になるようなカードづくりをやっていました。問題文―解答だけだと早押しで勝てなかったり、フリが変わったときに反応できないため、1問につき前フリ―解答、後フリ―解答で分けて入れたりとか。一気に全部覚えようとしても頭に入らないので、まず一冊を毎日どのくらい回すだけ決めて時間をかけて移動時間や湯船で回す、この間次の問題集の打ち込みを進める、一冊が終わったくらいに追加する……のような。このやり方はいずれも後輩(まさくん)や同期(青問Ankiの達人・サンバ後藤)のアドバイスを受けて実践していきました。
結局、一番この結果に繋がったのは単に早くから始めたというだけな気もしています。実際、直前に復習することになる対策ペーパーを完璧にしておけば取れた問題をペーパーで落としていますし……。

とまあ、「なんだナチュラル知識じゃないのか、対策しただけかしょうもねえな」という思いをお持ちの方もいるかもしれません。どんなクイズにだって貴賤はねえだろとも思いますが、何より、対策に精を出して以降、例えばバラエティで言及される昔の番組、漫才でボケに出てくるタレント、映画や漫画でパロられる名作が「理解る」ことが多くなりました。これは、芸能コンテンツを愛する者として本当に嬉しいことだなと思います。やってよかったなと結果以上に思えるのです。

とかく時間をかけて対策し、この間のオールジャンルクイズで取る芸能や対策企画で押せたらそれだけで元は取れるなと思って日々を過ごすようにしました。

直前は対策ペーパーを解く毎日。質という言葉で表すと失礼ですが、本番の再現度が人によってここまで落差があるフォルダも珍しいかもしれませんね。
僕はそこまで気負っているつもりはありませんが、会う人会う人に近況報告しては気負い度合いを心配されるほどでした。

転職の狭間でもあったので、一人旅に2つ(行った水族館は5つ)出かけています。移動時間が長い旅だったのでAnkiを回したり。アタック25Nextに出て、対策で覚えた問題を答えて優勝を決めたり。『ストレンジャー・シングス』をシーズン2の途中まで見たり。転職先は家から遠いところだったので通勤時間にAnkiを回したり。
前日はけんざを誘い、ラーメン二郎へ。その後流れでしながわ水族館に行き、めちゃくちゃ小さい水槽でアザラシが芸をするのを眺めていました。おめが宅に泊まり、きーぜると3人で明日の話をしていましたが、最後は懐かしCMの動画をBGMに入眠。この後本番。

ここから:当日

さてペーパーについては別記事で振り返っていますのでそちらをご覧いただくとして、ここからは点けた問題全部を振り返りたいなと思います。

GGGは結果的にペーパートップ3の3人が組んだ優勝当然のチームになってしまいました。やりすぎましたね。

☆2R
対策企画で参加したNumber10をすべて勝ち抜けてきたので、さすがに3Rまで行けばSFまでは行けると思っていましたが、2Rは勝ち抜けられないときも多く、一番不安なのが2Rでした。

ペーパーで2、3点は勘が冴えただけだったので、1位という自信はまったくありませんでしたが、なんとか呼ばれて1位。インタビューで何言ったかあんまり覚えてないのですが、ハッシュタグを見るにそこまで変なことは言ってなさそう。たぶん。

大会でペーパー1位なんて初めてなので、問題の選択順を選ぶのも初めて。いつかペーパー1位を取ったらこうするだろうなと思っていた「問題番号1番を自分のセットで聞かないようにする」だけが理由の最終問題50問前→700番。

最初の問題『妻、小学生になる。』を押したのは見澤さんでしたが、タイトルがあいまいで誤答にこそなりましたが反応速度早すぎる。傾向も読めない1問目ですよ。
ちょくちょくスルーが続き、GGGよりは骨のある問題群にしていることがわかる。

・703 サヴァン症候群
クイズをやっていなかったら概念は分かっても答えられなかったんじゃないかなあ。『ピュア』は自閉症ということは知っていてもサヴァンとは知らなかった。

・713 『ジンギス談!』
うっすらザッピングで見た記憶があり(関西ではMBS木曜25:30!からやっているらしい)、対策で覚えたときにビジュアルと結びついたので定着できていた、よかった。何出典でAnkiに入れたかは不明、出したよーって方教えてください。

