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《薬の体内での働き》代謝と排泄とは?

《薬が働く仕組み》

今回の内容は・・・代謝と排泄 そして体内での働きについてお話します。

☆代謝と排泄☆
代謝→物質が体内で化学的に変化すること
有効成分も循環血液中へ移行して体内を循環するうちに徐々に代謝を受けて、分解されたり、体内の他の物質が結合するなどして構造が変化します
その結果、作用を失ったり(不活性化)、作用が現れたり(代謝的活性化)、あるいは体外へ排泄されやすい水溶性の物質に変化したりします。

排泄→代謝によって生じた物質(代謝物)が尿等で体外へ排出されること
有効成分は未変化体のまま、あるいは代謝物として、腎臓から尿中へ、肝臓から胆汁中へ、または肺から呼気中へ排出されます。

体外への排出経路としては、そのほかに汗中や母乳中などがあります。
体内からの消失経路としての意味はほぼ小さいです。しかし、有効成分の母乳中への移行は、乳児に対する副作用の発現という点で、軽視することは出来ません。

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