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演劇×形而上学 vol.3

Fair is foul, foul is fair

きれいはきたない きたないはきれい

『マクベス』(Macbeth) 第1幕第1場 

スピリチュアルが好きな人は、
「この世界は二極性の世界だ」
なんて言葉を聞いたことがあるかもしれません。

陰と陽
男と女
厳しさと優しさ
喜びと苦しみ
右と左

どちらも両方存在してこの世界は成り立っています。

何か問題が起きた時、
このバランスが崩れているなーと感じることが多いです。

例えば、小学校の徒競走、
かわいそうだからという理由で順位をつけない。だったり、
お遊戯会では平等のため、全員主役の桃太郎。
なんて話を聞くと、
違和感を覚えてしまうのです。
その違和感の正体が、

二極性のバランスが崩れているなんだと思うのです。

競い合って高め合うという厳しさと
みんなそれぞれが素晴らしい存在だと認め合う優しさ

そのどちらも必要だからこそ、
過剰に競わせるのも違うし、
順位をつけないという極端な優しさも違う。

そのバランスが取れているかを常に見極めるのが必要なのだと思うのです。

わたしがモダンミステリースクールの学びが本物だな、と感じる理由のひとつとして、
この二極性のバランスがしっかり取れているところもあると思います。

理論だけで終わらず実践する
光だけではなく闇にも目を向ける

このニ極性の世界にいるからこそ、
対極にあるものを認め、受け入れることで、
調和が生まれ、
平和が広がっていくのではないでしょうか。

マクベスは、
権力への野心に目がくらんだ故の悲劇。
つまりバランスを崩した人間の末路は悲劇だとシェイクスピアは伝えたかったのかもしれません。

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