2Rを勝ち抜け。こう書くと難なくというように見えるけれど、心中はそんなことなく。

2Rラストは自主規制神さんの「星」。あそこで点けてあそこで星と発声できる人間はそうそういないでしょう。カルトQまつり:土産菓子の「マスカットオブアレキサンドリア」(何かの菓子の原料の果物は?という問題で、マスカットは普通すぎると神さんはこう回答。あとで勘だったと聞いて唖然としました)が僕の記憶には刻まれていますが、とにかく点けないといけないところで点けて一番可能性高い答えを言う天才なのでしょう。これは褒めていません。

☆3R
ペーパー1位を取れたことで安心して宣言通りbyを選ぶ。byは多少の誤答なら正解でカバーできる形式のため、知識量やチャージ力がモノをいうのではないかと思います。
abc○thのよっぴー♪は凄まじかったな。あれくらいのことをできる人が選ぶ形式なんだと思います。
ずっとbyを選んでしまっているのは、椿にゲスト参加したときのこげさん企画(『ABCDE』)での勝利体験がこびりついてしまっているからですね。

テリー・ギリアムの映画は択に飛び込んだしんほむさんに1×、マイヘアをちぃちぃさんに取られる。最近のバンド問題で勝てないのは分かってるし、誤答覚悟で特攻する形式ではないので100%ではないなら待つ。

・92 長澤まさみ
あだち充問題は落としたくなさすぎる。映画はどっちも見たことないけど。
スラッシュ自体は対策の賜物なはず。 

・94 『あったかいんだからぁ♪』
「特別なスープ」に聞き覚えがありすぎたので点けて回答。
ネタに出てくる曲、じゃなくてリリースした歌として構文作ってるの面白。

この間、誰かの対策ペーパーにいた「十字架」『時の河を越えて』を思い出せず。短期記憶が薄いので、直前対策に弱すぎるな。

・103 森本レオ
前フリは全然知らなかったけど、トーマスで反応して点けて、ジョン・カビラとどっちが可能性高いか考えてから答える。
僕は森本レオ世代だけれど一定の年代以下だとジョン・カビラと答えたくなるわけで、世代間の異文化交流も大事ですよね。

「名シーンに○○がある」という構文を掴めず、105 『逃げるは恥だが役に立つ』をしゃち(さん)に取られる。100%まで待つ押しをしてるので押し負けて当然っちゃ当然なんですが。
2016年頃から僕とやり取りある人ならわかると思うんですがめちゃくちゃ好きなので、悔しいなあ。
僕が好きなのは5話です。

・107 マーヴェリック
100%押しといいつつ何?みたいなスラッシュを決めてしまいましたが、トム・クルーズ主演のという枕詞があったので確信して押した(ピート・ミッチェルだとトム・クルーズが演じた、と結びたいので弾ける。)
一応「海軍」とかもありえるとは思うんですが、今出すならこうだよな!という早稲田緑問会への全幅の信頼がなせる押しでした。

・110 ジェームス・ディーン
対策の賜物スラッシュ。愛車のイントネーションがアイシャ↑だったので金正男?と一瞬思いました。

・111 竹脇まりな
関西ではやってないんですよ!「2時45分からはスローでイージーなルーティーンで」にも出てるって言ってくれないと!
とはいえタイムマシーン3号が「ラヴィット
!」でよくネタにするので認識できていたな。アタック25にも出題されていたが、そのときはスルーで「宅トレYouTuberは他にもいるので絞れなかった」と言っていた。僕は一人しか知らないが、この番組(大会)で出すならここみたいな感覚はクイズやってないと厳しいかもしれないな。

誤答に余裕ある形式か、追い上げ厳しい場面なら絶対に点けていたデヴィッド・ボウイや宍戸錠(「クイズタレント名鑑」の野次でお馴染み)をスルー。

・115 『ブルー・シャトウ』
関西芸能フリバをやったとき、豊田さん出題でピエールさんが押していたスラッシュをパクれた! ありがとう豊田さんピエールさん。
自力や既出座学ではなかなかに厳しそうな範囲なのでよかった。

・119 マリリン・モンロー
笑い飯の漫才『ハッピー・バースデー・トゥ・ユー』で覚えた。当然だよな?

