酩酊

踊る様に過ぎていった遊泳時間は、いい加減放っておきたい悲しみを連れてくる。
街中で騒ぐ学生達の余情を啜って夕食を終え、帰路につく。あの焦燥を真似したいが、どうにも窮屈で退屈だ。俺にも劣等感を買う程の金と余裕があったらいい。
ひっきりなしに来るメールが生活を圧迫し、終いにゃ嘔吐を繰り返してしまっている。

夜、そう、今夜。
あ、はっきりと見えた。

呆けた馬鹿笑いの彼奴らが憎らしくて、俺はまた愛を想う。
俺は俺の健康を願う。

#詩

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?