コールセンターの話

4月の終わり頃から、コールセンターの会社に入社し、働き始めた。

健康保険も年金も雇用保険も入れてもらった。 普通に会社員気分。

3年前に、10年働いたスポーツクラブを退職し、それからはありがたいことに舞台の仕事が続いたので、
舞台の合間に派遣のバイトと、
劇場のショップで働いていたのだけれど、

カバラ4周目に突入してすぐに、
劇場のショップがクローズになることが決まり、
演劇の仕事も近いものでは何も決まっていなかったので、
このままでは廃人になると思い働き始めたのだけれど、
これが意外と楽しい。

以前、友人の刀療師に包丁マッサージ
をやってもらったとき、
わー夏野ちゃんの足がさー、
舞台にもっと立ちたい!立ちたいって言ってるよー!
あと、もっと周りの人達のセリフを聴いて!
って言ってるー!
と身体からのメッセージをくれたのだけど、
今、コールセンターで学んでいることは、

人の話を聞くこと

で、めちゃくちゃビックリ。
とにかく電話越しの相手の話や息遣いから、
瞬時に相手の状況察知して、
それに応じてこちらの対応も変えるという修行をしているんだと思っている。

これが、なかなか楽しい!

わたしは人の話の途中で、
もう脳が次何言おうか判断しているので、
人と会話が被ることが多い。

コールセンターだとこの被りは、
お客様の声に共感していないことの表れで、
不信感を持たれる要因になると聞いて、
あーーなーるーほどー。
と納得。

でも、最後まで相手の話を聞く、
ということがわたしは不安が湧いてきてうまくできない。
ってことはそこが修行のしがいがあるってことじゃないか!
と思っていて、
毎日、いま、ここにいる、の訓練を働きながらやらせてもらっている。

演劇にこだわらなくなって思うことは、
なんでもいいから人に喜んでもらえることをやり続けたいということ。
コールセンターでの仕事も、
俳優も、
演技のレッスンも、
ヒーリングもタロットも、
ぜーんぶ、目の前にいる人に喜んでもらうために、
生きる希望をお渡しするためにやるのだ。

それさえブレなければ、
なんとか生きていける気がしてきた今日この頃。

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