・120 『世界から猫が消えたなら』
僕がまだ本をたくさん読んでいた高校生のときに読んだ!
結末ありきで思い返すと映画なら消えていいと選ぶ筋書きに映画愛を感じなくて残念だったな。

・125 「空耳アワー」
普通。関西では半年遅れで放送しているので、季節外れの服装のタモリを楽しむことができる。そういえば、毎週録画していたのに「エンタメコロシアム」でまだこっちでやってない内容がフリだったので答えれなくて悲しかったな。けど、レコーダーが壊れてから見なくなってしまった。南無南無。

10○積んで勝ち抜け。ここらへんから現実感なく緊張もなくなりふわふわしている。まずの目標が青プレ以上準決勝以上だったので達成してしまって、ボーナスステージみたいな感覚だったのかも。

他の組も敗者復活も熱かった。

☆SF タイムレース

342 SHELLY 小山さんに1×。アニメでチャロの声を演じた「純名里沙」という誤答は前回のG-1グランプリの前フリにいたから故だと思うので不幸な事故だなあとか。
345 一世風靡セピア 押し負け。でも対策で人名を抑えた人より「人」として知ってる人が押し勝つのは自然の摂理。
347 『考える人』 「心のレバー」って芸能既出なだけでみんなが知ってる固有名詞じゃないし実は妥当な出題なのだけれど、でも答えられないよなあ。

・349 美川憲一
初日。「霜降り明星のオールナイトニッポン」、粗品が車に傷をつけたという話の流れでカーコンビニ俱楽部のCMにせいやが言及していた回をたまたま直近で聞いていたのでノータイムで引っ張り出せた。溜めてしまい数週前のを聞いていたのが功を奏したぜ。
ちなみにせいやはなぜか研ナオコと誤認していて後で訂正していた

・353 オメガトライブ
LaLaTVで「抱きしめたい」復活の報を聞いた頃に覚えた(ペーパーでも『抱きしめたい!』が出ている)が、あれは2013年でクイズを始める前だった。

・359 おぼん・こぼん
時期を覚えていたわけではないので確証はなかったが、前のめりに押してなぜか自信を持って答えた。

スウェーデンの夏至→ミッドサマー、ヨルシカ列挙→夜好性とか想定してたスラッシュみたいなのはみなさんの方が早い。これはオールジャンルクイズでも同じで、こういうのを押し勝てる未来は来ない。
368 カレー(オーベルジーヌ)、小藪のすべらない話(2018年放送)で最初に知ったような気がしますが、今やクイズベタかってくらい出題されてるな。

・371 『シナぷしゅ』
「東大赤ちゃんラボ」というフリ自体は対策で覚えましたが、最近友人に赤ちゃんが生まれ、遊びに行った際にこの番組を見ると落ち着くのだということで、その赤ちゃん映像として延々見ました。
そういう直近の思い入れが1○になったことが嬉しかった。本当に思い入れのあるコンテンツを答えた正解もたくさんありますが、一番印象的な正解は? と聞かれたとき、パッと浮かんだのはこの問題でした。

・374 DOSE(ドーズ)
しばらくダズだと思ってたんだよな。「オリエンパラ」で花岡ちゃんが多答に出題していたことを思い出しながら答えた。

・377 ヒルバレー
BTTFは何十回と見てる大好きな作品ではあるけど、短文既出の範囲からノータイムで出せるワードではない。
これをノータイムで出せるのは間違いなく「霜降り明星のオールナイトニッポン」の常連ハガキ職人、ヒルバレーの時計台の存在!
白鹿杯で「腰抜け呼ばわりされると…」にノータイムでマーティ・マクフライと答えられたのも、しもふりチューブのBTTFクイズを直近で見ていたからだし、霜降りはクイズ強くなるコンテンツだな

・381 ジェニファー・ロペス
ビッグカップルの「ベニファー」は誰と誰?という問題が対策ペーパーで出ていて、5分くらいかけて思い出した記憶からひねり出す。
逆にそのとき難なく書けていれば記憶に定着せず、ノータイムでは出なかったかも。
ときに、ジェニファー・ロペスがリリックに出てくる日本語ラップの曲、なんでしたっけ。検索しても出てこないんだよな

・388 『えんとつ町のプペル』
野田高生を帰らせてでもプペルを出題していこうな!
西野亮廣のビジネス手法がマルチチックなのは事実ですが、テレ朝のゴールデンにすら芸人枠としてしっかり出演できていて、一般社会が地下と分類しているレベルのものではない。(そういう意味では、ひろゆきも出題しないでほしいと思っているけど、一般社会、なんだったらネット界であっても分断していてそうではないだろ、といえばなんとなく分かるかと思います)。そうした批判がなされているコンテンツだとしても、あくまで出題価値は世間全体の尺度で判断すべきです。
『グッド・コマーシャル』のオチは好きなんですけどね。プペルは皮膚科の待ち時間に読んだ

・390 上地雄輔
時間的に最終問題なのはわかっていたので、無理に点けにいく場面ではなかったのですが点いたので答えたという感じです。野久保直樹のツイッターをクイズ界で唯一ずっとフォローしていました。

9点で1st Set勝ち抜け。前回のYONEYさんも1抜けで、「一番良い勝ち方!」と同郷の後輩と喜んだと手記にはありますね。

2nd Setで湊さん、3rd Setで高野が勝ち抜け。湊さんは緑問杯の申し子というか、芸能クイズの考え方を変えた人物であると思いますが、競技クイズの短文の力が試される大会で決勝まで来たの、正直驚きというほかないです。押しポイントは訳わかんないものが多いし、ちょっとでも問題群がそちらに傾いたら勝ち目ないでしょうね。
ましてやのちにSTHD優勝、芸能以外もちゃんと取っての優勝というのが凄い。連想力や先読み力を必要とされる問題を前フリでしっかりハネる力があるんですよね。

白熱した押しも多くありましたが、誤答にはなったものの2019年11月29日の放送回で……だけで「アンタッチャブル」と答えるまで肉薄したオオサワさんは、西田ひかるの押しといい、かなわないなと思います。

☆決勝
ここまで来たら何が何でも優勝、というよりは自分のクイズをするのだ、ということを考えていました。平常心あるのみです。
しかしインタビューで何答えたか覚えてないな。

○第1セット
・481 新川優愛
ロケバスの運転手まで聞こえたので安心して解答。

・482 大沢誉志幸
『そして僕は途方に暮れる』の作詞家でもある銀色夏生の本が家にたくさんあって、高校生のときに銀色夏生を成文化した記憶で覚えた気がします。
前フリも何かの対策で抑えましたが、曖昧だったのでしっかり待つ。

・483 『ブレイキング・バッド』
3連答。母がCS初放送くらいで見ていた記憶があります。
とはいえ対策企画でこすられるくらい出題されていた。

486 赤色と黄色 とかはひっくり返っても出てこないな。先読みの天才か?

・488 『115万キロのフィルム』
「ヒゲダンで1問出したいだろうからコンフィデンスマンJPは出るとしてもシンプルなフリでどっちかがペーパー」と予想していて、めちゃくちゃ的中した。

・492 キュウソネコカミ
ネズミくんのバッジ付けたリュックで通学してるようなバンド好きの同級生が多くいた高校時代を過ごしました。『ウィーアーインディーズバンド!!』が高2発売でドンピシャ。
『サブカル女子』も『ファントムバイブレーション』も歌われる内容が大幅に変わった感じしますね、「お笑いといえばラーメンズ」ってもうハイカルチャーですもんね。

北山たけし、スポック、がなりマイクとかは気合い出せば3秒かけて思い出せただろうが、1人失格済でリードしてる状態なので120パーセント以外はやめておく。

・498 「今でしょ!」
120パーセント?1×だぞ?って感じの押しをしてしまったが体が反応していた。大昔、それこそ流行した当時に作問したかも。クイズ歴の長さがなせる技。「現代文」まで聞いて押したのでわりと確信をもって答えた。

・500 『台風クラブ』
なにせ最近見たのだ、サブカルの象徴として名前だけ知ってる作品を見ておかねばと思って。
なにせ数週後に控えたSTHDのペーパーに出題するのだ(見ないと絶対にわからない出題にしたつもりだが、8人も正解が出てびっくり)。
内容は文化系映画の極みという感じで訳は分からなかったし全体的にイカれていたがとにかくえっちだった。
「見た」「作った(出す)」のナチュラル・クイズの二段構えでハネれるのはうれしすぎる、勝ち抜け。

ここまで無×。僕の中でクイズ王というのは折井悟(敬称略)であるので、ここまで誤答なしのスタイルで来れたというのは芸能ジャンルだけでも近づけたということで少し嬉しい。この後、即×。

○第2セット
・502 マイケル・ジャクソン ×
初めての×。「EACUP」というクイズ歴数年の頃に主催したニコ生の芸能大会で共催者のにぃぬさんが同じフリでコッポラ(アトラクションの監督)を答えに出題していた記憶で答えてしまった。
どう考えてもマイケルの方が事実として面白いし、にぃぬさんが悪い。

・505 フジテレビヤングシナリオ大賞
坂元裕二(第1回受賞者)問題を落とすわけにはいかない。若手脚本家の登竜門というフリで出題機会を伺っていたが、「さくなひとり会」でも答えたな。

・508 惑星ソラリス
前回のG-1に出ていた? 対策の成果。

・512 ポエトリーリーディング
僕的には何といっても不可思議/wonderboyなんだけれど、まあ今ならMOROHAだよな。

・516 『いい湯だな』 ×→トビ
「じゅんや」と誤答して「ごめん」と謝ったんだけど、「じゅきや」と答えたかったのです。
じゅきや(下ネタ暴露インタビューのYoutuber)の挨拶「北は北海道、南は沖縄まで日本中全国の皆さんぴっぴっぴ」 をゾスラとしておめがから共有を受けていたのだけどそもそも出なさそうだし、共有したことを申し訳なく思ったらいやだなと思ってごめんと壇上で謝ったのでした。
そもそも北は登別、まで、聞こえてるわけだし、違うことを答えないと。

高野がやや危なげなくはない押しでセット獲得。

○第3セット
「Pリーグ」は浮かんだのに日和ったし、藤井風は押し負けるし、ジミー大西をエピソードで確信をもってハネるみたいなことは絶対にできないしな。
何より放送上優勝して数時間経ってないアタック25フリの谷原章介押し負けてるの残念というか、意味わかんないな。

・530 『ごくせん』
V6の『Feel your breeze』から入らないということでちょっと怖かった。
主題歌がヒットしたよね、という文脈からの出題なのでV6の『Feel your breeze』は言わなくていいという判断、すごく出題正当性に真摯だ(単に文字数の関係とか、ペーパーの『愛なんだ』カブりとかいうことなんだろうけれど)。

・531 ユニオシ
こういうクイズ!みたいな問題も取れるんだぜ、というところを見せつけられるのは嬉しいな。答えたときは客席からjsoさんの方向を見ました。
ジャニターか何かの難問系の大会で薪さんが答えてた気がします、そこで覚えた。

・532 『Virtual Insanity』
僕らにこの曲を教えたのは当然カップヌードルのCMで、あのシリーズはやはり印象的ですよね。
ジャミロクワイ、例えツッコミにも頻出。

・533 アローン会
4連答。大人数押しだったら取れてないなという気がする。

・536 あたらよ
たんたるにもらった今覚えるべき流行曲リストのなかの一曲で、対策ペーパーにも出題した。
でも僕の生活圏で全然聞くことがなく、間違いなく流行ってるのに生活で現れないものがある、ということは悲しいことだな。

539 ブロックバスターは○○・△△が再放送してくれた映画企画に出てたのに思い出せず。

・542 川田裕美
「ひろみ」だったかどうか妙に曖昧で誤答に余裕がなければ押せてないかも。リーチ。

・545 山本圭壱
肉巻き(おにぎり)のワードに反応して点けたはいいが、下の名前が怪しい。
1×かなと思ったけど、シンキングタイムを使ってぎりぎり思い出せてセット獲得。
今回はたまたま思い出せたけど、こうやって正解すること当たり前じゃないからな。

○第4セット

・548 『最強のふたり』
もちろんクイズでも聞いたことがあるけれど、見たことがある大好きな映画なのだ。
高校のとき、漢検を受けに行ったら「次の日ですよ」と言われて、さすがに電車賃浮かせないとと思って、本町から梅田まで歩いて、なぜかそのまま映画を見たのを思い出す。

・549 定席 ×
「常打ち小屋」と答えて審議ののち×扱い。僕が最も回数見ているドラマと言って差支えない名作朝ドラ『ちりとてちん』は関西に「常打ち小屋」(天満天神繁盛亭がモデル)を作るまでの物語なのだ、が……
おそらく江戸落語では言わないとか、厳密には定義が微妙に異なるとかなのでしょうな。
こういう、「そもそも真打システム自体ない」とか「そもそも『時うどん』」とか「見台がない」とか、上方落語ではない落語概念を一般概念的に出されて困る場面、クイズ人生で何回もあったな。
死ぬ場面とかなら自主規制神さんを見習ってめちゃくちゃ抗議していたと思うが、場面的にも精神使うより次に切り替えた方が善策と判断した。たかたのゆめちゃん。

「ステラ」ちりとてちん特集の一ページ

・552 スペシャルウィーク
前フリはもちろんそうじゃないけど、これも霜降りANN知識だな。前職で(交通費申請しながら300円/日の駐車場に停めて)奈良に車通勤した頃からBGMに芸人ラジオを聞き始めたこと、本当によかったな

・554 小西康陽 ×
野宮真貴(ピチカートファイブの3代目ボーカル)と誤答。×を使ってでも行っていいのモードだと判断しはじめた。
普通に考えたらこちらを答えるべきなんだけど、3秒でフルネーム出すは無理だったろうな

・555 森川葵
オモウマい店がペーパーに出た時点で、倉門が「中京テレビが出たから、それって実際どうなの課が聞こえたら森川葵決め打ちできますね」と言ってくれたのが頭に入っていた。
芸能クイズでなぜか超頻出で2人も認識していたスラッシュだったろうから、押し勝ててよかった。
実際見たことあるかどうかでいうと、たぶんないな。『おんなのこきらい』は第七藝術劇場で見た

・560 『万引き家族』
音声を聞き返すと、「貧困のためとある犯罪に手を染めている…」というヒントだけでノータイムで答えていて驚く。もう無理だろう。既出フリとかでは別になく、なんか脳がフル回転していたのだろうな。
見に行った。松岡茉優がえっちだったね。

・561 阿波踊り
これはナチュラル知識とかでは全然なく、対策で覚えた。出典を調べたら、HILLZさんの「深緑杯」をAnkに入れたことで取れたよう。ありがとうございます。
バブルガム・ブラザーズも『ちりとてちん』で主人公の祖母がファンという設定で、そこで覚えた気がする。

・562 ASIAN KUNG-FU GENERATION
×を使ってもいいと思って押したような記憶があるのだけど、この時点で6〇2×で、ダブリーになった瞬間指遅くなる悪癖があることを考えると余裕めちゃくちゃあるわけじゃないな。
アルバム名を答えるのかと思って逡巡して、パッと出るアルバム名が『ソルファ』しかなくそれではないなと思い、確信なく答えた。これがウイニングアンサー。
アジカンって、僕がカルチャーに触れはじめたころにはすでに最前線のバンドで、先だって文化に触れていたような友人が好きなバンドというイメージなんですよね。
だから正直詳しくないというか、常に後れを取っているというか……。
そうした印象をずっと思っていた概念を、対策で覚えたことじゃなくて、もともと僕が芸能を好きになる根源が生まれた頃から知っていたことを知っていたスラッシュで答える。掘り下げる大会なら絶対に負ける、分からないであろう知識をこの大会で答える、というのが締めくくりになったというのは本当にうれしいことだなと思います。

以上、いっぱい答えたな。

未使用問題のネタバレをしますが、確かに最近のスマッシュヒットでいい曲だけどaikobcをするなら緑だろうという『ストロー』、バラエティの歴史に名前を刻んだとは到底いいがたい『生き物にサンキュー!!』、見た人以外あったなあくらいにしかならなさそうな『フリー・ガイ』など、絶妙なところを出題していて、基本問題の定義を拡張する努力が垣間見れて感動しました。

他の振り返りは優勝者手記に書いてますので、ぜひご覧ください。
まあそっちにも書いたことですが、G-1以降に参加したオールジャンル大会で、芸能問題を正解するだけで笑いが起こるというか、ざわざわするようになってしまいました。知っていただいているということはありがたくもあり、恥ずかしくもあり。まあでも、G-1チャンピオンの名に恥じないクイズをこれからもしていきたいなと思っています。


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